自然の恵みで爽やかに暮らす家 「雨楽な家・爽」磐田市O様邸
新築住宅の計画中には、新しい家での暮らしへのイメージが膨らみます。
家族が楽しく過ごせる広々としたリビング、日当たりの良い子供部屋、使い勝手の良いキッチンなど、家族それぞれの夢を実現させるために、間取りプランが作られていきます。
そんな中で、玄関にこだわりを持つ家族は、少数派なのではないでしょうか?
玄関は日常生活の中で、毎日必ず使う場所でありながら、長時間を過ごす場所ではないからです。
その結果、床面積を節約するため、マンションのような玄関にしている住宅もあります。
しかし、玄関には、暮らしに影響する要素がたくさんあります。
家づくりプランの作成の際には、玄関の役割、玄関が暮らしに与える影響を考慮して、玄関の造り方を考えることが大切です。
玄関の役割
日本では、靴を脱いで家に上がるという習慣があります。
その習慣がついた理由には、気候と宗教的な意味があります。
高温多湿な日本において、地面から床を離さないと、湿度によって家が傷んでしまうという昔の人の知恵から、地続きの入り口と、それより高い位置に住居部分が造られました。
仏教や、神道においての外部の穢れを家の中に持ち込まないという考えも、玄関で靴を脱ぐという習慣に繋がっています。
その為、日本の玄関には段差があり、帰宅した時には靴を脱ぎ、外出する時には靴を履く為の場所として使われています。
ただ、玄関の役目はそれだけではありません。
その家に住む家族にとっては、最も安らげる場所である家の中から、危険があるかもしれない外へと出ていく際に、気持ちを切り替える場所であり、帰宅した際には、ほっと一息つく場所でもあります。
お客様をお迎えする場所としての玄関
玄関は、来訪者にとって、初めて目にする我が家の内部です。
周辺の人にとって、その家に住む人のイメージを彷彿させる外観デザインのアクセントになるのも玄関です。
その2つの要素から玄関は家の顔といわれるのではないでしょうか?
お客様をお迎えする場所としての玄関を考える時、靴を脱いだり掃いたりするだけの必要最小限の玄関では、戸建て住宅の理想的な玄関にはなりません。
ある程度の広さがあり、花が活けてあったり、植物の鉢が置かれていたりする玄関は、暮らしのゆとりが感じられます。
クールでスタイリッシュな外観イメージの家 浜松市浜北区 M様邸
来客用の動線と家族用の動線がある玄関です。
瓦屋根が美しい二世帯住宅 磐田市S様邸
玄関内の雰囲気は、土間と上がり框の素材によっても変わってきます。
洗い出し土間
浜松市中区 M様邸
タイル
磐田市 M様邸
玄関ポーチは雨や風から玄関を守り、雨に濡れずに傘をさせる場所ですが、同時に玄関の印象をより良くします。
無垢材の軒天は、大工と瓦職人の技巧が融合して造り上げる美しさを持っています。
モダンな外観デザインに調和する玄関ポーチ
母屋と並んで建つ家 浜松市南区I様邸
和風な外観デザインに調和する玄関ポーチ
コンパクトな二世帯住宅で楽しく暮らす自然素材の家 浜松市西区 S様邸
軒天の無垢材の美しさも玄関ポーチを彩ります。
家族の安全を守る場所
土地形状を上手に活かす、家づくり 浜松市中区 M様邸
玄関には、防犯という役割もあります。
特に、子育て中の家族にとっては、安全な家は、耐震性と並んで、家づくりの重要項目です。
玄関ドアには、あらゆる侵入強盗の手口に対する対策が施されていますが、玄関の安全性はそれだけでは足りません。
一般的に住宅の玄関は、道路に向かって設けられることがほとんどです。
しかし、交通量の多い道路に面している、道路から玄関までの距離が近いなどの状況にある場合には、玄関の位置を考慮する必要があります。
子供やペットが、不意に飛び出してしまう危険性があるからです。
道路に面していない部分に玄関を設ける、道路に向かって玄関を設ける場合には、袖壁やフェンスなどを玄関と道路の間に造るなどの工夫が必要です。
袖壁やフェンスは、飛び出しを防ぐだけではなく、通りから鍵を開け閉めする様子を隠すので、空き巣防止にも役立ちます。
浜松市浜北区 M様邸
玄関が暮らしに与える影響
玄関の造り方で、家の中の環境が変わり、快適な暮らしを底上げします。
明るさと風通し
地震対策に最強のエアー断震システムを採用した二世帯住宅 豊橋市 H様邸
玄関の向きによっては、陽射しが入りにくく、昼間でも暗い場所になってしまうことがあります。
また、玄関ドアは防犯上、開け放しておくことはできないので、風が採り込みにくい場所でもあります。
朝は、陽射しの入る玄関から出かけたい、梅雨時や夏には、風を通して爽やかな玄関にしたいという想いは、玄関に窓や吹き抜けを設けることで叶えられます。
玄関からの風は、2階の居室へと通り抜けていくので、家中の換気が良くなります。
気候の変化を受けとめる
融合型ライフスタイルの二世帯住宅 磐田市 I様邸
玄関は、縁側と同じように、外気温による家の中の温度変化を緩める空間でもあります。
玄関ドアに断熱機能を持たせることも大切ですが、玄関と居住スペースとの間に、外気温を流入させない引き戸などを設けることも効果的です。
リビングに物を溢れさせない
浜松市北区 J様邸
リビング中心に暮らす家では、帰宅動線が玄関からリビングに直結している間取りが多くあります。
この間取りには、家族の自然な触れ合いのチャンスが増える、子供の行動が把握できるという良さがあります。
その一方、帰宅した家族が、リビングに直行するので、リビングに物が溢れてしまうという問題もあります。
玄関に十分な収納スペースを設けておくと、リビングに物が溢れなくなります。
土地形状を上手に活かす、家づくり 浜松市中区 M様邸
また、人数が多い家族であっても、玄関内に靴やスポーツ用品が溢れず、常にすっきりさせておけます。
バイクガレージがある木の家 浜松市中区T様邸(認定長期優良住宅)
身分制度のあったころの日本では、お客様をお迎えする玄関がある家は、格式の高い家でした。
庶民の家では、台所に土間があり、その土間に出入り口が設けられていました。
また、農業や漁業に従事する人々にとっては、雨の日に作業をする場所でもありました。
そのような土間を現代の生活に採り入れる間取りの住宅も、少なくありません。
作業ができるように、玄関土間を広くとる間取りです。
この画像が、玄関ではありませんが、このようにダイニングキッチンを土間にするという間取りもあります。
玄関ドアと引き戸について
玄関に開口部には、玄関ドアと引き戸という2つの選択肢があります。
和風の家には引き戸、洋風の家には玄関ドアと決めつける必要はありません。
和風の家に調和する玄関ドア、洋風の家に調和する引き戸など、豊富なデザインがあります。
それよりも、玄関周辺の状況に合わせて、ドア、または引き戸を選ぶことが大切です。
外観デザインのバランスから考えて、玄関の間口の幅が決まります。
間口が狭くても、引き戸にしたい場合、開口部の横に引き戸を引き込めるだけの幅があれば、片引き戸にできます。
玄関前を広く使いたい場合、引き戸が向いています。
ドアの開閉の為に前方を開けておく必要がないからです。
玄関ドア
住宅密集地に建つ3階建住宅(敷地23坪) 浜松市中区T様邸
引き戸
自然素材でつくった同居型の二世帯住宅 磐田市I様邸
もう一つ考えておきたいことは、通行の幅です。
大型家電や家具の搬入がしやすく、ベビーカーや車いすで通行できるだけの幅を確保しておくと、玄関は、使い勝手の良い出入り口になります。
同じ間口であれば、片袖ドアより親子ドアの方が通行の幅が広がります。
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玄関は、わが家の顔にもなり、暮らしを快適さを底上げする場所でもあります。
来訪者に好印象を演出できる玄関、使い勝手が良く、室内環境を底上げする玄関を計画することで、より快適な家が完成します。
浜松で家族の暮らしに寄り添った自然素材の家を造る工務店
田畑工事は、「ご家族が生涯を通じて、健康・快適に暮らせる住まい」
という創業以来の想いを基に、家づくりをしています。
自然素材で建てられた家、一世代だけで終わる家ではなく、子や孫の代まで、心地よく暮らせる家、家族それぞれのライフスタイルに寄り添った家をお考えであれば、ぜひ田畑工事のモデルハウス見学や家づくり相談においでください。