浜松で注文住宅を建てる田畑工事が考える地震への備え
良い家の条件には、
日当たりと風通しの良さや、適切な温度と湿度が維持される室内環境、
家族全員が居心地の良さを感じ、暮らしの変化に対応しやすい間取りなど、
たくさんの項目があげられます。
その中で、地震の多い国日本では、決して忘れてはならない条件があります。
それは、地震への万全な備えです。
日本全国、どの地にあっても、地震のリスクは回避できません。
ここ浜松では、東海地震への備えが必要です。
今までに発生した大地震では、その都度、たくさんの貴重な人命が失われました。
命は助かったものの、建てたばかりの家が倒壊し、住宅ローンだけが残ったというケースも少なくありません。
田畑工事は、そのようなリスクは、絶対に回避しなくてはならないと考えます。
国の定めた建築基準法を満たしているというだけでは安心できません。
想定外と言われるような地震や台風に襲われても、ご家族の命と生活を守る家を建てることが、田畑工事の信念です。
2階建てでも構造計算が必要な理由
構造計算は、どのような建物にも、安全を確保する必ず行わなければならないことのひとつです。
家を建てようと検討している人たちのほとんどは、建築の専門家ではありません。
どのような方法かわからないけれど、台風や地震に襲われても、絶対に安全な家を建ててもらえると、誰もが考えています。
その信頼の上で、外観デザインや間取りなど、家づくりの打ち合わせが進められるのです。
でも、これからの新築住宅を検討中の方は、安全な家を建てるための方法についても、基本的なことは、知識として蓄えておきましょう。
■ 構造計算とは?
地震や台風、浜松ではあまり心配のない積雪などの自然災害、積載荷重に対して、住宅が安全を保てる度合いをすることです。算出する計算です。
積載荷重とは、固定荷重以外に、住宅にかかる重さを表す言葉です。
屋根や壁など、建物自体の重さを総計した重さを表す固定荷重に加えて、室内に、どの程度までの重さがある家具や、家電を置いても家の安全が保たれるか、という数字を算出します。
住宅の居室に求められる積載荷重には、床設計用の積載荷重、架構設計用の積載荷重、地震力算出用の積載荷重があります。
戸建て住宅の居室に求められる床設計用の積載荷重は、1800N(約180kg)/m2です。
その家に住む家族の体重、家具、家電などを合計した重量が、1㎡に対して約180kg以上になっても安全であるという基準です。
家具や家電は、室内の床に平均的に置くわけではありませんので、ピアノや本棚など、重量が大きいものが、部分的に集中して置かれる状態を、想定した基準です。
戸建て住宅全体に求められる架構設計用の積載荷重は、1300N(約130kg)/m2です。
床には、家具や家族の重みが直接かかります。
床は、梁と柱に、柱は、基礎に繋がって支えられています。
その為、床にかかった重みは、梁と柱、基礎に支えられているのです。
床設計用の積載荷重では、一部屋の中での積載荷重を算出しましたが、架構設計用の積載荷重は、家全体の重みのかかり方を想定して、算出する数字です。
家の中には、ピアノや、大型クローゼットのある部屋など、大きな重量がかかる部屋と、客間や玄関、廊下など、それほど重みのかからない部屋があるからです。
でも、家全体の床は、梁や柱、基礎に支えられているので、床にかかる重みが、その部分だけに集中せず、家全体に平均的にかかります。
それを考慮して算出する数字が、架構設計用の積載荷重です。
地震に襲われた時に必要な、戸建て住宅の地震力算出用の積載荷重は、600N(約600g)/m2です。
地震や台風が住宅を揺らす力は、住宅の重さに比例すると考えられています。
住宅の重さとは、積載荷重と固定荷重を合わせた数字です。
この重さが大きければ大きいほど、家にかかる地震の揺れの負担も大きくなっていきます。
■ 木造住宅と構造計算
これらの数字を算出する構造計算は、住宅の安全を守るためには、必要不可欠な計算ですが、現在の建築基準法では、2階建てまでの木造建築に対しては、義務付けられていません。
それに加えて、構造計算をすると、建築費が上がってしまう為、構造計算をしない工務店は少なくありません。
昔ながらの、大工さんの勘だけに信頼を寄せるという考え方もあります。
家を建てようとしている人すべてが、建築に対して、深い知識を持っているわけではありません。
『法律に定められている建築基準法を満たしているのだから、安心』と考えるのは当然ではないでしょうか?
しかし、現実には、過去の大震災で倒壊した家はすべて、構造計算がされていなかった家です。
田畑工事が行っている地震への取り組み
木造住宅の耐震性を高める為には、4つの構造があります。
■ 耐震への取り組み 耐震構造
耐震とは、揺れに耐える構造のことです。
揺れに耐える構造の家、地震に強い建物には良質な基礎が必要です。
安全な基礎を造る為には、基礎下地盤の潰し砂利密度、配筋の鉄筋量と組精度が重要です。
【土台】
建物木部の最下部にあり、上部の重量を支える重要な部分である土台は、シロアリなどの被害を受ける可能性が一番高い部分です。
田畑工事では、土台の建材には、湿度やシロアリによって、劣化する恐れのない材質や強度にこだわっています。
【住宅の形状と工法】
また、耐震性を高める為には、単純な形状の家、荷重が均等になる柱の配置、耐震金物の適切な配置が大切です。
田畑工事では、従来の根太工法よりも、水平力を保つことができる剛床工法を採用しています。
【耐力壁】
筋違や合板などの面材で耐力壁を設置する、柱間に耐力パネルをはめ込むなどの方法で、建物に作用する水平力に対抗し、耐震力を高めています。
建築基準法で設定されている壁量の基準は、最低の必要量です。
田畑工事では、その1.3倍~1.5倍の余裕を持って設定しています。
建物には重量の中心である重心と構造の中心である剛心があります。
住宅が地震の揺れを受ける時、重心と剛心の距離が離れれば離れるほど、捻じれが生じ、建物に負担がかかります。
建築基準法では、この捻じれに対抗する割合である偏心率が、0.3以下と規定されていますが、田畑工事では、最低でも0.15以上で計画する事を基本としています。
国の政策で、耐震住宅が義務化された為に、コスト面でも優れています。
ただし、耐震対策だけでは、揺れを緩和しません。大きな地震を受けると修繕の必要がでる場合もあります。
■ 制震への取り組み 制震装置
制震とは、揺れを吸収する構造です。
耐震構造の建物に、揺れを増幅させない装置や特殊粘弾性体の制震ダンパーを取付け、地震の揺れを効果的に吸収し、建物のねじれや歪みを最小限に抑えます。
地盤の影響をあまり受けないというメリットがあり、弱い地盤にも設置が可能ですが、地盤改良が必要となるケースもあります。
弱い地震の際には、通常通り揺れてしまいます。
■ 免震への取り組み 免震構造
免震とは、揺れを逃がす構造です。
建物と地面との間に、免震層という柔らかい層を設け、地震の揺れを建物に伝わりにくくします。
地震の揺れを少なくすることに加えて、家具の転倒などの2次災害も防ぐこと事を目的としています。
地震の揺れが、家具に与えるエネルギーが大幅に軽減されます。
震度7以上にも耐えうる構造で、ご家族を二次災害から守ります。
一方、地下に部屋を造れない、地盤の弱い土地では設置が難しい場合があります。
構造上、台風などの強風時に建物上層階が揺れてしまいます。
■ 断震への取り組み エアー断震システム
断震とは、揺れを断つ構造です。
空気の力で地震時に家を浮かせ、揺れを1/10程度に軽減させます。
東日本大震災でも、地震による揺れの被害が0だったという実績を残した対策です。
地下室の設置ができないという以外に、デメリットが見当たらない最先端の地震に強い住宅です。
専門的には、もっと詳しい情報がたくさんあります。
田畑工事での家づくりでは、お客様の求めに応じて、災害対策について丁寧に解説させていただいております。
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浜松で自然素材の家を造る工務店
「ご家族が生涯を通じて、健康・快適に暮らせる住まい」という創業以来の想いを基に、家づくりをしています。
自然素材で建てられた家、一世代だけで終わる家ではなく、子や孫の代まで、心地よく暮らせる家、家族それぞれのライフスタイルに寄り添った家をお考えであれば、ぜひ田畑工事のモデルハウス見学や家づくり相談においでください。