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土間を断熱する重要性を解説│施工方法や施工事例、「あとからリフォームできる?」疑問へも回答

土間を断熱する重要性を解説│施工方法や施工事例、「あとからリフォームできる?」疑問へも回答

 

「土間部分には、どのように断熱が施されていますか?」

本記事では、こうした疑問にお答えします。

 

広めの玄関土間や、リビングに隣接する開放的な土間は魅力的な間取りですが、調べてみると「夏は暑い」「冬は底冷えする」といった口コミを見かけることがあります。

 

本当に土間は熱気や冷気を通すのでしょうか。

また、土間部分を断熱する方法はあるのでしょうか。

 

新築で家を建てる場合のほか、リフォームで土間を断熱する方法も紹介しますので、これから新居を建てる方もすでに一戸建てに住んでいる方もぜひ参考にしてください。

 

▶関連コラム:断熱材のない家の防寒対策19選を解説│断熱材が入っているか確かめる方法も紹介

 

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土間を断熱する重要性を解説

はじめに、どうして土間を断熱する必要があるのか、土間を断熱する重要性について解説します。

外から伝わる冷気を遮断する

土間を断熱する重要性:冬場の冷気を遮断する

 

土間の断熱が重要になる理由の1つ目は、外から土間部分のコンクリートを通じて伝わる冷気を遮断するためです。

 

一戸建てで使用される主要な建材である木材の熱伝導率は0.12W/(m・K)である一方、土間を覆うコンクリートの熱伝導率は1.6W/(m・K)と、10倍以上も熱を伝えやすい性質を持っています。

>参考:住宅・建築 SDGs推進センター 材料の熱定数表

 

何も対策を取らなければ、外の犬走りや建物の基礎部分を担うコンクリートを通じて、室内に冷気が伝わってしまいます。

外から伝わる熱気を遮断する

土間を断熱する重要性:夏場の熱気を遮断する

 

土間の断熱が重要視される2つ目の理由は、外から土間部分のコンクリートを通じて伝わる熱気を遮断するためです。

 

冬場の底冷えが注目されがちですが、夏場にコンクリートでヤケドをするように、熱気もコンクリートを通じて室内に侵入します。

このように、夏・冬の外部の熱気・冷気が室内に侵入することを防ぐために、土間(コンクリート)を対象に断熱する必要があります。

土間断熱が必要な場所とは?

浴室基礎部分の断熱施工の様子

 

>浜松の工務店、田畑工事の「断熱施工」

 

具体的に、土間部分に対して断熱施工が必要な場所は限られます。

次のような間取りを作る場合、または間取りがある場合は、土間部分の断熱化を検討することをおすすめします。

 

  • ・玄関(広い場合は特に重要)
  • ・リビングに隣接する土間
  • ・勝手口
  • ・ユニットバス下部

 

玄関や土間リビング、勝手口といった間取りは日常的に人の目に触れるため、断熱施工の重要性は分かりやすいもの。

こうした間取りに加えて、ユニットバスの下部にも断熱施工を施す(基礎断熱)ことで、浴室・浴槽を暖かく保つことが可能です。

 

▶関連コラム:【広い玄関・玄関土間】3つのメリット・デメリット│浜松市周辺エリアの施工事例も紹介

土間の断熱(基礎断熱)の施工方法

具体的に、土間部分を断熱し快適な温熱環境の住まいを作るには、どうすればよいのでしょうか。

土間コンクリートの下に断熱材を敷く

土間の断熱(基礎断熱)の施工方法:土間コンクリートの下に断熱材を敷く

 

1つ目は、土間コンクリートの下部に断熱材を敷き込むことです。

 

通常、土間コンクリートの下は基礎となる基礎コンクリートおよび砕石があり、さらにその下部は地面になっています。

図に示すように、土間コンクリートの下部に断熱材を敷き込むことで、地面や基礎コンクリートから伝わる熱気や冷気を遮断することが可能です。

 

なお、ここで使用する断熱材は、広く知られているグラスウールのような繊維系の断熱材でなく、カネライトフォームのような固形の断熱材です。

コンクリートの立ち上がりに断熱材を設置する

土間の断熱(基礎断熱)の施工方法:コンクリートの立ち上がりに断熱材を設置する

 

2つ目は、土間コンクリートと壁面の立ち上がり(垂直)部分に断熱材を施工することです。

 

熱された(冷やされた)コンクリートの温度は伝播し、垂直に立ち上がるコンクリートにも伝わります。

コンクリートの垂直部分から室内に向かって熱気や冷気が侵入することのないよう、立ち上がり部分にも固形の断熱材を貼り付ける必要があります。

 

このように、基礎部分で断熱する工法を「基礎断熱」と呼びます。

通常の床断熱との違い

通常の仕様の断熱「床断熱」の施工風景

 

基礎断熱とは対象的に、一般的に住宅で利用されている断熱手法は「床断熱」です。

床断熱は室内のフローリング直下に断熱材を敷き込む工法です。

 

  • 基礎断熱:住宅の基礎コンクリートを断熱材で包み、床下全体を室内として温熱環境を設計
  • 床断熱:住宅の床下空間を外部として温熱環境を設計

 

断熱施工について、こうした違いがあります。

床断熱の家で玄関土間や土間リビングを作る場合は、フローリング部分は床断熱として施工し、土間部分は基礎断熱として施工することで、土間部分も含めて暖かな室内環境を実現することが可能です。

 

このように、大きな土間を玄関やリビングなど室内に作る場合は、断熱に配慮した設計・施工が欠かせません。

適切な設計・施工には一定の経験や技術が必要になりますので、土間のある家を建てる場合は施工実績の豊富な業者に依頼することが重要です。

浜松、および周辺エリアで快適な温熱環境の土間を持つ家を建てたい方、土間からの熱気・冷気を感じてリフォームを検討している方は、「田畑工事」までお気軽にご相談ください。

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土間部分はあとから断熱リフォームできる?

土間の断熱施工について聞かれる疑問のひとつは、土間部分に対して後から断熱リフォームできるのか、ということです。

 

▶関連コラム:【外より家の中が寒い】原因は?16の対策も紹介│寒い家を暖かくする方法を徹底解説

土間部分の断熱リフォームは可能

結論からお伝えすると、土間部分に対して断熱リフォームをすることは可能です。

 

たとえば玄関であれば、床面に貼られているタイル、およびさらに下部の土間コンクリートを取り壊して断熱材を敷き込み、再度土間コンクリートを打設し、タイルなどで仕上げれば断熱施工は完了します。

お住まいの玄関について冷えや暑さを感じている場合は、土間部分の断熱リフォームで解消できる可能性があります。

玄関ドアや窓の断熱も含めた検討がおすすめ

なお、玄関の温熱環境を改善するためには、土間部分の断熱施工をすることに加えて、玄関ドアや窓の断熱リフォームをすることをおすすめします。

 

冬場の熱損失の58%は窓から発生している

 

>引用:環境省 住まいの悩みは省エネルギー住宅で解決

 

こちらの図に示すとおり、住まいの熱損失の多くは玄関ドアや窓といった開口部から生じていて、土間部分の断熱リフォームに加えて開口部の断熱リフォームを施すことで、根本的に玄関の温熱環境を改善できます。

DIYで試す場合は断熱シートを利用

土間コンクリートの断熱性を高めるためには、既存のコンクリートの取り壊しから再打設まで多くの手間がかかりますので、数十万円ほどの費用を要します。

 

経済的に負担が大きい場合は、DIYで断熱することもできます。

最も手軽に玄関土間の断熱をするなら、断熱シート(マット)の活用が効果的です。

敷き込むことで、土間コンクリートからの底冷えなどを軽減できる可能性があります。

まとめ│土間のある家は断熱もセットで施工を

断熱施工で大きな土間が合っても暖かな注文住宅の事例

 

>施工事例:自然の恵みで爽やかに暮らす家 「雨楽な家・爽」(磐田市)

 

玄関土間や土間リビングなど、広めの土間がある家で断熱施工を施す重要性について確認しました。

 

面積の大きな土間は、夏場の熱気や冬場の冷気に悩まされる恐れがありますので、基礎部分でしっかり断熱して室内の温熱環境を整える必要があります。

 

このため、大きな土間のある家を建てる場合は、間取りに応じて断熱施工の方法を変えられる、設計・施工の技術が高い実績の豊富な会社に依頼することが重要です。

 

浜松市の周辺地域で断熱性の高い家にしたい方は、田畑工事までお気軽にご相談ください。

 

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