【高齢者が住みやすい家・間取り10の条件】住みやすい家を作るポイント・注意点も解説
「高齢者が住みやすい家や間取りとは?」
本記事では、こうした疑問にお答えしています。
高齢者になると、筋肉量の減少や関節の可動域の減少などにより、若い頃と同じ仕様の住まいでは暮らしづらくなることがあります。
新築や建て替えのとき、リフォームするときは、現在よりも年齢が高くなったときのことを考えると、長く快適に過ごせます。
そこで本記事では、高齢者が住みやすい家・間取りを10の条件として紹介します。
住みやすい家を作るためのポイントや注意点も解説しますので、ぜひ参考にして下さい。
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高齢者が住みやすい家・間取りの条件とは?
どのような条件の家・間取りであれば、高齢者が住みやすいのでしょうか。
主な10の条件を紹介します。
- ・LDKその他の間取りが一体的
- ・平屋・ワンフロア生活で階段を使わない
- ・間取りのいずれも適度な広さがある
- ・生活・家事動線が短く動きやすい
- ・リビングや寝室とトイレが近い
- ・十分な収納を確保できている
- ・バリアフリーに対する配慮がある
- ・介護に対する配慮がある
- ・十分な明るさを得られる窓・照明計画
- ・メンテナンス費用が安く経済的
LDKその他の間取りが一体的
LDKや和室が一体となった間取りと、個別に分離された間取りとでは、一体的にまとまった間取りの方が住みやすくなります。
一体的な間取りであれば、柱や壁がないことから、リビングとキッチン、ダイニングと和室など、各部屋への移動をスムーズにできます。
また、家族間の距離が近いことから、家族相互に気軽にコミュニケーションを取ることができ、健康状態の把握なども容易です。
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平屋・ワンフロア生活で階段を使わない
>施工事例:四季を楽しめる快適なワンフロアの暮らし(浜松市西区)
高齢者が居住する場合は、平屋、または1.5階建てなど一階部分で生活が完結する、階段を使わない間取りがおすすめです。
階段を利用する機会を減らすことで、移動中の転倒リスクを避けられるほか、車椅子や杖を使用しての移動も容易です。
高齢者だけでなく、子どもや若い夫婦にとっても、過ごしやすい家になるでしょう。
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間取りのいずれも適度な広さがある
高齢者が住みやすい家は、いずれの間取りにおいても適度な広さを確保できています。
通常の住まいよりも余裕を持たせることで、車椅子や杖を利用しての移動も容易になり、将来介護を受けるときも各種設備・機器を導入しやすくなります。
なお、LDKや和室が一体化した間取りでは、ソファの背面やダイニングテーブル横の通路スペースを共有できますので、余裕のある空間構成にしやすい点にも注目です。
生活・家事動線が短く動きやすい
生活動線や家事動線が短く、動きやすい家・間取りも重要な視点です。
生活動線とは、玄関から帰宅してリビングに至るまでの動線や、寝室から洗面台までの動線など、生活を営む上で発生する動線を指します。
また、家事動線は洗濯後の物干しまでの動線や、掃除機から各室までの動線など、家事をする上での動線を指します。
動線が短くなれば小さな動きで暮らせますので、移動・家事にかかる労力を減らせます。
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リビングや寝室とトイレが近い
高齢者が住みやすい間取りを目指す上では、リビングや寝室とトイレとの距離が近いことも重要な検討事項です。
高齢になるとトイレに向かう頻度が多くなりますので、特に就寝時に頻繁にトイレに行くこととなったとき、寝室とトイレの距離が近いと快適な生活になります。
また、間に廊下を挟んでいる場合などトイレが冷たく感じるケースもありますので、寝室やリビングと隣接させるなどしてトイレの温かさを保つ工夫も考えてみましょう。
十分な収納を確保できている
十分な収納の確保も、高齢者が住みやすい家の条件のひとつです。
高齢になると思い出の品や子どもから預けられている品など、持ち物が多くなる方が多いもの。
捨てられない品もありますので、捨てられるものは捨てた上で、必要なものを適度に収納できる仕組みが大切です。
バリアフリーに対する配慮がある
バリアフリーに対する配慮も大切な要素です。
段差の解消や手すりの設置によって、高齢者が移動しやすい住まいにすることで住みやすい家になります。
ほかにも、引き戸など開閉しやすいドアや転倒時にダメージの少ない床材、室内までスムーズに移動できる土間空間など、様々な工夫がありますので、取り入れてみましょう。
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介護に対する配慮がある
バリアフリー性に加えて、他の人から介護を受けやすい配慮も効果的です。
介護が必要になった時、住み慣れた家で生活を続けたい方は多いでしょう。
このときに、介護用ベッドや車椅子を入れられるよう、アプローチにスロープを付けられる余裕を確保したり、ウッドデッキからリビングに進入しやすい工夫などを考えてみましょう。
十分な明るさを得られる窓・照明計画
照明計画を工夫し、高齢者の手元を明るくするなど、テレビや本を見やすい工夫も大切です。
窓の配置を工夫して、外の風景を気軽に眺められるようにしたり、自然の光や風を取り込めるようにする工夫も、快適な環境を整える上で重要です。
メンテナンス費用が安く経済的
意識しておきたい条件のひとつは、メンテナンス費用が安いことです。
一戸建ては屋根や外壁などへの定期的なメンテナンスが欠かせません。
そこで何年かに一度生じるメンテナンス費用を安くする工夫を検討しましょう。
たとえば、屋根の雨を早く排除でき、壁面に雨が当たりづらい切妻屋根にして雨漏り対策することなどが効果的です。
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高齢者が住みやすい家を作るためのポイント
続いて、高齢者が住みやすい家を作るために、どのように家づくりを進めるべきなのか、主だった方向性について解説します。
高齢者向けの施工事例が多い工務店に依頼
>施工事例:大きな軒とどこか懐かしい広い土間のある家(浜松市北区)
高齢者が住みやすい家を建てたいなら、高齢者向けの施工事例が多い工務店に依頼することが大切です。
こうした施工事例の多い会社は、シニア世代の家を建て慣れていてノウハウが豊富です。
続く工程となる土地選びや資金計画の相談にも積極的に乗ってくれますので、気になる工務店が見つかったら施工事例を見たり、完成見学会に参加して会社のことを深く調べましょう。
平屋を建てやすい条件の土地を選定する
続いて高齢者が住みやすい、平屋を建てやすい条件の土地を見つけましょう。
横方向に広くなる平屋は、建築することに適している土地が限られます。
あまりにコンパクトな土地を選ぶと平屋を建てづらく、広すぎる土地を購入すると予算が不足するケースもありますので、慎重に土地を選択しなければいけません。
十分な資金計画を立てた上で建築する
土地に資金をかけすぎることを防ぐためにも、十分な資金計画を立てた上で建築することが大切です。
このことから、工務店・ハウスメーカーを選択する際は、土地選びや資金計画から相談に乗ってくれる会社を探しましょう。
高齢者が住みやすい家を作るうえでの注意点
記事の終わりに、高齢者が住みやすい家を建てる上で把握しておきたい注意点を紹介します。
一体的な間取りは音の問題につながることも
1つ目は、動線に優れ広がりを感じる一体的な間取りが、音の問題を引き起こす可能性があることです。
こうした間取りでは、リビングと寝室が隣接することになりますが、生活音が寝室に響くケースがあります。
音の問題が気になる方は、意識して廊下を設けたり、リビングと寝室の間にWICを挟むなど対策を取ることをおすすめします。
平屋は室外機・道路など外の音にも注意
2つ目は、平屋を建てる場合は外の音にも注意することです。
全ての間取りが1階にある平屋では、寝室など静粛性が必要な部屋も地面と同じ高さに配置することになります。
このとき、エアコンの室外機や道路を通過する車の音が響くこともありますので、室内と外との関係を意識しましょう。
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平屋は防犯性への配慮も重要に
3つ目は、防犯性に対する配慮です。
平屋は地面と同じ高さにあることから、空き巣から狙われやすいデメリットがあります。
特に高齢者が住む家は手すりやスロープがあることから、外から分かりやすいですので、雨戸やシャッター、格子付き窓といった防犯対策を検討することをおすすめします。
まとめ│高齢者が住みやすい家の条件
「高齢者が住みやすい家・間取りとは?」
こうした疑問にお答えしました。
主だった住みやすさの条件は紹介したとおりですが、実際に家を建てる時には快適な条件はご自身、ご家族によって千差万別です。
住みやすいと思える間取りを作るためには、現在、そして将来の理想のライフスタイルを想像する必要があります。
検討の仕方に悩んでいる方は、工務店やハウスメーカーに直接相談することもできます。
愛知県で高齢者の住みやすい家・間取りについて悩んでいる方は、田畑工事までお気軽にご相談下さい。
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