「平屋を安く建てることはできますか?」疑問へ9つの回答と4つの注意点を紹介
「平屋を安く建てることはできますか?」
こうした質問を受けることがあります。
平屋は階段がないことから上下方向の移動がなく、普段の移動から洗濯などの家事に至るまで、非常に暮らしやすい間取りといえます。
一方で平屋を建てるためには広めの土地が必要で、さらに屋根・基礎部分の面積が多くなることから建築総額が高くなりがちです。
このことから、予算の上限の関係から平屋を諦めるケースがあります。
そこで本記事では、平屋を安く建てるための方法や、安さを求める場合に注意しておきたい事柄について解説します。
費用を抑えながら、過ごしやすい平屋建てで暮らす方法を模索しましょう。
>浜松市で”過ごしやすい平屋”を建てたいなら「田畑工事」までご相談ください!
「平屋を安く建てる!」9つの方法を紹介
注文住宅で平屋を安く建てるためには、以下の9つの方法が効果的です。
利用できる方法を建築計画に取り入れてみましょう。
- (1)家族に合った大きさの建物にする
- (2)廊下など移動のための部屋を減らす
- (3)外観デザインをシンプルにする
- (4)内装デザインをシンプルにする
- (5)部屋をつなげて一体的な間取りにする
- (6)設備や外装・内装の仕様は工務店・ハウスメーカーの標準品を選択
- (7)省エネ性能・メンテナンス性能も考慮する
- (8)土地の面積は必要十分な広さにする
- (9)検討する土地のエリアを広げる
家族に合った大きさの建物にする
1つ目の方法は、家族に合った大きさの建物にすることです。
建築費用を抑えるために最も効果的な方法は延べ床面積を減らすことです。
建築する面積が小さくなれば、建材費や人件費、合わせて設計費用も抑えられ、建築費用を大幅に節約できます。
間取りの各部屋がどの程度必要なのか、十分に検討して広くしすぎない意識を持ちましょう。
▶関連コラム:注文住宅にかかる費用の相場は30坪~40坪ならどのくらい?
廊下など移動のための部屋を減らす
2つ目は、廊下など移動のためだけに利用する場所を減らすことです。
予算が厳しい場合は、廊下・玄関・階段ホールなど、移動のためだけに利用される場所を最小限にすることで、建物の面積をよりコンパクトにできる可能性があります。
建築費用を抑えるほか、各種動線が短くなり暮らしやすくなるメリットも感じられるでしょう。
▶関連コラム:ママ・パパに人気の間取りアイデア集│パントリーなど家事動線の良い30坪前後の素敵な間取り実例も紹介
外観デザインをシンプルにする
>施工事例:平家を楽しもう。夫婦で仲良く暮らす新しい空間(浜松市西区)
3つ目は、外観デザインをシンプルにすることです。
凹凸がある複雑なデザインの外観は、実現するために設計に手間がかかり、施工する際にも職人の手間が増えます。
さらに壁や配管などを曲げる部材(役物といいます。直線の部材より割高です)を利用する場面も増えますので、建築費用が高くなる原因になります。
四角に近い形の外観にすることで、建築費を安くできるでしょう。
▶関連コラム:シンプルな和モダンの外観実例|おしゃれに仕上げるポイントとは
内装デザインをシンプルにする
4つ目は、内装デザインをシンプルにすること。
外装デザインと同様に、内装デザインをシンプルにすることで、人件費や建材費を抑えられ、結果として建築費を節約できるでしょう。
▶関連コラム:おしゃれな平屋の間取り実例|長く愛せるデザイン選びのコツを解説
部屋をつなげて一体的な間取りにする
5つ目は、可能な限り一体的な間取りを選択することです。
リビング・ダイニング・キッチンそれぞれ別々の間取りにした場合、壁やドアをたくさん設ける必要が出て、人件費・建材費が高くなります。
逆に、LDKをつなげた一体的な間取りにすることで建築費を抑えることが可能です。
一体的な間取りにすることで南側の開口から取り込んだ光を、キッチンなど北側まで届けられるなど、住環境を整えるメリットもありますので積極的に検討しましょう。
▶関連コラム:『開放感のある家』5つのメリット・3つのデメリット│実現のポイントを施工事例とともに解説
設備や外装・内装は工務店・ハウスメーカー標準品を選択
6つ目は、設備や内装などの仕様に工務店・ハウスメーカーの標準的な品を利用することです。
どの工務店・ハウスメーカーでも、使用する頻度の高い設備や外装・内装は発注数が多くなることから単価を抑えられます。
一方で標準外の設備・仕様は単価が高くなったり、施工のノウハウが少ないことから手間がかかり人件費も高くなりがちです。
建築費用を抑える目的では、工務店・ハウスメーカーが標準的に使用する設備・内装を利用することをおすすめします。
省エネ性能・メンテナンス性能も考慮する
7つ目は、省エネ性能やメンテナンス性能も考慮することです。
建築時の費用を抑えるために設備や仕様のグレードを落とすことが考えられますが、窓や断熱材など住宅の基本性能を損なう可能性のある箇所のグレードを下げると、エアコンの稼働率が高くなることなどランニングコストが増えることにつながるかもしれません。
グレードの低い外壁などを利用すると頻繁な再塗装など必要になる可能性もありますので、建築時だけでなく、建築後の費用を抑えられる設備・仕様も検討しましょう。
▶関連コラム:【軒のない家】とは?10年後はどうなる?メリット・デメリットなど7つの特徴を解説
土地の面積は必要十分な広さにする
8つ目は、必要十分な広さの土地を選択することです。
建物の広さや仕様とともに、土地も建築総額に与える影響は大きいものです。
たとえば坪単価20万円の場合、70坪の土地であれば1,400万円、60坪の土地であれば1,200万円と200万円もの差が生じます。
土地選びの段階で、自分たち家族に適した建物の広さを検討するとともに、最適な土地の広さを想定して、広すぎる土地を避けましょう。結果として建築総額を大幅に抑えられます。
▶関連コラム:注文住宅の土地探しを成功させるポイントと注意点
検討する土地のエリアを広げる
9つ目は、土地選びのエリアを広げることです。
土地の広さとともに、坪単価も土地取得費用に大きな影響を及ぼします。
たとえば70坪の土地を検討している場合、坪単価20万円であれば1,400万円、坪単価15万円であれば1,050万円と350万円の差が出ます。
「できるだけ便利なエリアがよい」と土地選びのエリアは駅チカなどのエリアに絞りがちですが、郊外も含めて土地を探して、土地取得費用を節約する意識を持ちましょう。
こうした9つの対策を施すことで、建築総額を抑えて安く平屋を手に入れられる可能性があります。
▶平屋と相性のよい『土間のある暮らし』特徴や事例を知りたい方へ
「平屋を安く建てる」場合の4つの注意点
ただし、平屋を安く建てる際に注意しておきたい点もありますので確認しましょう。
平屋を安くする場合でも収納は削らない
建築費用を節約する場合、真っ先に削られる間取りは収納です。
リビングやダイニングなどと比べて広くする優先度が低いため削られがちですが、収納が不足すると生活空間に物が溢れて雑多な雰囲気が出ますので、最低限必要な収納は削らないようにしましょう。
▶関連コラム:使い勝手の良い土間収納がある間取り|ベストな位置・広さ・動線は?
設備や仕様を落としても費用は大きく変わらない
収納とともに建築費を削りやすいのは、設備や仕様についての箇所です。
ただし、工務店・ハウスメーカーの標準仕様品よりグレードを落としても費用が下がる割合が低くなる可能性があります。
逆に生活満足度を大きく損なう可能性もありますので、設備・仕様のダウングレードによる節約は費用対効果を考慮しましょう。
気密・断熱仕様や耐震性も確認を
注文住宅は、建物のデザインや設備など、目に見える箇所のよさで決めてしまう場合がありますが、気密・断熱や耐震性といった目に見えない箇所も含めて決めることをおすすめします。
見た目のデザインと費用だけで決めてしまうと、生活を始めてからの温熱環境に不満を感じたり、地震のニュースを見た際に不安を感じることになりかねません。
少し値段が高くても、住宅の基本性能がしっかりした工務店・ハウスメーカーを選ぶ視点も重要です。
工務店・ハウスメーカー選びは総額で考えて
設計・施工を依頼する会社選びは、総額で考える意識も大事です。
会社によっては、給排水設備の費用を別途とするなど初回の見積もり金額が追加請求すること前提になっていたり、外構費用を全く考慮していない場合などもあり、竣工時には建築総額が高額になることもあります。
土地・建物・外構・諸費用、さらにエアコン設備など、工務店・ハウスメーカー選びは総額で考えましょう。
まとめ│平屋を安く建てるなら、会社選びが重要に
>施工事例:平家を楽しもう。夫婦で仲良く暮らす新しい空間(浜松市西区)
「平屋を安く建てることはできますか?」
こうした疑問に対して、平屋を安く建てる方法や注意点を解説しました。
平屋は優れた住環境の住まいになる一方で、建築費用が高くなりやすい点がデメリットです。
予算の上限から平屋を諦めるケースも見られ、その場合住み始めてから「平屋にしておけばよかった」と後悔につながりかねません。
紹介した工夫を参考に、工務店やハウスメーカーと協議を重ねて価格を抑えつつ理想の平屋を建築しましょう。
また、そのためには細かな予算調整にも応じてくれる丁寧な会社選びが大切だといえます。
>浜松市で”過ごしやすい平屋”を建てたいなら「田畑工事」までご相談ください!
浜松で家族の暮らしに寄り添った自然素材の家を造る工務店
田畑工事は、「ご家族が生涯を通じて、健康・快適に暮らせる住まい」
という創業以来の想いを基に、家づくりをしています。
自然素材で建てられた家、一世代だけで終わる家ではなく、子や孫の代まで、心地よく暮らせる家、家族それぞれのライフスタイルに寄り添った家をお考えであれば、ぜひ田畑工事のモデルハウス見学や家づくり相談においでください。