【無垢床で後悔する瞬間5選】5つの対策も解説│「よかった」と思うこと・よくある疑問も紹介
「注文住宅を建築するなら、無垢床にしたい」
こう思う人は多いものです。
一方で検索してみると「無垢床を導入することで後悔した」という口コミも散見されます。
そこで本記事では、無垢床で後悔する5つの瞬間を紹介するとともに、後悔を避けるための対策を解説します。
無垢床には独特の触り心地があり、ほかにもメリットが多くあります。
メリットを享受しつつ、後悔を避けましょう。
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無垢床を選択して後悔する瞬間5選
無垢の床材を選択したとき、後悔することの多い瞬間は以下の5つです。
- 傷・へこみがついてしまったとき
- 乾燥収縮で隙間が開いたとき
- メンテナンスに費用がかかったとき
- 水・食べ物をこぼしてシミになったとき
- 想像しているより冷たかったとき
- 踏むと音が出ることがある
傷・へこみがついてしまったとき
無垢材を選択した結果、多くの人が一度は落ち込むのは「傷・へこみがついた瞬間」です。
木の種類にもよりますが、無垢の床材は物を落とすと傷やへこみがつきます。
竣工したばかりで新品の床に傷がつくと「傷のつきにくい合板フローリングの方がよかったかな?」と思うかもしれません。
乾燥収縮で隙間が開いたとき
無垢材は合板フローリングと比べて乾燥による収縮の影響を受けやすく「木材同士の隙間の開き」が気になる場合があります。
特に乾燥しやすい冬場は開きが大きくなり、隙間にホコリが入ると気になります。
メンテナンスに費用がかかったとき
ウレタン塗装などを施さず、オイルや天然塗料を利用すると定期的なメンテナンスが必要になり「費用がかかったとき」も後悔を感じます。
ただし、合板フローリングやウレタン塗装は10~20年で張替え・塗り替えが必要になるので、十分な厚みを持つ無垢床と長期的な費用は変わらない可能性があります。
水・食べ物をこぼしてシミになったとき
無垢の床材は吸水性能を持っているので「水や食べこぼしでシミになる」瞬間も落ち込んでしまいます。
サラサラとした手触りが得られる反面、シミのつきやすさはデメリットといえるでしょう。
想像しているより冷たかったとき
無垢床は手で触れたとき、足で踏み入れたときの温かみが特徴に挙げられます。
しかし「想像しているよりも冷たかった場合」は理想とのギャップを感じるでしょう。
無垢床の後悔への対策は5つ
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こうしたデメリットを持つ無垢の床ですが、それぞれ対策を取ることで後悔は避けられます。無垢床ならではの感触を手に入れるために、以下の対策を実行してみて下さい。
- 無垢の床を体験してから導入する
- 木の種類によって特性が異なることを把握
- 乾燥収縮は避けられない。乾燥時に掃除を。
- シミが気になる場合は、すぐに拭き取りを。
- 無垢床の施工経験が豊富な業者に依頼
無垢の床を体験してから導入する
1つ目は「無垢の床を実際に体験してから導入すること」です。
ハウスメーカーや工務店によっては、無垢材を利用した家をモデルハウスとして公開しています。
そこでは実際についた傷・へこみを見ることができ、手触りを確かめられます。
特に築年数が経過したモデルハウスでは、無垢材の経年変化を実際に確認できるので、見学することをおすすめします。
木の種類によって特性が異なることを把握
2つ目は「木の種類によって特性が異なる」のを認識することです。
木材は大きく分けて針葉樹系と広葉樹系に分けられます。
スギ・ヒノキといった針葉樹系は暖かく柔らかい、クリやヤマザクラといった広葉樹系はひんやり硬め。
こうした特徴を正しく理解すれば、イメージと実際が乖離することはなくなります。
乾燥収縮は避けられない。乾燥時に掃除を。
3つ目は「乾燥収縮は起こってしまうと認識する」こと。
天然の木材である以上、無垢床の収縮は発生します。
一方で収縮することを知らずに建築すれば、後悔につながります。
一定度の縮みは許容する寛容さも必要です。
シミが気になる場合は、すぐに拭き取りを。
4つ目は「シミが気になる場合は、水・汚れをすぐに拭き取る」ことです。
乾燥収縮と同様に、天然木は水や汚れが浸透することを避けられません。
この特性を理解した上で、シミの原因が木に付着したらすぐに拭き取りましょう。
また、天然塗料を定期的に塗り込むことで油分を補給し、撥水効果を期待するのも手です。
無垢床の施工経験豊富な業者に依頼
最後に最も重要な5つ目は「無垢の床の施工経験が豊富な業者に依頼する」ことです。
無垢の床は、膨張・収縮の程度に合わせて施工しないと、割れ・反りが大きくなります。
職人の経験と手腕によって、仕上がりや耐久性が変わるので、無垢材を使用した施工事例の多い業者を選びましょう。
無垢床にして「よかった」と思うこと
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無垢の床にして後悔することや、その対処法を紹介しましたが、無垢の床を選択することで得られるメリットもあるので紹介します。
- 手触り・足触りがよい。さらりとしている
- 無垢床ならではの優れたデザイン
- 合板フローリングならではの匂いがない
手触り・足触りがよい。さらりとしている
無垢床は「独特の手触り・足触りがあり、さらりとしています」。
一度触れてみると、その心地よさが分かります。
なお、針葉樹・広葉樹など、木の種類によって触れた感覚が大きく異なるので、木の種類を選定する前に、複数の木を触ることをおすすめします。
無垢床ならではの優れたデザイン
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「無垢の床ならではの優れたデザイン」もメリットです。
本物の木ならではの温もり、一様ではない木目は、無垢材にしか出せないものです。
なお、節の有無や木材の色味で内装の雰囲気は大きく変わるので、たくさん施工事例を見て、好みのデザインを実現できる木を探しましょう。
合板フローリングならではの匂いがない
人によっては「合板フローリング特有の匂い」が気になる人も。場合によっては喉が痛くなることも。
無垢材を利用する場合「匂いの問題やアレルギー被害を避けられる」可能性があります。
木材自身が吸放湿することで、木特有の芳香が室内に漂う点もメリットです。
無垢床についての疑問・注意事項
記事の終わりに、無垢床を採用することについての疑問や注意事項を紹介します。
無垢床を選択すると掃除は大変ですか?
無垢の床は掃除が大変と言われることもありますが「特別な配慮は一般的には不要」です。
たとえば水拭きについても、固く絞った雑巾であれば問題ありませんし、掃除機もかけられます。
一方で界面活性剤などが含まれたシートやスチームクリーナーなどは、オイル・天然塗料の塗装がダメージを受ける恐れがあります。
ペットを飼うなら無垢床はやめた方がいい?
犬や猫を室内で飼育する場合、ツルツルした材より踏ん張りが効く材の方が勧められます。このため「無垢床はペットに適している材」といえるでしょう。
ただし、ペットを飼育する以上、食事時のこぼれや嘔吐、爪による傷は必ず生じるので、気になるなら部分的にタイルにするといった対策は必要です。
ウレタン塗装と天然塗料で差は出ますか?
ウレタン塗装は木材の表面に樹脂の被膜を作るので、汚れに強く、掃除しやすい特徴を持ちます。一方で木の呼吸を妨げるので、無垢材のよさを打ち消してしまう恐れがあります。
「無垢材の香りや触り心地に魅力を感じる人は、天然塗料をおすすめ」します。
無垢床を使用して10年後はどうなる?
無垢材は10年使用しても「機能的には何も問題は起きません」。
一方で、傷がつくことは避けられず、特に人の出入りが多い場所を中心に多くの傷が見られるでしょう。
ただし、子どもやペットがつけた傷はひとつひとつが思い出となり、10年経たずとも、数ヶ月で傷は気にならなくなります。
気になった場合も、15mm・30mmの厚みがある無垢床を薄く削れば、新品同様の美しさを取り戻せるので、施工業者に依頼すれば問題ありません。
まとめ│無垢床を巡る後悔は対策できる
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無垢材を選択して注文住宅を建築した場合に感じられる後悔を紹介するとともに、その対策を解説しました。
デメリットも抱える無垢床ですが、デメリット以上のメリット・心地よさを得られるのが無垢床です。
特徴を把握したうえで、見ても触れても心地よい無垢床の注文住宅を建てましょう。
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浜松で家族の暮らしに寄り添った自然素材の家を造る工務店
田畑工事は、「ご家族が生涯を通じて、健康・快適に暮らせる住まい」
という創業以来の想いを基に、家づくりをしています。
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