昔ながらの家の特徴を新築に活かす│特徴と魅力、素材、間取りの実例も紹介
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新築を計画している方の中には「昔ながらの家」に魅力を感じる方もいるのではないでしょうか。
本記事では、昔ながらの家が持つ特徴や魅力、独特の素材について、実際に静岡県で建てられた注文住宅の間取りの実例とともに紹介します。
どこか懐かしさを感じる昔ながらの家は、日本の気候や季節、ライフスタイルに合致した特徴を持っています。
改めて特徴を見直すことで、快適な住まいづくりに活かしましょう。
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昔ながらの家の特徴と魅力
はじめに、昔ながらの家が持つ特徴や魅力を、間取りの実例とともに紹介します。
縁側など、外でも裸足で歩ける間取りがある
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1つ目の特徴は外でありながら裸足で過ごすことができる縁側などの間取りがあることです。
縁側は外部ではありますが、室内からスリッパなどを履かずに出入りできる不思議な空間です。
昔ながらの家と聞くと、はじめに縁側を思い浮かべる方もいるのではないでしょうか。
縁側は設けることで以下の様々な魅力を感じられます。
- ・気候のよい季節に日向ぼっこする場として
- ・気軽に庭を眺めるスペースとして
- ・子どもたちが遊びに使う空間として
- ・バーベキューや花火などを行うスペースとして
- ・洗濯物や布団を干す場として
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このように様々な使い方を考えられる縁側は、非常に多目的なスペースといえるでしょう。
また、縁側とセットで設けられることの多い「深い軒」があることで、縁側は多少の雨では濡れずに屋内空間と同じように使用できます。
四季があり、気候の変化が激しい日本だからこそ生まれた空間といえるでしょう。
土間など、室内でも靴で歩ける間取りがある
2つ目の特徴的な間取りは土間です。
土間は縁側と逆の特徴を持つ間取りで、室内でありながら靴を履いて移動できる空間です。
縁側は太陽光がよく当たる明るい空間である一方、土間は日影になることが多く、比較的暗めで落ち着きのある空間といえるでしょう。その分、趣味の道具のお手入れなど長時間作業を行う際には落ち着いて取り組むことができる魅力があります。
また、夏場はひんやりした空気が立ち込め、風を通すだけで涼しさを感じられるスペースでもあります。
「自然の恵みで爽やかに暮らす家」のように、リビングに隣接させるように土間を設けると、家族が自然と集う居心地のよい空間となります。
写真の空間のように、外部用の窓、室内建具、吹き抜けの窓と複数の建具があることで、季節ごとに最適な光・風の取り込み方を調節できる点も緩衝帯となる土間スペースならではのメリットです。
風が抜ける構造になっていて風通しがよい
3つ目の特徴は、通気性を重視していて風通しに優れることです。
昔ながらの家や古民家の間取りを想像するとき、思い浮かぶのは「田の字型」の間取りです。
障子を開け放つことで東西南北に風が通り、湿気を一気に排出できる通気性が魅力的です。
最近の住宅は気密性を高めることで、建材から出るホルムアルデヒドなどの物質が溜まりシックハウス症候群になるケースが多く見られます。
昔に立ち返り、通気性に優れた風通しのよい間取りを選択することで、湿気や有害物質を外へ排出できるようになります。
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外構など外部と家の関係性を重視している
縁側や土間といった、室内と外とをつなぐ間取りが充実していることから分かるように、昔ながらの家は外部と家の関係性を重視しています。
農作業を行うことが多かったことから、縁側や土間などの中間的な間取りが重視された一面もありますが、近年の住まい方でも外との関係は重要です。
庭での自然を感じながらの生活、キャンプや釣りなどアウトドア系の趣味の品の手入れ、洗濯など日常の家事目的での利用など、使用する機会は多いもの。
外とのつながりを意識することで、こうした行動をとる際にスムーズに動くことができるでしょう。
このように、昔ながらの家が持つ雰囲気や間取りには、独特の魅力や利便性があります。
最新の間取りとともに、昔ながらの日本に合った間取りを意識して家づくりに向き合ってみましょう。
昔ながらの家に使われている素材
昔ながらの家を構成する要素は間取りだけではありません。
大切な要素のひとつである、素材についても見てみましょう。
無垢床
昔ながらの家の素材として代表的なものは無垢床です。
天然木を製材したままの素材を床に使用する無垢床は、合板フローリングと異なる風合い、感触を持っています。
湖西市に建つ大きな通り土間が特徴的な住まいでは、床と天井に無垢材を使用しており、天然木ならではの温かみのある雰囲気が部屋を包みこんでいます。
無垢床は多くの空隙を含んでいることから、湿気を吸収しやすい点も特徴的です。
夏場の湿度の高い時期に湿気を吸い、冬場の乾燥する時期に湿気を放出する特徴があり、空気環境の改善にも役立ちます。
年を経るごとに深みのある色合いになっていく点も魅力的で、徐々に家が育っていく感覚も昔ながらの家ならではです。
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漆喰・珪藻土
床に続いて昔ながらの家で特徴的な仕様は漆喰や珪藻土といった塗り壁です。
職人が何層にも渡って塗り広げて完成する塗り壁は、無垢床と同様に徐々に好ましい風合いになっていく”育つ建材”です。
剥がれや色褪せで徐々に劣化するビニールクロスと違い、塗り壁は深みのある色味になっていきます。
雰囲気のよい昔ながらの家に心地よさを感じるのは、目線に近い場所に漆喰や珪藻土、土壁などの自然素材を利用していたからかもしれません。
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柱や梁が見える現しの木材
木造住宅の構造部分を一望できる、現しの構造材も家に昔ながらの雰囲気を感じる要素です。
柱や梁などの構造材は屋根を支えることから高さや幅が大きく、ダイナミックな空間を演出します。
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特に、浜松市西区に建つ住まいでは、屋根勾配に合わせて天井を仕上げる勾配天井を採用していることから、さらに迫力が増しています。
なお、こうした現しの天井は構造材が見えることから建物の状態を把握しやすく、建物を長期間健康な状態に保つために効果的な仕上げでもあります。
せっかく建てる注文住宅に長く住み続けるためにも、こうした仕様を検討してみましょう。
瓦屋根
外部の仕様について、瓦屋根の使用も昔ながらの家を参考にしておすすめできる素材です。
瓦屋根は非常に硬く耐候性にも優れていて、ガルバリウム鋼板やスレートなどの素材と比較して長期間の利用を期待できる素材です。
また、内部に空隙があることから断熱性・吸音性にも優れていて、室内環境を快適な状態に保つ役割を果たす仕様でもあります。
凹凸のある外観は他の素材では真似することのできないもので、昔ながらの家の外観を好む方であれば、瓦屋根にして後悔することはないでしょう。
まとめ│昔ながらの家から学ぼう
昔ながらの家の特徴や、使用されている素材について解説しました。
長い間利用されてきた“昔ながらの家”には独特の魅力があります。
こうした魅力は、無垢の木や漆喰といった自然素材や縁側・土間といった間取りなど、様々な要素によって演出されるものです。
こうした魅力を見直すことで、これから新築住宅を建てる場合にも、昔ながらの家ならではの魅力と機能性を付加できるのではないでしょうか。
新しい技術で安全性や断熱性を確保しながら、間取りや素材は昔ながらの家から学んで、日本の気候風土に合った心地のよい家づくりを行いましょう。
浜松で家族の暮らしに寄り添った自然素材の家を造る工務店
田畑工事は、「ご家族が生涯を通じて、健康・快適に暮らせる住まい」
という創業以来の想いを基に、家づくりをしています。
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