通り土間のある暮らし
日本では家の中と外では履物を取り替える習慣があるので、ほとんどの住宅には玄関に土間があります。必要最小限の面積に抑えられている土間が多いのですが、土間にはもっと多彩な可能性があります。
リビングやキッチンと玄関を繋ぐ通り土間、土間ダイニング、土間収納など土間の良さが活きる土間のある暮らしを楽しめる家にしませんか?
通り土間は、玄関からリビングやダイニングキッチンに繋がる廊下のようなスペースで、風通しが良く、家の中の動線をスムーズにします。
京都の町家には、通り庭、走り庭という呼び方の通り土間があります。京都は盆地なので、夏は蒸し暑くなる上に、住宅が密集していたことから、独特の家づくりが行われていました。夏の気候に対しては、日射遮蔽をしつつ、風通しの良さを得ることが必要でした。密集する住宅地に対しては、一戸一戸の家の面積を抑えつつ、暮らしに必要なスペースは確保しなくてはなりませんでした。
その結果、ウナギの寝床のような間口が狭く、奥行が深い形状の敷地に風通しを良くすることと、家事動線を確保し利便性を向上させる働きをする通り庭、走り庭と呼ばれる通り土間のある家が建てられてきました。
この通り土間の特性を活かした間取りは、一般的な戸建て住宅に採り入れても、十分にその働きを発揮し、暮らしやすい土間のある家を実現します。
参考サイト 京都市住宅供給公社 住まいの学び 今日町家の特徴
風の通り道が拡がり換気の良い家になる
吹き抜けと組み合わせることで空気が循環し、エアコンの作り出す暖かさ、涼しさが家中に届きやすくなります。
生活動線への効果
勝手口を設けない間取りであっても玄関とキッチンが繋がっているので、買い出ししてきた食料品の搬入やゴミ出しがスムーズにできます。
通り土間とLDKを一体化する開放的な土間のある暮らしを楽しめる家です。京町家との違いは、通り土間上部の吹き抜けからふんだんに陽射しを採り入れていることです。冬場は通り土間の床が太陽光で暖められ、その暖気が上部の吹抜けを通って2階に上昇し、暖かい空気が室内を循環します。
玄関から勝手口まで続く通り土間は、リビングへもキッチンへの2階への階段にもアクセスしやすく、家中にスムーズな動線を生み出しています。
通り土間のある楽しい暮らしの内部の様子は動画でご覧いただけます。
玄関からリビングへの通り土間が、リビングと庭を融合させる間取りです。吹き抜けと組み合わされているので、明るい陽射しと立体的に通り抜けていく風で心地よい土間空間です。土間の奥はシューズクロークになっているので、外出時の上着や帽子は、リビングに入る前に収納できます。
玄関からリビングへ直行できる間取りは、スムーズな動線が生まれる一方、リビングに物が溢れる、コートについた花粉や埃がリビングに持ち込まれるという面もあります。このような通り土間の奥にシューズクロームのある間取りなら、コートや荷物がリビングに溢れることがなくなり、花粉や埃を持ち込まないので、リビング内の清潔さが保たれます。
子どもが小さいうちは、庭で遊んだ後の泥汚れを落としたり、雨の日に遊ばせたりするスペースとしても活用できます。家庭菜園で収穫した泥付き野菜を仮置きしたり、お散歩の後のペットの足ふきをしたりもできます。この事例では土間の外にウッドデッキも設けられているので、気軽に訪れたご近所さんをおもてなしする場としても活用できます。
自然の恵みで爽やかに暮らす家の内部の様子は動画で詳しくご覧いただけます。
♦ 土間のある暮らしを楽しめる土間の造り方を考えてみましょう。
玄関は家族が外出、帰宅の際に靴を脱ぎ剥ぎする場所で、玄関土間は外を歩いて泥や埃のついた靴を脱ぎ、家に上がる準備をする場所です。日本の家が清潔に保たれている理由の一つは、家の中に外の汚れを持ち込まないことですが、玄関土間がその役割を果たしています。
そして玄関にはもう一つ、お客様をお迎えするという役割があります。ただ、玄関の広さや造り方によっては、この役割が果たし難い状態になってしまうことがあります。特に子育て中で家族の人数が多いと、土間に靴が散乱している、子どもの外遊び用のおもちゃやスポーツ用品でいっぱいになっているというような状況になってしまうからです。
玄関に設ける土間収納をウォークスルータイプにして家族動線を設けると、玄関に来客用のスペースと家族のスペースが生まれます。帰宅した家族は土間収納に靴や上着をしまい、リビングへ、訪問客は来客用スペースからリビングへという2つの動線ができるので、常にすっきりした状態でお客様をお迎えできます。
玄関からウオークスルーで利用できる土間収納です。
いつも玄関をきれいに保つために、来客用とご家族用の動線+収納スペースが分離されています。
この事例では、家族用の動線の先には帰宅後の手洗いうがいの習慣を守れる洗面台が設けられています。
来客用の動線は直接和室に入れるようになっています。
和室の引き戸を閉じるとリビングと分離できるので、突然の来客でも安心です。
玄関土間に2つの動線を持たせる以外に、玄関と勝手口にそれぞれ土間を設けるという間取りもあります。
広い土間のある玄関は、家にゆったりとした印象を持たせます。家族にとっても外出時も複数人で同時に外出の準備ができます。
また、部屋の中ではできないような作業をする、雨の日には子供を遊ばせるなど、タイミングに応じてフレキシブルな使い方ができます。
4.5帖の玄関土間です。無垢材フローリングの玄関ホールとの組み合わせで、広々とした印象が生まれています。
1.5畳のシューズ・コートクロークが併設されている3畳の玄関土間と3畳の玄関ホールの組み合わせで、ゆとりのある玄関空間が生まれています。
♦ 玄関の広さは、玄関ホールと玄関土間を合わせた面積で決まります。玄関ホールも玄関土間も広くとれば、外出、帰宅時の使い勝手が良く、収納も設けられます。
玄関に十分な土間収納を設けると、玄関に溢れる靴や子どものおもちゃ、広さによってはベビーカーや自転車も片づけられます。
玄関横のシューズクロークです。靴もコートもたっぷり収納できる広さです。壁には新築記念にとご家族みんなの手形を付けたパネルが飾りとしてはめ込まれています。
土間や土間収納の広さは、土間収納の使用目的と家全体の床面積とのバランスで決めていきます。家の中のどことどこを繋いで、どのような動線を作りたいのか、リビングやダイニングなど部屋と隣接させるのか、部屋自体を土間にするのか、収納として使うなら収納したい物のサイズや量などについてリストアップしていき、土間を広くしすぎて家全体の床面積が圧迫されないように、バランスを取りながら計画を進めることが大切です。
田畑工事は、「ご家族が生涯を通じて、健康・快適に暮らせる住まい」
という創業以来の想いを基に、家づくりをしています。
自然素材で建てられた家、一世代だけで終わる家ではなく、子や孫の代まで、心地よく暮らせる家、家族それぞれのライフスタイルに寄り添った家をお考えであれば、ぜひ田畑工事のモデルハウス見学や家づくり相談においでください。
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玄関の広さは、玄関ホールと玄関土間を合わせた面積で決まります。玄関ホールも玄関土間も広くとれば、外出、帰宅時の使い勝手が良く、収納も設けられます。ただ、玄関に床面積をとられ過ぎ...
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