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小上がり和室の失敗事例と対策7選|使いやすい広さや高さについて解説

小上がり和室

 

LDKの一角に採用されることが多い小上がりの和室。モダンテイストな和室に仕上げやすくデザイン性が高いため、検討する方も多いです。しかし、具体的な用途を考えずに作った結果、住んでから「失敗した‥」と後悔した人もいます。小上がりの和室は、用途を考えながら高さや形状などの細かな部分までこだわって設計することが大切です。今回は、小上がりの和室の失敗例を元に、使いやすい広さや高さについて解説します。

 

目次

 

小上がりの和室とは?

小上がり和室

施工実例|浜松市西区M様邸 居間に畳敷きの東屋のある家

 

小上がり和室とは、床面より1段上がった高さにある和室のことです。ちょっとしたくつろぎスペースや子供の遊び場、来客用の部屋などさまざまな使い方ができます。LDKにあっても段差をつけることで別の部屋のような雰囲気になるため、内装デザインのアクセントにもなるでしょう。また、扉を付けて空間を仕切ることで、個室としても使うことができます。造作で小上がり和室を作る場合、小上がりの高さや広さを自由に決めることができるため、用途に合わせた空間にしやすい点もメリットです。一方で、作り方によっては空間が狭く感じることや危険な間取りになることがあるため、設計時には細かな点まで注意しなければなりません。

 

小上がり和室を作って後悔した失敗事例7選と対策

小上がり畳コーナー

施工実例|融合型ライフスタイルの二世帯住宅

 

小上がり和室の失敗事例と対策を紹介します。

 

事例① 狭くて使い勝手が悪い

小上がり畳を作ったが狭くて使い勝手が悪いという事例です。来客が泊まる部屋としても使おうと思っていたが、2畳の小上がり和室にしたら窮屈だったというような意見もあります。布団を2枚敷く場合、畳2枚分の広さでは足りなくて扉が閉まらないなどの不具合が起きるでしょう。また、扉のないオープンタイプの和室なら広く感じやすいですが、扉付きにすると閉めたときに窮屈に感じやすいです。小上がり和室をどのように活用するかを事前に設計士に伝え、用途に合った広さを検討してもらいましょう。

 

事例② 小上がりが高くて圧迫感が出た

コンパクトなLDKの一角に小上がり和室を作ったら圧迫感が出たという意見もあります。特に、高さのある小上がりや扉や壁のある和室は圧迫感が出て、部屋が狭く見えるケースも多いです。なるべく圧迫感を消したいなら、広い空間に小上がり和室を採用したり、扉や壁がない低い小上がりを選ぶことをおすすめします。

ただし、階段1段分より低い20cm以下にすると、視線に入りにくくてつまづく危険性があります。圧迫感をなるべく出さないためには、20~25cmの高さの小上がりが好ましいでしょう。

 

事例④ 動線上に小上がりの角があるためぶつかる

動線上に小上がりを作ったら、角に足をぶつけてしまうという意見もありました。確かに、低めの小上がり和室は目線に入りにくいため、ぶつかりやすい点はメリットです。角を尖らせてしまうと、子供がケガをする危険性も高まります。

 

動線上に小上がり和室があるなら、角を隅切りにする方法がおすすめです。

隅切りになっている小上がり

施工実例|暮らしの中にあるガレージがある家

 

こちらの事例のように、キッチンからリビングへ行く動線上に小上がり和室がある場合、角をなくすことで安全性が高まります。直角にするよりも圧迫感も抑えられ、デザイン面でも柔らかい雰囲気を与えることができるでしょう。

 

事例⑤ 物を置くためのスペースになっている

小上がり和室を作ったが、使用頻度が低く物置きになっているという失敗事例も多いです。日々使うコートやカバンが置きっぱなし、子供のおもちゃが出しっぱなしの状態が続いているという家庭も少なくありません。せっかく費用をかけて作ったのに、ただの物置き場になっていてはもったいないですよね。このような状態を避けるために、玄関やリビングにコートクロークを採用したり、小上がり和室の下に収納を作ったりしましょう。すぐに収納できる環境が整っていれば、ものの置きっぱなしを防ぐことができます。

 

 小上がりの和室は一般的な居室を作るよりも費用がかかります。使わない空間にお金をかけるよりも、LDKなどを広げた方が暮らしやすい家になるでしょう。小上がりの和室を作るときは必要性を慎重に考えることが大切です。

 

コラム 和室はいらない?一軒家の新築ならリビング横の小上がりにする?

 

事例⑥ 子供の落下が怖くて使えていない

小上がり和室を採用したが、子供が小さな頃は落下が怖くて使えていないという方もいます。確かに、段差があるため落下したときの衝撃も大きく、フラットの和室と比べてケガをする危険性は高まります。安全性を考えるなら段差のない和室を採用しましょう。

 

小上がり和室を採用したい場合は、ベビーゲートを付けられるような間取りがおすすめです。小上がり畳があるLDK

施工実例|軒下を有効活用して家の外でも快適に

 

開口の両側に柱や壁がある小上がり和室なら、ベビーゲートをつけやすいです。扉を付ければ安全ですが、子供だけが小上がりで遊んでいるときなどは、見えるように扉を開けておきたいですよね。ベビーゲートなら、目線は通しつつ落下を防げるため安心です。配置や壁の位置を工夫して、ゲートが取り付けられるように工夫してみましょう。

 

事例⑦ ロボット掃除機が使えないため掃除が大変

小上がり和室は床よりも1段上がっているため、ロボット掃除機が使えず掃除の手間が増えたという失敗事例がありました。小上がりだけは、個別に掃除機をかけなければいけません。また、掃除をするときに段差を上り下りするのが面倒という意見もあります。掃除が大変というデメリットは対策しにくいため、あらかじめ理解して採用するようにしましょう。

 

事例⑧ 来客の寝室として使えるように仕切りを作ればよかった

仕切りのないオープンな小上がり和室を作ったが、来客時の寝室として使えるように扉を付ければよかったという意見もあります。扉を付けた場合、閉めれば個室として開ければ隣の空間と一体として使えるため利便性は高いです。また、将来的に1階で寝たい場合も、扉があれば寝室として活用できます。「小上がり和室で寝る」という用途があるなら、扉で仕切れる4畳半くらいのスペースを作ることが理想的でしょう。また、布団などがしまえる押入れを付けられると使い勝手が良くなります。

 

 

施工事例

 

 

失敗しない!小上がり和室を作るときに考えるべきポイント

小上がり和室を作るときに考えるべきポイントを解説します。

 

位置について

小上がり和室の使用頻度が上がるような空間に配置することをおすすめします。リビング横なら、くつろぎやすく家族の様子も確認しやすいため使い勝手が良いです。扉無しの小上がり和室なら、LDKを広く見せる効果もあります。

リビング横の和室

施工実例|大きな軒とどこか懐かしい広い土間のある家

 

また、ダイニングの位置に小上がり和室を作り、座卓で食事を楽しめる空間にしても良いでしょう。下の事例のようにキッチン前にカウンターを付ければ、軽食なども取れますしスタディースペースとしても活用できます。

ダイニングの小上がり和室

施工実例|暮らしの中にあるガレージがある家

 

明確な用途を考えつつ最適な場所に配置しましょう。

 

広さについて

小上がり和室を作る場合、2~4.5畳くらいの広さを採用する方が多いです。広さによって次のような使い方ができます。

 

  • ・2~3畳:趣味部屋、スタディスペース、子供の遊び場、家事室
  • ・3~4.5畳:客間、畳ダイニング、簡易的な寝室

 

上記の面積に0.5~1畳足して、小上がり和室で使うものを収納できる押し入れなどを採用しても便利です。必要に応じて床の間・板の間なども検討しましょう。用途や他の空間とのバランスを考えて、広さを考えることが大切です。

 

高さについて

小上がり和室の高さは20~40cm前後で設計するケースが多いでしょう。20cmは階段1段分くらいの高さ、40cmはダイニングチェアに近い高さです。それぞれの特徴は次の通りです。

 

  • ・20cm前後:上り下りしやすい、圧迫感が出にくい、落下時の危険性が低い
  • ・40cm前後:腰をかけやすい、別空間のような雰囲気を出しやすい、下を収納に使える

 

それぞれメリット・デメリットがありますので、しっかりと理解して高さを検討しましょう。

 

扉の有無について

扉の有無によって、小上がり和室の使い勝手やデザイン性は大きく変わります。

 

  • ・扉あり:個室としても使える、圧迫感が出やすい、費用がかかる
  • ・扉なし;隣の空間とのつながりを作りやすい、開放的、目線を隠せない

 

扉をつけても普段は開けっ放しで使うというケースが多いです。頻繁に個室として使う予定があるなら扉を付けても良いでしょう。目線を隠すだけならロールスクリーンをつけるという選択肢もあります。自分にとって暮らしやすい方法を採用してください。

 

収納の有無について

小上がり和室を作るなら、デッドスペースを活かして収納を作る方法もおすすめです。40cmくらいの高さにすれば、下の事例のように引き出し収納をつけることができます。

収納付きの小上がり和室

施工実例|袋井市T様邸(三世帯住宅)

 

豊富な収納量を確保できるため、おもちゃや日用品の買い溜めなどをしまうことができます。低い位置の収納なので、子供が自分で片付けしやすい点もメリットです。40cm以下でも収納を作ることはできますが、浅い引き出しになってしまい、収納できるものが限られてしまうためおすすめしません。有効的な高さを設計士と話し合いながら考えましょう。

 

小上がり和室を活用して豊かな暮らしを送ろう

リビング横の和室

施工実例|大きな軒とどこか懐かしい広い土間のある家

 

小上がり和室は注文住宅ならではの間取りです。自分の暮らしに合った、位置・広さ・高さなどを考えながら使い勝手の良い空間に仕上げてくださいね。また、用途によって扉や収納の有無を考えることも大切です。今回紹介した失敗事例を参考にしながら、後悔しない小上がり和室を作りましょう。

 

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