平屋はなぜ高い?理由と安くする方法を解説│経済的に有利な点も紹介
「平屋はなぜ高いのか、理由が知りたい」
このように疑問に思う方もいるでしょう。
平屋は階段を利用せずに暮らせることから、生活動線・家事動線が短くなり、日々の暮らしを過ごしやすくなります。
また、バリアフリー性が高く、年齢を重ねて足腰が弱った場合にもメリットを感じやすい間取りです。
一方で、一般的には2階建てよりも建築費が高くなり、平屋を希望しながらも予算の面であきらめる方もいるのではないでしょうか。
そこで本記事では、平屋がどうして建築費が高くなるのか、その理由と対策を紹介します。
逆に平屋の方が2階建てよりも安くなる要素もありますので、合わせて参考にしてください。
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平屋が2階建てよりも高い5つの理由
はじめに、平屋が2階建てよりも建築費が高くなりやすい理由を紹介します。
以下の5つの理由で、平屋は2階建てよりも建築費が高くなりがちです。
屋根と基礎の面積が2倍になるから
平屋は2階建ての建物と比較して、屋根と基礎の面積が広くなることから建築費が高くなります。
たとえば、延べ床面積が30坪の住まいを想像してみましょう。
2階建てなら、1階15坪・2階15坪の仕様で建築すれば、屋根と基礎の面積は15坪分で済みます。
一方で平屋の場合は1階30坪になりますので、屋根と基礎の面積も30坪分必要です。
このように屋根と基礎の材料費・人件費の分だけ、平屋は建築費が高くなります。
▶関連コラム:屋根の種類と形は新築住宅にどんな影響を与える?
必要な土地の面積が広くなるから
横方向に広くなる平屋は、必要な土地の面積が広くなることも建築費が高くなる要因に挙げられます。
住宅を建てるとき、建物を敷地いっぱいに建てることはできません。
敷地に対して建物を建てられる広さ(建ぺい率)が定められているからです。
たとえば建ぺい率50%の土地の場合、土地の半分までしか家を建てられませんので、30坪の平屋であれば最低でも60坪の広さの土地が必要です。
また、建ぺい率の制限を考慮しない場合でも、2階建てと比較して横方向に大きな建物を建てることになり、さらに駐車場などの外構に必要な広さを考慮すると、一定程度の広さの土地が必要になります。
外構費用が高くなるから
ちょうど必要な広さの土地は見つかりづらいもので、平屋を建てられる広さの土地を見つけたとき、土地が広すぎることはよくあるケースです。
土地が広すぎる場合でも、雑草が生えるままに放置する訳にもいきませんので、コンクリートで舗装する必要があるなど外構費用も高くなりがちです。
性能や仕様にこだわる場合があるから
平屋を希望する方は住まいに対してこだわりを持つ方も多く、おしゃれな内装や便利な設備を選択するなどして建築費が上がることもあります。
建物に見合うように外構にもこだわると、さらに建築費が高くなるでしょう。
固定資産税・都市計画税も高くなるから
平屋を選び広めの土地を購入すると、固定資産税評価額が高くなりますので、固定資産税・都市計画税が高くなる点にも注意が必要です。
建築後も毎年支払う必要のある税金ですので、建物の修繕費などと一緒に継続してかかる費用として認識する必要があります。
▶関連コラム:「平屋を安く建てることはできますか?」疑問へ9つの回答と4つの注意点を紹介
平屋が高い!安くする4つの方法を紹介
こうした理由で建築費が高くなりがちな平屋ですが、建築費を抑える方法もありますので確認しましょう。
床面積をコンパクトにする
>施工事例:平家を楽しもう。夫婦で仲良く暮らす新しい空間(浜松市西区)
最も建築費を抑えられる対策は、床面積を抑えて建物をコンパクトにすることです。
建物を小さくした分だけ、材料費も人件費も節約できますので、建築費を大幅に抑えられる可能性があります。
具体的には、家族のだんらんの場以外の寝室・子ども室をコンパクトにしたり、廊下など移動のためだけに使うスペースを減らすことが効果的です。
▶関連コラム:浜松の工務店で建てる注文住宅の費用と床面積の関係
シンプル・一体的な間取りを心がける
建築費を抑えるためには、シンプル・一体的な間取りを心がけることも大切です。
建物は直線が多いほど手間がかからないことから費用を抑えられます。
逆に複雑な形にすると手間がかかり、役物(建物の曲げ部分に使用する建材)を使用する場面も増えて、人件費、建材費とも高くなりがちです。
また、リビング・ダイニング・キッチンなど、部屋を区切ると壁や柱が多くなり建築費用が高く要因になります。
事例のように、間取り同士をつなげる一体的な間取りにすることも効果的です。
1.5階建て・中二階の間取りを採用する
床面積が不足する場合は、小屋裏空間をロフトなどとして活用する、1.5階建て・中二階と呼ばれる間取りを選択することも効果的です。
建物の床面積を増やさずに収納や書斎などを確保できますし、天井高を抑えれば建ぺい率の計算に算入されない制度もあり、コンパクトな土地を選択でき、土地取得費用を抑えられる可能性もあります。
▶関連コラム:【1.5階建て・中二階】平屋で作る4つのメリット・3つのデメリットを解説
工務店の標準的な仕様を利用する
建築費を節約する場合は、工務店が標準的に採用している設備から選択することをおすすめします。
工務店が標準仕様としている設備や外壁・内装は発注の件数が多いことから、割安な単価で仕入れられることが多いからです。
また、工務店も施工の勝手が分かっていることから、施工精度を高められる点もメリットです。
2階建てと比べて平屋が経済的に有利な点
平屋は常に2階建てより建築費が高くなる訳ではありません。
実は平屋のほうが経済的に有利になる点もありますので紹介します。
施工・メンテナンスのとき足場費用が安価に
平屋は建築時、およびメンテナンスの際に足場の費用が安くなるメリットがあります。
2階建ての場合、2階部分を施工・メンテナンスするためには足場を組まなければいけません。
一方で平屋であれば脚立で十分なケースも多く、足場を組まずに費用を抑えられる可能性があります。
また、屋根の状態なども確認しやすく、地震や台風後にいち早く状態を確認し、状態が悪化する前に対処できる点もメリットです。
地震のとき被害が少なくなる
地震を受けたとき、建物は地盤からの距離が長いほど揺れが大きくなる傾向があります。
このため、2階建てと比べたとき、平屋は地震の被害を受ける度合いを減らせる可能性があります。
被害を抑えられた場合は地震後の修繕にかかる費用を減らすことにもつながりますので、災害を受けた後の経済的な負担を軽減できるでしょう。
▶関連コラム:浜松の注文住宅|木造住宅は耐震の方法で地震への強さが変わる
階段室を設けずに済む
平屋は階段室を設けずに済む点も経済的なメリットに挙げられます。
階段は廊下と同様に、人が通るためだけに設けられる設備です。
平屋であれば階段を削ることもできますので、階段室(約2畳)分の面積を節約できます。
まとめ│費用を抑えつつ平屋を建てる
「平屋はなぜ高いのか」このように思う方に向けて、平屋が2階建てより高くなる理由を解説しました。
平屋は屋根・基礎の面積が広くなる点、広めの土地が必要である点などが建築費が高くなる主な理由です。
一方で平屋には、足場が不要になったり地震時の被害を受けづらいといった、実は2階建てと比べて安くなる要素があることも分かりました。
「予算に限りがあるから平屋は無理かな…」このように思わず、土地選びや間取り作りで費用を抑えつつ、豊かな平屋を建てられる可能性もありますので、平屋に精通した工務店に相談してみましょう。
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