使いやすいキッチンの間取りアイデア|レイアウトや動線、パントリーの位置は?
毎日使う空間であるキッチン。せっかく注文住宅を建てるなら、楽しく料理できる空間に仕上げたいですよね。キッチン本体の設備などにこだわって使い勝手を良くすることもできますが、間取りによっても使いやすさは大きく異なります。また、キッチンのレイアウトだけでなく、LDK全体や水回りなどの空間とのつながりを考えることも大切です。
今回は、キッチンの間取りアイデアを紹介します。キッチンの使いやすさにこだわりたい方は、ぜひチェックしてみてくださいね。
目次
使いやすいキッチンは家事の効率が大幅に上がる
家事をする中で、キッチンに立つ時間が長いという方は少なくないはずです。主に次のような作業をするときにキッチンを使います。
- ・朝、昼、夕食づくり
- ・お弁当づくり
- ・皿洗い
- ・食材の整理
- ・ゴミ捨て
キッチンは様々なタイミングで使いますよね。そのため、効率よく調理や片付けをできるキッチンを採用することで、家事の負担を減らすことができます。また、他の空間との動線を考えることで、キッチン以外で行う家事の効率も上げることが可能です。キッチンからの目線にこだわれば、子育てのしやすい間取りを作ることにもつながります。では、具体的な間取りのアイデアをチェックしていきましょう。
「レイアウト」を工夫したキッチンの間取りアイデア
キッチンは様々なレイアウトがあります。キッチン単体ではなく、周辺の空間との配置も合わせて考えてみましょう。
一直線LDKは空間が広く感じる
LDKを一直線に配置することで、空間に奥行きが出て広く感じます。キッチンに立ったときに、リビング・ダイニングが見渡せるので、家族の様子も確認しやすい間取りです。
LDKをL字型に配置して空間に一体感を出す
LDKをL字型に配置することで、キッチンとリビング・ダイニングの距離を近づけることができます。上の画像は、キッチン前にダイニング、斜め前にリビングを配置した事例です。一直線のLDKと比べてリビングとの距離が近いため、より家族とコミュニケーションが取りやすくなります。
横並びのダイニングキッチンで配膳を効率的に
施工事例|自然の恵みで爽やかに暮らす家「雨楽な家・爽」磐田市O様邸
キッチンとダイニングを横並びに配置したL字型のLDKです。キッチンのすぐ横にダイニングがあるため、料理の配膳・下膳をスムーズに行うことができます。食事中に飲み物などを取りに行く際も、冷蔵庫との距離が近いため楽です。ダイニングを食材の一時置きの場として使うこともできます。子供がテーブルで勉強や料理のお手伝いをしているときも、様子を近くで確認できる点もメリットです。
キッチン前のカウンターで食事を楽しむ
家族の人数が多くない家や食事の時間がバラバラな家庭は、キッチン前のカウンターで食事をするという暮らしも選択肢の1つです。キッチン前のカウンターなら、料理の配膳も楽に行えます。ダイニングテーブルを置くよりも省スペースなので、ゆったりとしたリビングを作りやすくなります。
ダイニングを置く場合でも、キッチン前のカウンターはあると便利です。
食材や料理の一時置きの場や、子供のスタディスペースとしても使うことができます。上の画像のように高めのカウンターを付けて、バーカウンターのような使い方をしても良いでしょう。用途に合わせてカウンター高さや幅、奥行きを考えてみてくださいね。
壁付けキッチンなら省スペースでゆとりある空間に
キッチンを壁付けにすることで、ダイニングスペースを広くすることができます。キッチンから振り向けばダイニングに届くため、配膳や下膳も楽になる点もポイントです。
料理中に家族の様子が気になるなら、横並び一直線でLDKを配置しましょう。
こちらの事例は半独立型の壁付けキッチンですが、横を向けばリビング・ダイニングを見渡すことができます。家族とのコミュニケーションを取りつつ、料理にも集中できるようなレイアウトです。壁付けキッチンは目の前に窓を施工できるため、手元が明るくできる点も魅力の1つでしょう。
「動線」の良いキッチンの間取りアイデア
キッチンと他の空間をつなぐ動線のアイデアを紹介します。
玄関とキッチンをつなげた「通り土間」のある間取り
玄関からつながる土間空間とキッチンをつなげた間取りです。帰宅後に靴を履いたままキッチンまで行けるため、荷物をたくさん持っていても一気に運ぶことができます。また、ゴミをまとめて土間に置いておけば臭いなども気にならず、ゴミ出しも行きやすいです。泥が付いた野菜なども土間スペースに置いておけるなど、利便性の高い間取りです。
■ 玄関と他の空間を土間でつなぐ「通り土間」がある間取りは利便性が高いです。具体的なメリットはこちらのコラムでチェックしてみてくださいね。
キッチン・家事室・脱衣室・浴室が一直線につながる間取り
水回りを近づけて、家事動線を良くした間取りです。上の画像は、キッチン・家事室・脱衣室・浴室が一直線の間取りを採用した家です。最短距離で水回りを移動できるため、効率的に家事を進めることができます。料理のちょっとした待ち時間に洗濯や浴室掃除をすることができますね。
また、キッチンの両側からリビングへ行ける動線を作った点もポイント。
キッチンを中心とした回遊動線になっているので移動がしやすく、生活する上でのストレスを軽減できます。普段の自分の行動パターンを振り返り、どの空間とキッチンが近いと効率的に家事をできるのかを考えて動線を決めましょう。
■ 家事動線の良い間取りは、他にもさまざまなバリエーションがあります。家事動線の良い家の事例を元に、自分に合った動線をチェックしてみてくださいね。
キッチン横の家事スペースでちょっとした時間も有効活用
キッチン横に家事室を採用した間取りも便利です。調理の待ち時間のちょっとした休憩時間にも使えますし、アイロンがけなどの家事を行う際にも活用できます。裁縫などの趣味スペースとしても使っても良いでしょう。キッチンで家事をする人が使える特別な空間として、家事室を有効活用してみてくださいね。
キッチンと玄関が遠いなら勝手口をつける
キッチンと玄関が遠い場合、ゴミや買い出した食材を運ぶときに不便に感じるケースも少なくありません。この場合は、キッチンに勝手口を採用して外とのつながりを作ることで、生活動線が良くなるケースがあります。ただし、ゴミ捨て場や駐車場から勝手口が遠い場合は、勝手口を使わなくなるケースが多いです。勝手口をつけることで家事が楽になる場合は、採用を検討してみてくださいね。
「パントリー・収納」の間取りアイデア
キッチン周りにパントリーや収納があると、使い勝手が良くなります。間取りのアイデアをチェックしましょう。
キッチン横に大容量パントリーをつける
キッチンの近くにパントリーをつけることで家事の効率が上がります。なぜなら、調理中もすぐに食材や調理器具をを取り出すことができるからです。パントリーはキッチンで使う物がほとんどなので、あまり移動をしなくても手が届く空間に配置できるように間取りを検討しましょう。
パントリーと冷蔵庫を並べて配置
パントリーと冷蔵庫置き場を並べて配置した間取りアイデアです。2つの空間を並べて配置することで、買い出し後の食材を冷蔵庫とパントリーに効率良くしまうことができます。
冷蔵庫置き場とパントリーが壁で囲まれているため、リビングからの目線が気になりにくい点もメリットです。
冷蔵庫が見えないとすっきりとしな印象を与えることができます。生活感を隠したいという方は、ぜひ検討してみてくださいね。
キッチン前に収納を作って空間を有効活用
キッチン前の腰壁を利用して収納を採用した間取りです。大容量の収納を作ることができるため、日用品や食事中に使う調味料・食器などをしまうことができます。奥行きが浅い収納なので、細々したものも取り出しやすいです。カップボードがコンパクトな場合や、ダイニングで使うものをしまいたいときに、活躍する収納になるでしょう。
キッチンの間取りを工夫して家事を楽しく効率的に!
キッチンの間取りを工夫することで、料理に関する家事が楽になります。また、レイアウトや動線を意識することで、他の家事を効率的に行うことも可能です。自分の暮らしに合ったキッチンの間取りを採用し、家事を楽しく効率的に行えるマイホームを建てましょう。
田畑工事は、お客様の暮らしに合った間取りをご提案する自由設計の住宅会社です。キッチンの間取りを工夫して家事楽の家を建てたい方も、ぜひお気軽にご相談くださいね。
浜松で家族の暮らしに寄り添った自然素材の家を造る工務店
田畑工事は、「ご家族が生涯を通じて、健康・快適に暮らせる住まい」という創業以来の想いを基に、家づくりをしています。
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