床の「ベコベコ・ペコペコ」修理、補修の方法、費用を解説│フローリングや押入れ床の「気になる」を解消
「フローリングや押し入れの床のベコベコ・ペコペコが気になる…。修理する方法や費用について知りたい!」
このように思う方は多いものです。
しかし、その原因は様々で、適切なタイミングや方法で対策を施さなければ問題が悪化してしまうこともあります。
そこで本記事では、「床がベコベコ・ペコペコ」する場合の原因や問題点、具体的な対策や費用について解説します。
床のベコベコ・ペコペコは日常的に感じますので、ストレスや不安につながります。
適切な対策で修理、補修して、ノンストレスの暮らしを送りましょう。
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床がベコベコ・ペコペコする原因とは?
はじめに、床が「ベコベコ・ペコペコ」する場合、どういった原因が考えられるのか確認しましょう。
次の5つの原因が主に考えられます。
湿気による床面の腐食
床下からの湿気によって腐食菌が繁殖し、床を支える木材が腐食した場合、床が沈む感触を感じる可能性があります。
- ・床下の通気不足による湿気の滞留
- ・室内と室外の温度差による結露の発生
- ・キッチンや洗面室などでの水漏れ
湿気による床面の腐食は、こうした原因が考えられます。
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シロアリによる木部の食害
湿気による腐食と関連する原因は、シロアリによる木材の食害です。
一定の湿度がある環境下ではシロアリが繁殖しやすく、木材内部が食害に遭う可能性があります。
湿気と同様に床が沈む感触が感じられる場合のほか、シロアリが通過するために作る道(蟻道)を確認した場合に注意が必要です。
ピアノなど重量物の設置
十分に下地を補強していない床に対して、ピアノや大型の家具を設置した場合も、床が「ベコベコ・ペコペコ」感じる原因となります。
長期間同じ場所にピアノや家具を置くと、木材に負担がかかり沈み込み、たわみが発生するからです。
フローリングや下地の劣化
通常通り使用している場合でも、フローリングや下地が経年劣化した場合は床が沈み込むことがあります。
一般的にフローリングの耐用年数は10~15年程度(無垢材の場合は30年~)で、長年使用し続けることで剥がれ、隙間が生まれてしまいます。
また、接着剤や釘の劣化により木材が浮いた場合も、「ベコベコ・ペコペコ」と感じることとなります。
▶関連コラム:【無垢床で後悔する瞬間5選】5つの対策も解説│「よかった」と思うこと・よくある疑問も紹介
地盤沈下や地震による影響
建物本体に加えて、地盤沈下や地震による影響も考えられます。
地盤沈下や地震によって建物の基礎がダメージを受けたり、不均一に沈下すると、建物も合わせて傾き床材や下地の浮き、たわみが発生します。
▶関連コラム:浜松の注文住宅|木造住宅は耐震の方法で地震への強さが変わる
特に湿気による腐食やシロアリによる食害は範囲や劣化が進行しますので、早期に対策を取る必要があります。
浜松や周辺地域で床への違和感を感じた方は、新築からリフォームまで手掛ける「田畑工事」まで、お気軽にご相談ください。
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床のベコベコ・ペコペコで起こる問題点
こうした原因で発生する床の「ベコベコ・ペコペコ」ですが、具体的にどういった問題の発生につながるのでしょうか。
日常生活などで直面する問題点を紹介します。
床がベコベコ・ペコペコすることに対するストレス、不安
床の「ベコベコ・ペコペコ」の原因がフローリングや下地の劣化であれば、耐震性の低下などの深刻な問題に発展する可能性は低いといえます。
一方で、床下の構造材の腐食やシロアリ被害、地盤沈下といった問題である可能性は捨てきれず、床のへこみの原因が分からない限り、ストレスや不安が尽きることはありません。
体重をかけたとき床が抜ける可能性がある
床の「ベコベコ・ペコペコ」の状態を放置すると、最悪の場合床が抜けてしまう危険性があります。
こうして破損することで、ケガをするリスクがあるほか、床の維持補修費用が高額になる可能性があります。
湿気の放置で構造部の腐食、耐震性低下
床が「ベコベコ・ペコペコ」鳴る原因のひとつは、湿気やシロアリです。
湿気が床下にこもることで木材が腐食し、住宅の耐震性、耐久性を損なう原因になります。
さらに、木材腐朽菌もシロアリも時間が経過するにつれて影響する度合いが強くなり、範囲も広くなります。
このため、フローリングや下地に加えて、建物全体の耐震性を下げる原因にもなります。
▶関連コラム:『耐震補強は意味がない』は本当?おすすめする5つの理由や業者選びのコツを解説
浜松や周辺地域で床への違和感を感じた方は、新築からリフォームまで手掛ける「田畑工事」まで、お気軽にご相談ください。
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床のベコベコ・ペコペコ。5つの対策と費用の目安
このように複数の問題を引き起こす床の浮きや沈みは、発生してからでも対策を施すことで問題の深刻化を防げます。
具体的な対策を紹介しますので、床の劣化が不安な方は参考にしてください。
上張り工法
1つ目の方法は、床の上張り工法です。
上張り工法は、既存の床材の上から新しいフローリングを重ねて貼る工法です。
- ・既存の床を剥がずに施工するため短期間、安価に施工できる
- ・下地の劣化が進行している場合は適切な補修にはならない
- ・厚みが出ることから、ドアなどと干渉する場合がある
- ・費用の目安:10,000円(m2)前後
上張り工法には、こうした特徴があります。
張り替え工法
2つ目の方法は、床の全面的な張り替え工法です。
既存のフローリングを剥がした上で、新しいフローリングを施工します。
- ・フローリングの下地を剥がすため床下の状態を把握できる
- ・根本的に修復することが可能で、長期間安心して利用できる
- ・数日~1週間ほど時間を要する(下地や床下の状態による)
- ・費用の目安:15,000円(m2)前後
調湿剤の設置・シロアリ駆除剤の散布
3つ目の方法は、調湿剤の設置やシロアリ駆除剤の散布です。
張り替え工法と同時に施工することで、より長期間床下の状態を適切に保つことが可能です。
調湿剤の設置目的は湿気対策で、シリカゲルや竹炭といった建材をシート状に収納したものを敷き込んでいきます。
床下で生じる湿気をコントロールし、木材の腐食を防ぐことができます。
使用する建材や広さにより費用は変わりますが、1軒あたり10万円~の費用です。
また、シロアリ駆除剤の散布は、住み着いているシロアリを駆除すると同時に、数年間はシロアリが侵入することを防ぐ効果を持ち、シロアリや蟻道の存在が明らかになった場合に効果的です。
こちらもお住まいの広さによりますが、1軒あたり10~20万円ほどの費用を要します。
床下用のファンを設置する
4つ目の方法は、床下用のファンを設置することです。
床下から外部に向かって送風し、湿気を排出する効果を期待します。
湿気の多い土質である場合など、湿気の影響が大きい場合に効果的です。
他の方法と同様に家の広さにより費用は変わりますが、一軒家で10~30万円ほどの費用を見込みましょう。
建て替え、または大規模にリフォームする
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5つ目は、建て替えや大規模なリフォームです。
布基礎で床下の地面が露出している場合など、紹介した対策を施しても根本的に状況が改善しない場合があります。
この場合は、建て替えや大規模なリフォームによって、ベタ基礎を施したり、柱や床下の傷んだ木材を交換することも選択肢に入ります。
特に1981年以前の旧耐震基準に該当するなど、築年数が経過して耐震性に不安を感じる方は、根本的に住まいの基礎的性能を高めることをおすすめします。
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まとめ│床のベコベコ・ペコペコは早めの修理がおすすめ
床が「ベコベコ・ペコペコ」する場合の原因や問題点、具体的な対策についても解説しました。
「ベコベコ・ペコペコ」は、湿気やシロアリが原因のケースがありますので、放置することで不具合が広がり、家の耐震性を損なう原因にもなる可能性があります。
早期に対策を取ることで、ストレスや不安を取り除けるとともに修理、補修費用を抑えられますので、気になったときに近くの工務店に相談してみましょう。
浜松市および周辺地域での床の問題は、田畑工事までお気軽にご相談ください。
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