消費するエネルギーを減らそうという動きは、世界的に広まっています。
その動きは、企業などの社会的な規模だけではなく、個人の家庭へも波及しています。
創エネと省エネができる家とは、省エネができる機能、創エネができる機能を備えた家のことです。
創エネ、省エネの機能を備えた家とはどんな家なのか、
また、家庭でできる創エネ、省エネにはどのようなことがあるのか、考えていきましょう。
創エネができる家
創エネができる家は、言い換えればエネルギーを創り出せる家です。
現時点で、日本において、もっとも取り入れやすい創エネの方法は、太陽光発電です。
太陽光発電は、屋根にソーラーパネルを設置し、そこに集めた太陽のエネルギーで、電気を創るシステムです。
発電時に、石油などの燃料を使用しないので、CO2などが発生しません。
もし、4kWの太陽光発電システムを設置すれば、年間で約144本の植樹をしたのと同じだけ、CO2を削減する効果を得られ、個人の家庭で、地球環境への貢献ができます。
ソーラーパネルで創った電気は、接続箱にまとめられ、まとめられた電気は、変換機で、家庭用の電気に変換されます。
変換された家庭用電気は、エアコンや照明、テレビなどに使われます。
エコキュートと組み合わせれば、お湯も沸かせます。
電気を創れるので、光熱費を抑えられます。
そのことに加えて、屋根で創られた電気の発電量も、使用した電気量も、発電量モニターで、いつでも確認できます。
モニターで、いつでも手軽に使用した電気の量を確認できるので、節電意識が高まります。
その結果、無駄な電気を使わないようにもなり、さらに電気料金がさらに削減されます。
一般的な4人家族であれば、太陽光発電で、日常生活で使う電力のうち、およそ7割以上の電力を賄えます。
もし、晴れた日が続き、家庭で使いきれないほどの電力量になれば、売電でき、
曇りの日が続いたり、夜間電力の消費量が増えて、電気が足りなくなったりすれば、電力会社から必要な電力を購入できます。
ただし、売電収入はそれほど期待しない方が良いです。
売電価格は下降しているので、あくまでの自宅で使うエネルギーは、自宅で創るというスタンスで、太陽光発電を捉える方が良いと思います。
また、地震や台風などの災害で、電気の供給が止まってしまうような事態になっても、蓄電システムが設置されていれば、蓄えた電気を使えます。
災害で電気が止まって、照明がつかなくなっても、懐中電灯やろうそくなどで、暗さはしのげます。
でも、テレビやネットも使えなくなるので、情報収集ができなくなってしまいます。
災害時に情報が入らない状況は、不安を大きくし、安全度を低下させます。
冷蔵庫の電気が止まれば、食糧がだめになってしまいます。
どのような時にも電気が使えるということは、とてもありがたいことです。
太陽光発電を採り入れたい場合には、新築時に、ソーラーパネルを設置しやすい屋根の形状にします。
ソーラーパネルを設置しやすい屋根の形状は、傾斜30℃の切り妻屋根、または南向きの片流れ屋根です。
新築でソーラーパネルを設置する良さは、屋根の形状を選べる以外に、屋内配線を壁の中に隠せるということも挙げられます。
住宅用太陽光発電の設置費用は、屋根の大きさやパネルの量によって変わってきますが、およそ150〜300万円です。
これに、エコキュートを組み合わせると、70万円程度、設置費用が嵩みます。
生活エネルギーを「減らす」と「創る」で「ゼロ」にする家
雨楽な家ZEHは、高断熱・省エネ・創エネの性能に加え、蓄電池の利用でさらに家計にやさしい暮らしを実現する家です。
朝夕は蓄電池に貯まった電気を使用、昼間は太陽光発電の電力を使用し、余った電力は売電
夜間は割安な夜間電力で充電しておくので、電気料金を大幅にカットすることができます。
ZEHビルダーに登録している田畑工事では、補助金を利用してZEHを導入した家を建てられます。
省エネできる家
省エネできる家とは、断熱・気密・遮熱の性能が優れた家です。
断熱
屋根、壁、窓、床など、家の外側を包む面を通して、熱の出入りを少なくする住宅の性能が断熱性です。
断熱性の高い家では、暖房の熱が外に逃げないので、冬を暖かく過ごせます。
夏には、太陽の熱が家の中に流入しないので、涼しく過ごせます。
反対に、断熱性の低い家では、冷暖房を最大限にしなければ、冬暖かく、夏涼しい環境を作れません。
その結果、エネルギーの消費量が増えてしまいます。
断熱性の高い家を建てるためには、外側を包む部分に断熱性の高い建材を使うことが求められます。
その中でも、窓は、特に重要です。
窓は、外側の包む部分の中で、最も面積が狭いながら、最も多くの熱を出入りさせます。
アルミサッシより、樹脂や木材を使ったサッシの方が、断熱性が上がります。
基本の複層ガラスよりも、Low-E金属膜がコーテイングされた複層ガラスや、トリプルガラスの方が、高い断熱機能を持っています。
周辺の環境によっては、二重窓にする方法も効果的です。
日射
太陽の陽射しは、冬は暖かさを届けくれますが、夏は暑さを運んできます。
夏の室温を上げないためには、日射を遮蔽する機能のある家が求められます。
具体的には、陽射しを遮る軒や庇によって、太陽光の入り方が、計算されている設計の家です。
冬には暖かい陽射しを採り入れ、夏には、直射熱を遮る設計がされている家は、日射遮蔽の機能が優れています。
また、夏を涼しく過ごすためには、風の通り道が計算された設計であることも重要です。
高低差のある窓の位置、設置する壁面の周辺を吹く、風の性質に合わせた開閉方法などが、心地よい風を家の中に採り入れ、室温の上昇を抑ることに繋がります。
冬には、落葉して暖かい陽射しを採り入れ、夏には、太陽の直射熱を遮る落葉樹を窓の周辺に植える
テラスやベランダには、日よけをつける
などの遮熱対策も、考えに入れた上で設計された家は、1年を通して快適に過ごせます。
気密
隙間風は、熱を移動させます。
その為、せっかく断熱性を高くしても、気密性が確保されていないと、断熱の効果が十分に発揮されません。
ただし、隙間風には、室内を換気するという働きもあります。
絶えず少量の空気が流れている環境の部屋は、温度を均一に保ちやすい部屋でもあります。
その為、単に気密性を高めるだけではなく、換気も考えながら、気密対策をすることが求められます。
家づくりプランでは、外観や内装のデザイン、間取りに重点が置かれがちです。
しかし、暮らし始めてからの室内環境を快適にし、エネルギーを倹約するためには、省エネ設計にするということが、非常に重要なポイントです。
パッシブデザインを採り入れ、自然の力を利用して、無駄なエネルギーを使わない家ということも、家づくりプランの大切な要素の一つなのです。
一年中爽やかな暮らしを実現するパッシブデザインの家
「雨楽な家 爽」は、断熱材にこだわり、従来の「雨楽な家」よりさらに軒を深くし、土間の窓を大きくとったパッシブデザインの家です。
自然が家中に行き渡る和みの住まいである自然派住宅を、さらにバージョンアップしました。
太陽光パネルが設置しやすい片流れ屋根と、BOXタイプの家の形状を組み合わせたシンプルな外観を持ち、
湿気の多い日本の気候風土にぴったり合う、無垢のヒノキや漆喰をふんだんに使った家です。
「雨楽な家 爽」は、太陽の光や熱、風など自然エネルギーを活用し、夏涼しく冬暖かく快適に過ごすための設計手法パッシブデザインが活かされた家であり、
パッシブエアコン(全館空調)を標準装備して24時間年中快適な住環境を実現する家でもあります。
パッシブエアコン(全館空調)は、小屋裏に設置した1台のエアコンが、冬は床下から暖房、夏は天井から冷房して、快適な室温を調整し、家の中に温度差を作りません。
浜松で家族の暮らしに寄り添った自然素材の家を造る工務店
田畑工事は、「ご家族が生涯を通じて、健康・快適に暮らせる住まい」という創業以来の想いを基に、家づくりをしています。
自然素材で建てられた家、一世代だけで終わる家ではなく、子や孫の代まで、心地よく暮らせる家、家族それぞれのライフスタイルに寄り添った家をお考えであれば、ぜひ田畑工事のモデルハウス見学や家づくり相談においでください。