浜松市内には店舗や住宅が密集した地域もありますが、隣家との距離がゆったりととれる住宅地も数多くあります。そのような土地には暮らしやすい平屋が建てられます。
平屋は注文住宅の中でも、特に土地の面積や形状、周辺の環境に影響を受ける住宅です。暮らしやすい平屋は、施工する工務店と共に進める土地探しで実現します。
土地で変わる平屋の暮らしやすさ
支えあって楽しく仲良く。平屋の二世帯住宅 磐田市S様邸
子育て期から高齢になるまで暮らしやすさが続く平屋は、多くの人にとって憧れの住宅です。ただ、平屋には土地の条件によっては暮らしやすい家が実現し難いという問題点があります。
土地の条件には関係なく得られる平屋の良さ
動線やコミュニケーションといった面の良さは、どのような条件の土地であっても得らえます。
家事負担が減る
洗濯と掃除の手間が省けます。2階建て住宅で1階に洗濯機がある住宅では、毎朝2階まで洗濯物を干しに行き、夕方には取り込み、仕上げをして再度2階の各部屋に収納しなくてはなりません。
子育て中には洗濯物の量が多いので余計に大変です。共働きをしている場合には、少しでも時間を短縮したいと思うのではないでしょうか?平屋ではこの洗濯物にかかる時間と手間を少なくできます。
コミュニケーションがとりやすい
平屋にはどこにいても家族の気配が感じられるという良さがあります。子育て中には、子どもの外出帰宅も把握しやすいので安心です。
どのようなタイミングでも安全に暮らせる
子どもが幼いうちは階段事故の心配があります。妊娠中や、風邪で寝込んでいる時には階段の昇り降りが辛い時もあるでしょう。事故や病気で車椅子が必要になることもあるかもしれません。そのような時でも、平屋であれば安心して暮らせます。
土地の条件によって暮らしにくくなる平屋
良い面がたくさんある平屋ですが、土地の条件によっては室内環境に悪影響を受けてしまいます。
日当たりと風通し
隣家との距離が近かったり、周辺にマンションやビルがあったりする場合、日当たりと風通しの悪い家になってしまう恐れがあります。一方、二階建て住宅であれば周辺に住宅が密集していても、吹き抜けと窓の組み合わせ方で、2階からの陽射しを1階に届けられます。
また、窓の位置に高低差をつけられるので、風の通り道を立体的にすることができ、風が通りにくい環境にあっても、換気の良い家にすることができます。もちろん、平屋の場合にも、天窓や高窓を設ける間取りにはできます。
ただ、周辺の環境によっては窓を増やすことによって、プライバシーが確保できない状況になってしまう恐れも生まれます。
その為、平屋には採光や採風をしやすい敷地周辺の環境や、敷地面積が求められるのです。
窓からの景観
庭と融合する暮らしができることも平屋の良さです。どの窓も庭に面していて、窓からの景観を楽しめることや、常に庭を身近に感じられる暮らしは、心の安らぎにも繋がります。
ところが、リビングの窓のすぐ前に隣家の勝手口があり、エアコンの室外機やゴミ箱が並んでいるという状況や、車や人通りの多い通りに面しているというような状況であれば、窓からの景観は楽しめません。
その結果、景観も良くないし、視線も気になるからシャッターを下ろしたままにしておこう…というようなことになりかねません。平屋はあきらめよう…と思う人が多い理由は、せっかく平屋を建てても平屋の良さが活かされないなら、2階建てにしようと決断する人が多いからなのではないでしょうか?
施工する工務店と共に進める土地探し
平屋は土地によって家づくりの結果が左右されると言っても過言ではありません。どんなに素晴らしい平屋住宅であっても、日当たりや風通し、プライバシーが確保できない状況になってしまえば、暮らしやすい家、快適な家にはなりません。
そこで考えたいことが、工務店といっしょに土地探しをする方法です。専門家なら敷地周辺の環境や土地の形状などによって、平屋に向く土地と向かない土地を見極められるからです。
変形地や段差のある土地など、平屋は無理だろうと見逃していた土地が、意外に良い土地であるケースもあります。そのような場合には、土地を見ながら変形や段差を活かした間取りを提案されることもあります。
一方、平屋に向いていると思った土地の隣地に数年後、3階建て住宅が建ってしまうこともあります。都市計画と用途地域を確認しておけばそのようなリスクは避けられるのですが、専門家といっしょの土地探しであればなお安心です。
浜松の平屋の建築事例
自然素材の良さを活かした平屋の浜松での建築事例をご紹介します。
真壁平家は住まいの理想型
深い軒の出がある平屋住宅です。軒裏とウッドデッキには無垢材が使われています。
軒の良さ
深い軒の出は日射を遮蔽して、夏場の室温上昇を防ぎます。住宅の省エネ性を高める為には、断熱性が大切ですが、日射遮蔽も省エネの為の大切な要素です。
また、深い軒のある家は外観に落ち着きを与え、軒裏の無垢材の美しさは住宅のアクセントになります。
無垢材のウッドデッキ
木目カラーの樹脂を使ったウッドデッキと違い、風合いの良い無垢材のウッドデッキは夏になっても触れないほど表面が高温になることがありません。
屋根の勾配と梁を活かした大空間のLDKです。壁は日本の伝統的な真壁造りです。
真壁造り
室内の壁の仕上げには真壁と大壁があります。真壁は柱や梁を見せる仕上げ、大壁は壁の中に柱を隠す仕上げです。洋風な住宅には大壁、和風な住宅には大壁が使われることが多いです。
真壁の良さは塗り壁と無垢材の調和の美しさと、露出している柱や梁の色調や風合いが、年月を経ると共に味わい深く変わっていくことです。
無垢材は傷がつくから心配という方もいらっしゃいますが、日常生活の中で柱についた傷は、色調や風合いの変化とともに、家族の思い出にもなっていきます。
天然紙+ホタテ漆喰塗り
塗り壁には天然紙+ホタテ漆喰塗りが使われています。ホタテ漆喰塗りとは、ホタテ漆喰塗装用に天然紙で作られた下地材の上から、ホタテの貝殻が主成分の漆喰を塗って仕上げる内壁です。
下地の天然紙もホタテ漆喰も添加物が使われていない天然100パーセントの安全な素材です。
また、通気性と調湿性があるので、室内の湿度の調整にも役立ちます。そして何よりも、無垢材と調和する質感の美しさが真壁造りを引き立て、室内の雰囲気をより良くします。
無垢材のフローリング
床はヒノキの無垢材です。清々しい芳香を持ち、暖かい色合いのヒノキには耐久性の高さや虫を寄せ付けない性質があり、古くから高級な木材として使われてきました。そして無垢材の持つ断熱性と調湿性が、室内の空気環境をより良くします。
LDKへの2つの動線
キッチンの奥には勝手口があります。キッチン内に設けられているパントリーに玄関を通らず、直接食料品を運び込んだり、ゴミ出しをしたりできます。
左手に見えるドアは玄関に繋がるドアです。
ロフト
キッチンの上部に向けられたロフトは収納として活用できます。閉鎖型の小屋裏収納より明るく、空気が籠らない換気の良さがあります。
ゆったりとした土間とホールのある玄関です。右手には1,5帖のシューズクロークがあります。ホールからはリビング、洗面所、寝室への動線がつくられています。
洗い出し土間
土間は熟練した左官職人の手仕事で仕上げられる豆砂利洗い出しです。自然な風合いと高級感があり、濡れても滑りにくいという使い勝手の良さがあります。
浜松市で自然素材の平屋を計画される際にはお気軽にご相談ください。きれいな空気と暮らしやすい動線を備えた窓からの景観が楽しめる平屋を実現しましょう。
浜松で家族の暮らしに寄り添った自然素材の家を造る工務店
田畑工事は、「ご家族が生涯を通じて、健康・快適に暮らせる住まい」
という創業以来の想いを基に、家づくりをしています。
自然素材で建てられた家、一世代だけで終わる家ではなく、子や孫の代まで、心地よく暮らせる家、家族それぞれのライフスタイルに寄り添った家をお考えであれば、ぜひ田畑工事のモデルハウス見学や家づくり相談においでください。