【バリアフリー・車椅子で暮らせる家】平屋など住宅の間取り22つのコツ│新築・リフォームの業者の選び方や補助金も解説
「バリアフリー性の高い家を建てたい」
「車椅子で暮らすための間取りのコツを知りたい」
このように、バリアフリー性の高い家に住みたいと思う方は多いものです。
そこで本記事では、新築・リフォームどちらでも効果のある、家づくりの22の工夫について解説します。
依頼をする前に知っておきたい会社選びのコツや、愛知県で利用できる補助金の情報についても紹介します。
車椅子の方やケガをした方、子どもや高齢者など全ての人に優しいバリアフリー住宅は、誰しもが目指す仕様です。
これから新築する方も、リフォームする方も、ぜひ参考にしてください。
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バリアフリー・車椅子で暮らす「間取り・動線の工夫」
はじめに、車椅子での生活を意識したバリアフリー性の高い住まいの中で、間取りや動線に関する工夫について紹介します。
- (1)平屋、または1階で生活が完結する間取りにする
- (2)一体的で広めの間取りにする
- (3)通路幅は90cm程度を目安にする
- (4)スムーズに移動できるようスロープを作る
- (5)ドアよりも引き戸を多用する
バリアフリー性の高い家を建てるなら、平屋や1階部分で完結する間取りがおすすめです。
車椅子に乗っている方にとって、階段は動作を妨げる最も大きな要素となります。
ホームエレベーターを設置する手段もありますが、床面積や費用の面から誰しもが取れる対策ではありません。
水回りから寝室まで、一連の間取りを1階に集約することで、平面的に暮らせるようにしましょう。
>施工事例:大きな軒とどこか懐かしい広い土間のある家(浜松市北区)
また、LDKなどがつながった間取りも、車椅子を利用する方が移動しやすい間取りといえます。
プライバシーの問題などから廊下を設ける場合でも、90cm程度の通路幅を確保することで、車椅子でも移動しやすい家になります。
また、段差にはスロープを、部屋との境には引き戸を利用することで、より安全に容易に移動できるようになります。
>関連コラム:【高齢者が住みやすい家・間取り10の条件】住みやすい家を作るポイント・注意点も解説
バリアフリー・車椅子で暮らす「安全性・転倒防止への配慮」
車椅子での生活を前提とする場合は、安全性に配慮するために次のような対策を取ることをおすすめします。
- (6)住まいの段差を極力排除する
- (7)転倒しづらい、転倒してもケガしない素材選び
- (8)動作を想定して手すりを取り付ける(下地含む)
- (9)適切な位置にセンサー照明を設ける
- (10)災害時の安全性に配慮した住まいにする
部屋と部屋の間など、住まいに生じる段差を排除することのほか、手すりの取り付けや柔らかい床材の利用など転倒しづらい、また転倒してもケガをしづらい仕様にすることが重要です。
また、夜間に移動する際にスイッチを探さなくてもよいように、適切な位置にセンサー式の照明を利用することもおすすめです。
>施工事例:耐震等級3+制震機能で安心安全な子育て世代の住まい(磐田市)
安全性の面では、地震時の対策を検討することも重要です。
万が一自宅が倒壊した場合に移動が困難になる可能性がありますので、自宅の倒壊を防ぐ対策を導入する必要があります。
- ・耐震等級3の導入で「倒壊しない家」にする
- ・制震技術の導入で建物へのダメージを和らげる
- ・免震技術の導入で建物に揺れが伝わらないようにする
このようにして地震対策も合わせて検討しましょう。
バリアフリー・車椅子で暮らす「車椅子で快適に使える工夫」
車椅子での暮らしを快適にする工夫を導入することも重要です。
そのために、以下の項目について検討しましょう。
- (11)車椅子でも使いやすい水回りにする
- (12)車椅子でも使いやすい広さの駐車場にする
- (13)車椅子によるキズに強い素材を選ぶ
- (14)各種収納は車椅子からアクセスできるように
- (15)車椅子から使える高さのダイニングを計画する
- (16)スイッチやコンセントの位置に配慮する
- (17)雨の日でも濡れない玄関ポーチにする
生活する上で、トイレやお風呂、キッチンといった水回りの使用は欠かせません。
このとき、ボウル部分が突き出した製品を利用するなど、車椅子でも容易に利用できるよう配慮することが重要です。
また、水回りの高さに合わせて、ダイニングや収納といったユーティリティについても高さを配慮しましょう。
加えて自家用車を利用する場合は、車椅子で乗り込むために十分な幅を確保することも重要です。
>施工事例:支えあって楽しく仲良く。平屋の二世帯住宅(磐田市)
こうした配慮に加えてカーポートがあれば、雨の日に乗り降りに時間をかけても濡れることなく便利です。
屋根を伸ばして、玄関から出入りする際に濡れないようにする工夫も効果的です。
バリアフリー・車椅子で暮らす「温熱環境・快適性への配慮」
バリアフリー性の高い家に住む場合は、温熱環境や快適性に対する配慮も重要になります。
- (18)快適な温熱環境になる断熱性を確保する
- (19)全館空調の導入で部屋間の温度差を解消する
- (20)気候や時間帯によって過ごす場所を選べるようにする
車椅子を利用する場合、エアコンのリモコンを取るために移動すること自体が負担となる可能性があります。
このため、住まいの断熱性を高めて室内が常に快適な住環境となるよう配慮しましょう。
温熱環境の面でのストレスを避けるためには、全館空調を利用して家中の温度差をなくすこともおすすめです。
洗面室やトイレなど、家の各所の温度差がなくなることで、身体への負担を軽減することにつながります。
バリアフリー・車椅子で暮らす「家族構成・ライフスタイルへの対応」
最後に、家族構成やライフスタイルに関連して知っておきたいポイントを紹介します。
- (21)同居の可能性があるなら二世帯住宅の仕様で家を建てる
- (22)介護する人、される人のプライバシーを守る
車椅子を利用する方を介護する場合、介護をする人、される人同士のプライバシーの問題が生じることがあります。
どちらも快適に過ごせるように、二世帯住宅として建築(リフォーム)して、必要に応じて適切にプライバシーを確保できる設計にしましょう。
車椅子などでも快適に過ごすためには、個々人の事情に応じた細かな設定ができる注文住宅での建築がおすすめです。
浜松市の周辺地域でバリアフリー性の高い家をご検討中の方は、豊富な施工実績を持つ田畑工事まで、お気軽にご相談ください。
▶田畑工事の新築・リフォームの「施工事例」
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バリアフリー性の高い家を建てる、会社の選び方
>施工事例:平家を楽しもう。夫婦で仲良く暮らす新しい空間(浜松市西区)
このように紹介したポイントを設計に盛り込むことで、車椅子を利用した方も快適に暮らせるバリアフリー性の高い住宅を建てることが可能となります。
どの設計、施工会社でも、特別にオーダーすれば一定の快適な住まいは完成しますが、さらに快適にするためには会社選びが重要です。
ホームページから施工事例を確認する
バリアフリー性の高い家にするためには、施工事例を十分に研究することが重要です。
施工事例を確認して、平屋や1階で完結する間取り、一体的な間取りの住まいを多く建てている会社であれば、車椅子の方にも優しい家を建てることを期待できます。
また、施工事例に掲載されている方の年齢層が高いこともチェックしたい項目です。
完成住宅見学会に積極的に参加する
気になる施工事例のある会社を見つけたら、続いて完成住宅見学会などイベントに参加することをおすすめします。
実際に建築された家を見ることで、バリアフリーへの対応の可否を体感できます。
また、代表者や設計担当者と話をできる場合もありますので、バリアフリーへの対応について詳しく話を聞くことも可能です。
バリアフリー性の高い家の費用、補助金を解説
バリアフリー性の高い家を目指す場合、気になることはどの程度の費用がかかるのか、ということです。
具体的な費用や、費用を抑えるための補助金について解説します。
バリアフリー・車椅子で暮らす家の費用
バリアフリー性の高い家は、相場を表示しづらいことを認識する必要があります。
その理由は、世帯ごとに必要となるバリアフリー設備の種類が異なるからです。
このため、費用の目安をつけるためには、一般的な住宅価格に以下のような費用を必要に応じて加算することで求めることとなります。
- 手すりの取り付け工事:3万円~
- 段差の解消工事:5万円~
- 通路幅や出入り口の幅の拡張:15万円~
- 引き戸などへの交換工事:15万円~ など
※上記費用はリフォームの場合です。新築、リフォームとも実際にかかる費用は施工業者から見積もりを取得してご確認ください。
バリアフリー・車椅子で暮らす家で利用できる補助金
住まいのバリアフリー性を高める工事にかかる費用を抑えるためには、国や地方自治体が運用する補助金を活用することがおすすめです。
たとえば、2025年は国が主導して、リフォーム工事について以下のとおり補助金が用意されています。
新築についても、「子育てグリーン住宅支援事業」では、一定の性能を有する住宅に対して160万円の補助金が用意されています。
また、地方自治体においても補助金の交付を受けられる制度が運用されています。
たとえば、浜松市では高齢者を対象としたリフォームに対する補助金や、固定資産税の減額といった施策が実施されています。
※令和7年度リフォーム補助金は4月16日時点では情報が公開されていません。
まとめ│バリアフリー性の高い家は田畑工事へ
車椅子を利用している方など多くの方にメリットのある、バリアフリー性の高い住宅について実現するための22のポイントを紹介しました。
段差を少なくする、必要な場所に手すりを取り付けるなど、よくある対策のほか、スイッチやコンセントの位置、床材の仕様など検討するべき項目はたくさんあります。
間取りや仕様についての失敗を避けるためには、バリアフリー性の高い住宅を建て慣れた業者に依頼することが重要です。
浜松市を中心とする地域で、バリアフリー性の高い住まいの新築やリフォームをご検討中の方は、豊富な施工実績のある「田畑工事」まで、お気軽にご相談ください。
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浜松で家族の暮らしに寄り添った自然素材の家を造る工務店
田畑工事は、「ご家族が生涯を通じて、健康・快適に暮らせる住まい」
という創業以来の想いを基に、家づくりをしています。
自然素材で建てられた家、一世代だけで終わる家ではなく、子や孫の代まで、心地よく暮らせる家、家族それぞれのライフスタイルに寄り添った家をお考えであれば、ぜひ田畑工事のモデルハウス見学や家づくり相談においでください。