断熱材のない家の防寒対策19選を解説│断熱材が入っているか確かめる方法も紹介
「断熱材のない家は、どのように防寒対策を取ればいいですか?」
このように現在のお住まいに対して、寒さについての悩みを抱える方は多いもの。
そこで本記事では、断熱材のない家で取ることのできる断熱対策についてお伝えします。
そもそも断熱材が入っているか確かめる方法もお伝えしますので、寒さに不満を抱えている方はぜひ参考にしてください。
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断熱材のない家が抱える「4つの問題点」
はじめに、住まいの壁面や床面に断熱材が入っていない場合、感じる可能性のある問題点について紹介します。
外の気温が直接伝わり寒さを感じる
1つ目の問題は、外気温が室内に伝わり寒さを感じることです。
室内温度の低下は体に負担がかかりますし、足元が冷えるなど不快な住環境はストレスにもつながります。
部屋ごとの温度差が大きくなり体調不良を引き起こす
2つ目の問題は、部屋ごとに温度差が生じることです。
暖房をつけたリビングが暖かい一方で廊下やトイレは寒い、といった住環境下では急激な温度差が血圧の急な上昇を引き起こす「ヒートショック」につながるなど、健康にも悪影響です。
>参考:内閣府 交通事故死の約2倍?!冬の入浴中の事故に要注意!
暖房の使用頻度の上昇で光熱費が高くなる
3つ目の問題は、部屋が温まりにくいことから暖房の使用頻度が上昇し、結果として光熱費が高くなることです。
家計を圧迫する要因にもなりますので、経済的な負担もストレスにつながることとなります。
結露の発生によりダニ・カビが繁殖する
4つ目の問題は、結露の発生によりダニやカビが発生する可能性があることです。
建物の劣化が進行するとともに、アレルギーや喘息が発生するなど、健康被害を引き起こす可能性もあります。
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こうした問題を引き起こす可能性がありますので、お住まいが断熱材のない家である場合は、断熱リフォームをするなど具体的な対策を取る必要があります。
断熱材が入っているか確かめる方法
「家に断熱材が入っているか分からない」
こうした質問を頂くこともあります。
実は天井と床下の断熱材の有無は、簡単に確認することが可能です。
平屋の場合は1階の押し入れなどの天井に、2階建ての場合は2階の押し入れなどの天井に天井点検口が取り付けられています。
同様に床下の場合、床下点検口が設けられていますので、こうした進入口から確認することで断熱材の有無を確認可能です。
壁面は確認が難しいですが、建築時の図面の表記を確認したり、スイッチやコンセントを取り外して内部を確認することで、断熱材の有無を確認することができます。
断熱材のない家の防寒対策「お手軽に」
ここからは、断熱材のない家で防寒対策を取る方法を紹介します。
まずは「お手軽に取れる対策」を紹介します。
厚着をする、スリッパを履くなど
厚着やスリッパなどで体温を保温することで寒さを和らげることが可能です。
冷たい空気は足元に留まることから、特に厚手の靴下やスリッパによる末端部分の冷え対策が重要です。
暖房器具の出力を上げる
エアコンやストーブなど、暖房器具の設定温度を高くしたり、風量を強くすることも有効です。
ただし、出力を上げた場合は光熱費が高くなる点に注意が必要です。
ドアを閉めて温める体積を減らす
部屋のドアを閉めることで、暖房器具で調温する空気の体積を減らして効率的に部屋を温めることも重要です。
暖房をかけていない部屋と加温している部屋との間で温度差が生じる点には注意する必要があります。
断熱材のない家の防寒対策「購入する」
続いて防寒対策を取るために、何らかの物品を「購入する必要がある」防寒対策を紹介します。
カーペットを購入する
床からの冷気対策としては、カーペットやラグの導入が効果的です。
床の断熱材が入っていない場合、外の冷たさが床板に直接伝わります。
空気の層を多く含むカーペットなどを敷くことで、特に寒さが気になりがちな床の冷気を遮断しましょう。
▶関連コラム:「無垢床は床暖房はいらない」は本当?無垢床の寒さ対策や暖かい床材の選び方を解説!
隙間テープを貼り付ける
断熱材のない家では、気密性が低く隙間風が侵入するケースがあります。
気密テープを購入し、隙間風を感じる箇所に貼り付けることで、室外からの空気の侵入を防ぐことができます。
遮熱カーテンに交換する
冬場の冷気は58%が窓から侵入することが知られています。
そこで、熱を遮断する効果を持つ遮熱カーテンに交換することでも、窓からの冷気をカットできます。
発泡スチロールなどを貼り付ける
断熱効果がありますので、発泡スチロールやプラスチック製のダンボールを貼り付けることも防寒対策になります。
玄関ドアや窓に貼り付けるだけで施工できる、簡単に試せる対策です。
断熱材のない家の防寒対策「リフォーム」
根本的に防寒対策を検討するなら、業者に依頼して「断熱リフォーム」を施しましょう。
断熱性の高いサッシに交換する
費用対効果が高い断熱リフォームは、サッシの交換です。
アルミは樹脂の1,000倍も熱を伝えるとされていますので、使用中の窓がアルミサッシの場合は樹脂サッシに交換することで大幅に断熱性を高められます。
複層ガラスに交換する
ガラスには、空気の層で断熱する複層ガラス(ペアガラス・トリプルガラス)があります。
使用中の窓がシングル(単板)ガラスである場合、複層ガラスへの交換で大幅に断熱性能を高められます。
内窓を追加で設置する
既存の窓の内側にもうひとつ窓を追加する内窓も、既存の窓と新設した内窓との間で高い断熱効果を発揮します。
サッシやガラスの交換よりも、費用や施工時間を軽減できる点も大きなメリットです。
床・壁・天井の断熱材を入れる
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断熱材が入っていない場合は、断熱材を追加する工事もおすすめです。
特に天井や床に断熱材が入っていない場合、追加する工事は比較的容易・安価に施工でき、施工後の断熱効果も高いことから費用対効果が高いリフォームになります。
▶関連コラム:【外より家の中が寒い】原因は?16の対策も紹介│寒い家を暖かくする方法を徹底解説
ユニットバスに交換する
間取りをつなげづらく、また寒さを感じやすい部屋は浴室です。
特にコンクリートやタイルなどで仕上げられた浴室は外の寒さが直接伝わりますので、断熱性能の高いユニットバスへの交換をおすすめします。
間取りをつなげる
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廊下を境に、脱衣室やトイレなどが区切られて寒さを感じる場合は、間取りをつなげるリフォームも効果的です。
一体化することで暖気が広範囲に伝わりやすく、移動しても寒さを感じづらい住環境になります。
▶関連コラム:「壁をぶち抜くリフォームはできますか?」疑問へ回答│費用やメリット・デメリット、注意点まで解説
寒さや結露でストレスを感じる場合がありますので、温熱環境など住環境に不満を持つ方は、「田畑工事」の断熱リフォームをご利用ください。
▶田畑工事の新築・リフォーム「施工事例」
▶田畑工事が気になった方へ「お問い合わせ・資料請求」
▶相談会・見学会など田畑工事の「イベント」
断熱材のない家の防寒対策「設備」
寒さを軽減するためには断熱効果を高めることに加えて、暖房器具などの「空調設備を更新する」ことも有効です。
サーキュレーターを取り付ける
吹き抜けがあるなど、居室の体積が大きい場合はサーキュレーターの利用が効果的です。
暖気には上昇しやすい性質があることから、特に冬場は暖かい空気を撹拌するためにサーキュレーターの利用がおすすめです。
▶関連コラム:吹き抜けのある家はエアコンをつけても寒いって本当?
容量の大きな暖房器具を取り付ける
間取りをつなげるリフォームをした場合は、エアコンなど暖房器具の容量を大きくすることをおすすめします。
特に勾配天井や吹き抜けなど、体積が大きな間取りがある場合は、平面的な「畳数」に加えて、縦方向の体積から暖房器具を選定する必要があります。
全館空調設備を導入する
部屋間の温度差を解消するためには、全館空調設備を検討しましょう。
全館空調設備は、小屋裏などに設けた大型のエアコンで温度調整した空気を、住まいの各所から吹き出す形式の暖房器具です。
断熱リフォームと併用することで、さらに快適な住環境を実現できます。
▶関連コラム:全館空調とは戸建ての家を快適な家にする空調設備
床暖房設備を導入する
足元の寒さが気になる方は、床暖房設備の導入もおすすめです。
暖かい空気には上昇する性質があることから冷たくなりがちな冬場ですが、床暖房の利用で足元から暖かく快適に過ごすことができます。
まとめ│断熱材のない家は状態の確認と対策が必要
>施工事例(リノベーション):自然素材と職人技のリノベーション(袋井市)
断熱材のない家の防寒対策や、断熱材の確認方法について紹介しました。
現在のお住まいの状態を確認するとともに、適切な対策を取ることで暖かな住まいは実現可能です。
紹介したように複数の対策がありますので、状態や希望に合わせて取り組みましょう。
浜松市の周辺地域で断熱性に悩んでいる方は、田畑工事までお気軽にご相談ください。
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浜松で家族の暮らしに寄り添った自然素材の家を造る工務店
田畑工事は、「ご家族が生涯を通じて、健康・快適に暮らせる住まい」
という創業以来の想いを基に、家づくりをしています。
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