【1.5階建て・中二階】平屋で作る4つのメリット・3つのデメリットを解説
「平屋にしたいけど、予算が足りない」
「平屋が理想だけど、土地の面積が不足している」
こうした方におすすめなのが「1.5階建て」「中二階建て」と呼ばれる間取りです。
1.5階建てや中二階とはどういった間取りなのか、どんなメリット・デメリットがあるのか解説しますので、平屋を目指している方はぜひ、間取りの検討項目に加えてみましょう。
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1.5階建て・中二階とは?
>施工事例:四季を楽しめる快適なワンフロアの暮らし(浜松市西区)
はじめに、1.5階建てや中二階とはどういった間取りを指すのかを確認しましょう。
実は、1.5階建ても中二階も明確な定義はなく、工務店やハウスメーカーによって意味する間取りは異なります。
本記事では、ダウンフロアやスキップフロア、ロフトや小屋裏収納など、1階とも2階ともいえない間取りを総称して、1.5階建て・中二階として紹介します。
また、寝室や子ども室など最小限の部屋が2階にある、いわゆる一部二階建ても1.5階・中二階の一種といえるでしょう。
1.5階建て・中二階4つのメリット
1.5階建てや中二階と呼ばれる間取りを導入した場合、どういったメリットがあるのか確認しましょう。
十分な収納を確保できる
1つ目のメリットは、十分な収納を確保できることです。
階段の途中や小屋裏など、本来使わないデッドスペースとなるはずの場所に床板などを張ることで有効に使える空間が生まれます。
平屋は予算や土地の広さの関係から収納などのユーティリティスペースが削られがちです。
ここで小屋裏などのデッドスペースを活用することで、天井高が低いなど制限がある空間であっても、十分に活用可能な収納を確保できます。
リビングやダイニングを整頓しやすい
2つ目のメリットは、リビングやダイニングを整頓しやすくなることです。
大容量の収納を小屋裏などに設けられれば、季節ごとに使用する家電や使わなくなった学校用品などをまとめて収納できます。
この結果、リビングやダイニングなど主にくつろいだり来客が使用する空間を整頓して生活できるでしょう。
秘密基地のようなワクワクする空間を作れる
3つ目のメリットは、ワクワクする空間を作ることができ、家づくりを楽しめる点です。
注文住宅を建てる主な理由は快適な暮らしを実現することですが、同時にワクワクするような”楽しい”空間づくりも意識したいものです。
事例のように、大きなロフトを設ければ収納として活用できるとともに、書斎や趣味の空間としても利用できます。
▶関連コラム:遊び心のある家・ワクワクする家を建てる│新築で考えたい面白いアイデア5事例を紹介
採光・通風を効率的にできるメリットも
4つ目のメリットは、効率的な採光・通風を計画できることです。
スキップフロアや小屋裏を利用する場合、天窓・高窓など高い位置に窓を設けられます。
高い位置に窓があれば、日光を取り込んだ際には北側まで光を届けられ、窓を開けたときには温かい空気を効率的に排出でき、快適な住環境を実現できます。
1.5階建て・中二階3つのデメリット
こうしたメリットのある、1.5階建て・中二階建て住宅ですが、メリットばかりではなくデメリットもありますので注意しましょう。
高い気密性・断熱性が求められる
1つ目のデメリットは、1.5階建て・中二階を導入する場合は高い気密性・断熱性が求められることです。
ダウンフロアにする場合でも小屋裏を利用する場合でも、一般的な平屋と比較して部屋の空気の体積は増えます。
冷暖房による室温の調節の効率が下がるため、一定の気密性・断熱性を確保して暑い・寒い家になることを避けましょう。
平屋のバリアフリー性が失われる
2つ目のデメリットは、平屋独自のバリアフリー性が失われることです。
平屋を選択する最大のメリットは、子どもが歩きやすく高齢者も過ごしやすいバリアフリー性にあります。
1.5階建てや中二階の間取りを導入する場合は、必ず階段やハシゴなどを活用する必要がありますので、建物の一部分ではありますが、平屋特有の”階段のない生活”は失われてしまいます。
特殊な設計になるため作れる会社が限られる
3つ目のデメリットは、設計が特殊になることから1.5階建て・中二階のある家を建てられる工務店・ハウスメーカーが限られることです。
特に定型の間取りを利用することの多いハウスメーカーでは、導入を断られる可能性もあります。
導入したい場合は、ハウスメーカー選びの段階で1.5階建てや中二階を希望することを伝えましょう。
>1.5階・中二階のある家の見学会を開催することもありますので「田畑工事のイベント」も随時確認をおすすめします。
1.5階建て・中二階のデメリット 対策はある?
メリットがある一方でデメリットも感じる場合がある1.5階建て・中二階の住まい。
個別に対策を取ることは可能なのでしょうか。
気密性・断熱性の高い仕様にする
1.5階建てや中二階の住まいを建てる場合は、気密性・断熱性に優れた仕様にすることをおすすめします。
こうした住宅の基本性能を高めることで、スキップフロアや小屋裏の利用で空間の体積が増えたとしても、冷暖房の効率を高めて、夏涼しく冬温かい暮らしを実現できます。
家中を均一な気温に保つ、全館空調を導入することも効果的です。
▶関連コラム:全館空調とは 戸建ての家を快適な家にする空調設備
1.5階・中二階部分には使用頻度の低い部屋を配置する
バリアフリー性の低下が気になる場合は、1.5階や中二階にして階段のある間取りを収納として利用するなど、使用頻度の低い部屋を配置することをおすすめします。
将来足腰が弱った場合でも、LDKや水回りなど主要な間取りが平屋部分にあれば、頻繁に階段を使用することなく快適な暮らしを送れるからです。
施工事例にロフトなどのある会社に依頼する
>施工事例:平家を楽しもう。夫婦で仲良く暮らす新しい空間(浜松市西区)
平屋に1.5階や中二階のある住まいを実現したい場合は、検討中の会社の施工事例を確認して、ロフトやスキップフロアなど特殊な間取りのある工務店・ハウスメーカーに依頼することをおすすめします。
こうした間取りの施工経験が豊富であれば、細かな仕様・要望の1.5階建てや中二階の住まいでもスムーズに実現してくれるでしょう。
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1.5階建て・中二階についての疑問点
記事の終わりに、1.5階建てや中二階の住まいを検討中の方から聞かれることの多い疑問点について紹介します。
1.5階建て・中二階はどれくらい費用がかかる?
A.50万円~の費用増を想定しつつ、実現したい1.5階・中二階のイメージを工務店・ハウスメーカーに伝えてみましょう。
1.5階てや中二階の住まいは、実現したいと考える空間の仕様・仕上げによって費用が大きく異なります。
リビングの一部をダウンフロアとする程度であれば少額で済む可能性もありますし、平屋に階段を設けて大きな小屋裏収納を追加する場合100万円を超える費用が必要になるでしょう。
具体的な金額は詳細に見積もりをする必要がありますので、検討中の工務店・ハウスメーカーに相談してみましょう。
1.5階建て・中二階は何に使える?
A.1.5階建てや中二階の間取りは、例として以下の使い方が想定できます。
- ・小屋裏を利用した大型収納に
- ・スキップフロアを利用して上部は書斎に、下部は収納に
- ・最小限の床面積の寝室・子ども室に
- ・勉強にもワークスペースにも使える書斎に
- ・天井を低く抑えて迫力を増すシアタールームに
なお、こうした1.5階て・中二階の使い方はほんの一例です。
逆に、「こんな使い方をしてみたい」「こんな暮らしを夢見ている」と希望を伝えてみましょう。
スキップフロアやロフトなど、特殊な間取りを作り慣れている工務店であれば、魅力的な提案をしてくれます。
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まとめ│1.5階建て・中二階は平屋で費用を抑えたい方におすすめ
平屋に1.5階や中二階と呼ばれる中間層を作るメリット・デメリットなど特徴について解説しました。
スキップフロアやロフトなどを活用することで、限られた床面積でも大型の収納や書斎などを設けることができるかもしれません。
一方で建築費用が増えたり、バリアフリー性が失われたりといったデメリットもありますので、メリット・デメリット双方を把握している経験豊富な工務店・ハウスメーカーに依頼することをおすすめします。
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