「壁をぶち抜くリフォームはできますか?」疑問へ回答│費用やメリット・デメリット、注意点まで解説
「壁をぶち抜くリフォームはできますか?」
本記事では、こうした疑問にお答えします。
お住まいの家や購入予定の中古住宅の間取りに対して、「狭い」「暗い」といった不満を抱いている場合は、間仕切りとなっている壁を撤去する、いわゆる「壁をぶち抜くリフォーム」が適している可能性があります。
こうしたリフォームは可能なのか、費用はどの程度かかるのか、ぶち抜いた場合にどのようなメリット・デメリットがあるのか、さらに注意点についても紹介しますので、間取りを変えるリフォームを検討中の方はぜひ参考にしてください。
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結論からお伝えすると、間仕切りとなっている壁を撤去する、壁をぶち抜くリフォームは可能です。
壁や、壁の中にある柱には家を支える役割があるように感じられ、容易に撤去できないように感じられがちです。
しかし、構造上役割を果たしていない、単なる間仕切り壁や間柱といった建材は撤去しても家の耐震性に問題は生じません。
このため、撤去してしまい2つの部屋を1つにまとめてしまっても問題はないのです。
間仕切り壁を撤去するリフォームの費用は?
こうした間仕切り壁を撤去するリフォーム、気になるのはどの程度の費用がかかるのか、ということです。
実際は撤去する壁の大きさや、撤去後の床や天井の仕上げ方などによって費用は変わりますが、おおよその費用の目安は以下のとおりです。
- ・間仕切り塀の撤去:~10万円
- ・電気工事あり:+ 3万
- ・引き戸設置:+ 20万
- ・和室を洋室に:+ 70~80万
このように、単に間仕切り壁を撤去するだけであれば10万円もかけずにリフォームできる可能性があります。
壁内にコンセントや配管がある場合、新たに引き戸を設置したり他の仕様に変更する、といった工事が加わると費用も高くなります。
見積もりを取った結果、「実はそれほど費用がかからなかった」というケースもありますので、まずは地域の工務店に相談することをおすすめします。
浜松市を中心としたエリアで、間取りの変更や断熱、耐震リフォームを検討中の方は「田畑工事」まで、お気軽にご相談ください。
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壁をぶち抜くリフォーム「費用を抑えるには?」
仕切り壁を撤去する工事、可能な限り費用を抑えたいと思うものでしょう。
そこで費用を抑えるためのコツを紹介します。
地元工務店・リフォーム業者に依頼する
1つ目は、地元の工務店やリフォーム業者に依頼することです。
全国を対象に新築、リフォームを手がける会社は、広告宣伝費やスタッフの人件費に経費がかかります。
一方で地域に根づいてコンパクトな規模で営業する会社であれば、必要以上の経費がかからず施工費用も抑えられます。
複数の業者に相見積もりを依頼する
2つ目は、複数の業者に相見積もりを依頼することです。
壁の撤去および修復工事は、かかる経費のほどんどが人件費で、施工する会社によって費用が大幅に変わります。
相場を確認する意味でも、会社ごとのスタッフの違いを確認する意味でも、相見積もりを取ることをおすすめします。
補助金を併用してリフォームする
3つ目は、補助金を併用してリフォームすることです。
間仕切り壁を撤去するほどのリフォームをするなら、同時に断熱材の交換や窓などの交換リフォームや耐震改修も検討してみましょう。
断熱や耐震といった工種のリフォームには補助金が交付されるケースもありますので、補助金を活用した割安なリフォーム工事ができる可能性があります。
壁をぶち抜くリフォームの「メリット・デメリット」
壁をぶち抜く(間仕切り壁の撤去)にかかるリフォームを依頼する場合、どういったメリット・デメリットなど特徴があるのか再確認しましょう。
メリット:2つの部屋がつながり広々した空間になる
間取り壁を撤去するリフォームをする場合、2つの部屋がつながることとなり広々した空間になります。
たとえばダイニング・キッチンとリビングが壁で隔たれた間取りと、LDKがつながった空間。
同じ床面積でも、壁がなくなることで開放感に大きな差が生まれます。
「狭い」「圧迫感がある」といった不満を抱えている場合は、壁をぶち抜くことを検討しましょう。
▶関連コラム:『開放感のある家』5つのメリット・3つのデメリット│実現のポイントを施工事例とともに解説
メリット:採光・通風に効果的
>施工事例(リノベーション):自然素材と職人技のリノベーション(袋井市)
壁をぶち抜くことは、採光・通風といった住環境を改善する効果も期待できます。
特に北側にあるキッチン、南側にあるリビングをつなげるなど、南北方向で部屋をつなげると、南側からの採光を北側に届けられますので採光に大きな効果を発揮します。
また、壁で遮られていた風の動きが通るようになりますので、通風にも効果的で室内の匂いや湿気を外に追い出し、カビやダニの発生を防ぐことも可能です。
▶関連コラム:【明るい家】実現するための9つの工夫を紹介│浜松市で実現した明るい家の実例も解説
メリット:部屋間の温度差がなくなる
部屋同士の温度差がなくなる点も、住環境を高める点で見過ごせないメリットです。
壁で区切られている場合、冷暖房が効いている部屋から無冷暖房の部屋に移動すると、温度差に不快感を感じることがあります。
間仕切り壁を撤去して同じ空間にすることで、温度差のない快適な住環境の暮らしを送れます。
なお、単に空間をつなげるだけでは空調で調節するべき空間が大きくなり、暑さ・寒さを感じるケースがあります。
断熱性能に不満がある場合は、断熱リフォームを併用することをおすすめします。
メリット:動線を遮るものがなくなる
>施工事例(リノベーション):自然素材と職人技のリノベーション(袋井市)
家事動線や日常動線を遮るものがなくなる点もメリットです。
壁がなくなることで、部屋間を移動する際にドアを通らずに済み、最短動線で移動できます。
また、一体の間取りの方がスムーズに掃除できますので、家事の労力を減らすことも可能です。
▶関連コラム:家事動線の良い間取り9つのポイントとは?30・35・40坪の平屋やランドリールームの事例も紹介
デメリット:間仕切り壁撤去の工事費が必要
間仕切り壁を撤去する場合のデメリットは、撤去するための工事費が必要である点です。
紹介したとおり、単に壁をぶち抜くだけでも10万円前後の費用が、仕切り戸など付帯工事も含めるとより多くの費用が必要です。
単に部屋をつなげる、必要なとき分割できるようにする、断熱性や耐震性も高めたい。
こうした要望を明確にして、費用に対して満足度の高いリフォームにしましょう。
デメリット:耐震性に影響を与える場合がある
施工方法によっては耐震性に影響を与える場合がある点にも注意が必要です。
要望を叶えるために耐力壁や構造上の役割を持つ柱を撤去する場合は、他の箇所に新たな耐力壁・柱を設けるなど、耐震性を確保したまま部屋をつなげる工夫が必要になります。
壁をぶち抜くリフォームの「注意点」
記事の終わりに、壁をぶち抜くリフォームをする場合の注意点について紹介します。
間取りも重要、耐震性も重要。
>施工事例:耐震等級3+制震機能で安心安全な子育て世代の住まい(磐田市)
間仕切り壁を取り壊すリフォームをする場合は、間取りを広くつなげることを重視しがちです。
しかし開放的な間取りにした結果、耐震性や耐久性が失われて地震時に大きな被害を受けることは避けなければいけません。
リフォーム業者から「この柱・壁は残したほうがいい」など、耐震性を高めるアドバイスを受けたときは受け入れることをおすすめします。
▶関連コラム:『耐震等級3』とは?メリット・デメリットを解説!「必要か?費用は?」など疑問への回答も紹介
リフォーム後の空調方法を検討する
リフォーム後は、既存の空調機器だけでは冷暖房能力が不足する可能性があります。
2つの部屋をつなげることから、エアコンなどで空調するべき体積が増えて、今まで使用していたエアコンやストーブなどでは能力不足になる場合も。
同時に断熱リフォームを施し断熱性を高めたり、大型の空調機器に更新するなど対策を検討しましょう。
▶関連コラム:全館空調とは戸建ての家を快適な家にする空調設備
耐震・断熱リフォームに慣れた業者に依頼する
>施工事例:リノベーションで耐震性・断熱性・生活動線全てが改善した家(浜松市中区)
紹介したとおり、壁をぶち抜くリフォームは住まいの耐震性や断熱性能に影響を及ぼしますので、耐震・断熱について適切なアドバイスをもらえる業者をおすすめします。
具体的には、耐震等級3を取得できる工務店や、断熱リフォームなどの施工実績がある工務店です。
業者選びによってリフォーム後の安全性や快適性が変わりますので、慎重に選ぶことをおすすめします。
まとめ│壁をぶち抜くリフォームで広々住まいを手に入れる
>施工事例(リノベーション):自然素材と職人技のリノベーション(袋井市)
「壁をぶち抜くリフォームはできますか?」
こうした疑問にお答えしました。
間仕切り壁を撤去して2つの部屋をつなぐリフォームは、開放的な間取りになるほか採光・通風にも効果的ですので、「狭さ」「暗さ」といった不満を抱えている方におすすめのリフォームです。
お住まいの家に対するリフォームのほか、中古住宅購入時にリフォームして家の印象を一新することも可能ですので、住環境改善のひとつの手段として、壁をぶち抜くリフォームを検討してみましょう。
浜松で家族の暮らしに寄り添った自然素材の家を造る工務店
田畑工事は、「ご家族が生涯を通じて、健康・快適に暮らせる住まい」
という創業以来の想いを基に、家づくりをしています。
自然素材で建てられた家、一世代だけで終わる家ではなく、子や孫の代まで、心地よく暮らせる家、家族それぞれのライフスタイルに寄り添った家をお考えであれば、ぜひ田畑工事のモデルハウス見学や家づくり相談においでください。