浜松の工務店 田畑工事が「長期優良住宅は新築住宅の原則」と考える理由
田畑工事は、全てのお引渡し建物(新築)を長期優良住宅として認定取得を原則と考えています。
また既存建物(リノベーション・リフォーム)も可能であれば長期優良住宅としての認定を目指しています。
その理由の一つは、施主様に、より有益な住宅をお引渡しするためです。
もう一つは、空き家が増え続けている、現在の社会的な問題を改善していくためです。
これから新築やリノベーションをご検討中の方には、長期優良住宅に対する理解を深めていただければと思います。
長期優良住宅が生まれた背景
国土交通省の長期優良住宅のページには、次のような説明がされています。
従来の「つくっては壊す」スクラップ&ビルド型の社会から、「いいものを作って、きちんと手入れをして長く大切に使う」ストック活用型の社会への転換を目的として、長期にわたり住み続けられるための措置が講じられた優良な住宅(=長期優良住宅)を普及させるため、「長期優良住宅の普及の促進に関する法律」が平成20年12月5日に成立し、平成21年6月4日に施行されました。
日本では、国が定める木造住宅の法廷耐用年数が22年であることから、その期間を過ぎた住宅の資産価値は、急落します。
しかし、この数字は、不動産価値を公平に算出するために、国が設定した数字であって、建物の寿命を表す数字ではありません。
にもかかわらず、多くの人が、子育てが終わり、住宅ローンを払い終わるころには、建て替えや住み替えを考えます。
その理由は、子供たちと一緒に賑やかに暮らしていた家が、夫婦だけの暮らしになった時に、暮らしやすい家ではなくなってしまうからです。
そして、売却を考えた時には、資産価値が下がっているという厳しい現実があります。
ここ数年、全国に増え続けている空き家も、同じような事情を持っています。
構造部は、しっかりしているのに、社会の変化や、暮らしの変化に対応できない間取りや住宅設備が、暮らしにくい家を生んでしまっているからです。
暮らしにくいがために、住み手を失った家は、劣化していきます。
家は、風を通し、適切な手入れをしなければ、どんなに頑強に造られた家であっても、荒れてしまうものです。
その結果、全国のいたるところに、老朽化した空き家が増え続けています。
そんな現状を変えるために、施工された法律が「長期優良住宅の普及の促進に関する法律」です。
これからは、子や孫の代まで住み続けられる、優秀な住宅を作っていこうという法律です。
この長期優良住宅認定制度は、平成21 年6月4日より施行され、平成30年度末までには、新築と増・改築を併せて、100万戸以上が認定を受けています。
新築される一戸建て住宅の約4戸に1戸は長期優良住宅の認定を取得しています。
長期優良住宅とは?
戸建て住宅の場合、大きく分けて4つの措置が講じられていることが、長期優良住宅の条件です。
■ 長期に使用するための構造及び設備を有している…劣化対策等級3
構造躯体が、雨や雪などの自然環境による湿気や、シロアリによる被害で、劣化することを防ぐ措置が求められます。
劣化対策等級1は、建築基準法が定める対策が講じられていることを表す等級
劣化対策等級2は、2世代まで長持ちするような対策が講じられている等級
そして、長期優良住宅には、3世代まで長持ちするように対策が講じられていることを表す劣化対策等級3が必要です。
■ 耐震性
長期優良住宅の耐震性を満たすためには、3つの選択肢があります。
1 耐震等級2
2 耐震等級1 + 安全限界時の層間変形が1/100(木造の場合1/40)以下
3 品確法に定める免震建築物
田畑工事は、構造計算を行い、制振・耐震・断震をバランスよく組み合わせ、耐震等級3による地震に強い家を建てています。
田畑工事の地震対策に関しては、こちらをご覧ください。
耐震住宅 注文住宅|地震に強い家なら静岡県浜松市の「信頼と実績の、地震対策アドバイザー」
■ 維持管理・更新の容易性…維持管理対策等級3
給排水管やガス管などの清掃や補修のしやすさを表す等級です。
等級2は、配管がコンクリートに埋め込まれていない状態を表します。
等級3は、配管の点検や掃除の為に、専用の開口部が作られている状態を表します。
■ 省エネルギー性…断熱等性能等級4
1年を通じて、常に快適な室温を維持するための必要なエネルギー消費量を表す等級です。
等級2は、昭和55年の基準
等級3が平成4年の基準
長期優良住宅に求められる等級は、平成25年基準の外皮性能を表す断熱等性能等級4です。
等級4には、住宅の屋根、外壁、床、窓に、熱の出入りを抑える、断熱性能が備わっていいます。
高い断熱性能の備わっている家は、最小限の冷暖房で、快適な室温を維持できるため、エネルギーを節約できます。
加えて、お住まいの地域の地区計画や景観と調和する居住環境への配慮を行っている
75㎡以上の居住面積(それぞれの階の面積が、階段部分を除いて40㎡以上)を有している
住宅の維持管理のための点検や補修の計画が策定されているという3点も、認定基準に含まれています。
長期優良住宅とは、高い性能を備えた家を表します。
高い性能を備えた家は、劣化の速度が極めて遅く、資産価値が下がりません。
長期優良住宅のメリット
長期優良住宅には、補助金、住宅ローンの金利引き下げ、税の特例措置、地震保険料の値引きという4つのメリットがあります。
■ 地域型住宅グリーン化事業(長寿命型)
地域の中小工務店等が整備する木造の長期優良住宅について、補助金を受けることができます。
補助対象となる経費の1割以内の額で、かつ住宅1戸当たり100万円が上限です。
■ 住宅ローンの金利引き下げ
長期優良住宅を取得する場合、住宅ローンの金利の引き下げ等を受けることができます。
フラット35S <金利Aプラン>フラット35の借入金利を当初10年間、年0.25%引き下げ
フラット50返済期間の上限が50年間。住宅売却の際に、購入者へ住宅ローンを引き継ぐことが可能です。
お問い合わせ 住宅金融支援機構お客様コールセンター0120-0860-35
税の特例措置
<2021 年12 月31 日までに入居した場合>
所得税(住宅ローン減税):限度額の引き上げ 控除対象限度額4,000万円⇒ 5,000万円
所得税(投資型減税)標準的な性能強化費用相当額(上限:650 万円)の10%を、その年の所得税額から控除
<2020 年3 月31 日までに入居した場合>
- 登録免許税: 税率の引き下げ
①保存登記 0.15%⇒ 0.1%
②移転登記 [戸建て] 0. 3 % ⇒ 0.2%
- 不動産取得税:課税標準からの控除額の増額 控除額1,200万円 ⇒ 1,300万円
- 固定資産税:減税措置(1 / 2減額)適用期間の延長[戸建て] 1~3年間 ⇒ 1 ~5年間
お問い合わせ 国土交通省 03-5253-8111(代)
■ 地震保険料の割引
住宅の耐震性に応じた保険料の割引を受けられます。
耐震等級割引 住宅の品質確保の促進等に関する法律(品確法)に基づく耐震等級(倒壊等防止)を有している
耐震等級2: 30%
耐震等級3: 50%
免震建築物割引 品確法に基づく免震建築物に対して、50%割引
長期優良住宅とストック住宅
長期優良住宅の目的の一つは、住み手のいない家を増やさないということです。
長期優良住宅の認定を受けた家は、ストック住宅として活用することができる家でもあるということです。
子供たちが独立し、夫婦でこじんまりした家や、マンションに移り住むことにした場合、長期優良住宅は、良質な賃貸住宅として、貸し出すことができます。
その家賃収入で、移り住む家や、マンションの家賃を支払えます。
借りる側にとっても、住宅履歴が明確で、今後の補修計画も作成されている、住宅性能の高い家は、安心感があります。
長期優良住宅は、その住宅性能の高さによって、快適さと安全性が保障される家です。
長期優良住宅は、劣化対策や、修理点検計画によって、良いコンデイションをいつまでも維持できる家です。
「せっかく家を建てるなら、孫の代までも住み続けられる良質な家をお届けしたい」
それが、田畑工事が長期優良住宅にこだわる理由です。
浜松で長期優良住宅を造る工務店
「ご家族が生涯を通じて、健康・快適に暮らせる住まい」という創業以来の想いを基に、家づくりをしています。
自然素材で建てられた家、一世代だけで終わる家ではなく、子や孫の代まで、心地よく暮らせる家、家族それぞれのライフスタイルに寄り添った家をお考えであれば、ぜひ田畑工事のモデルハウス見学や家づくり相談においでください。