2019年から2020年にかけて新築した住宅に対して、行われていた次世代ポイント制度ですが、今年度は、グリーン住宅ポイントに変わりました。
次世代ポイントは、2019年10月の消費税率引き上げによって、新築住宅が減少してしまうことへの対策でしたが、グリーン住宅ポイントは、コロナによって経済が低迷すること、新築住宅が減少してしまうことへの対策です。
どちらにしても、高性能で質の良い住宅を建てたい家族にとっては、助けになる制度です。
次世代ポイントでは、ポイントと対象商品の交換しかできませんでしたが、グリーン住宅ポイントは、要件を満たす追加工事にポイントを使うこともできます。
注文住宅を新築、新築分譲住宅を購入、既存住宅を購入、既存住宅をリフォームの4つのどの方法であっても、実際に居住する住宅であれば、グリーン住宅ポイントを申請できます。
グリーン住宅ポイントの概要を、新築住宅と既存住宅購入、リフォームに別けて確認していきましょう。
グリーン住宅ポイントの概要 新築住宅
期間 令和2年12月15日から令和3年10月31日までに契約を締結
ポイント発行の要件
高い省エネ性能等を有する住宅、または一定の省エネ性能を有する住宅の新築、または購入が対象です。
高い省エネ性能等を有する住宅には、いくつかのタイプがあります。
1) 認定長期優良住宅
■ 長期優良住宅認定制度の基準を満たしていることに対する認定を受けている家です。
■ 将来的にバリアフリーリフォームに対応できる
■ ライフスタイルの変化に応じた間取り変更ができる
■ 耐震等級2以上耐震性能を備えている、または免震建築物である
■ 省エネルギー対策等級4以上を満たす断熱性を備えている
■ 敷地周辺の景観や居住環境に配慮された建物である
■ 定期的な点検や補修等のプランが作成されている
■ 内装や設備の維持管理がしやすい建物である
■ 劣化対策等級3相当(構造躯体が孫の代まで良い状態を維持できる)
■ 一戸建てでは75m2以上、1階分の床面積が40m2以上ある
参考資料 住宅長持ちガイド
2) 認定低炭素建築物
二酸化炭素の排出を抑える建物であることを、都道府県、市、区といった所管行政庁が認定した建物です。
必須条件
太陽光発電や高効率給湯器などの設備によって、太陽光や太陽熱を利用することによって、省エネ基準の住宅より10パーセント以上一次エネルギーの消費量を抑える
必須条件に付け加える選択的項目(省エネの為の対策)
■ HEMS 家庭内のエネルギー使用量と、家庭で創ったエネルギー量を、日常生活の中で常に管理できるシステムを導入する
■ 節水対策 節水型機器、雨水の利用などの節水に対する取り組みを行う
■ 木材の利用 木材を利用、低炭素化を図る
■ ヒートアイランド対策 敷地、屋上、壁面などを緑化する
参考サイト 低炭素建築物とは 一般社団法人住宅性能評価・表示協会
3) 性能向上計画認定住宅
エネルギー消費性能向上計画の認定が誘導基準に適合していることを、都道府県、市、区といった所管行政庁が認定した建物です。
■ エネルギー消費性能が、省エネ基準を超え、誘導基準に適合する
■ エネルギー消費性能向上計画に記載された事項が適切である
■ エネルギー消費性能の向上のための資金計画が適切である
参考資料 性能向上計画認定住宅(建築物省エネ法)
4) ZEH
家庭でのエネルギー消費量と、家庭で創り出すエネルギー量が、プラスマイナス0または、作り出すエネルギー量を多くできる設備設計がされた住宅です。
■ 省エネ 高効率な給湯システム、消費電力の少ないエアコンやLED照明などを備えている
■ 創エネ 消費するエネルギーより多くのエネルギーを創り出せる太陽光発電などを備えている
■ 断熱 最小限の冷暖房で夏涼しく冬暖かい室内環境を調えられる断熱性能を備えている
■ HEMS 家庭内のエネルギー使用量と、家庭で創ったエネルギー量を、日常生活の中で常に管理できるシステムを備えている
ポイント数
1~4までのどれかに当てはまる住宅は、高い省エネ性能等を有する住宅として40万ポイントが発行されます。
断熱等性能等級4に加え、一次エネルギー消費量等級4以上の性能を有する住宅は、一定の省エネ性能を有する住宅として30万ポイントが発行されます。
さらに、以下の条件を満たすと、ポイントが加算されます。
加算条件
■ 東京都、埼玉県、千葉県、神奈川県からの移住の為の住宅
■ ポイント発行申請時点において、ポイント発行申請時点で18歳未満の子供が3人以上いる世帯が取得する住宅
■ 住戸内で自由に行き来できる間取りの三世代同居仕様である住宅
■ 災害リスクが高い区域からの移住のための住宅
4つのうちのどれかに当てはまると、高い省エネ性能等を有する住宅にはプラス60万ポイント、省エネ性能を有する住宅には、プラス30万ポイントが発行されます。
参考サイト 新築住宅の建築・購入 グリーン住宅ポイント制度の対象となる対象要件等
グリーン住宅ポイントの概要 既存住宅購入
期間 令和2年12月15日から令和3年10月31日までの間に売買契約(変更契約を除く)を締結したもの
対象住宅と発行ポイント
空き家バンク登録住宅
■ 空き家バンクに登録されている住宅で、地方公共団体がグリーン住宅ポイント制度の対象として認めた住宅
■ 東京都、埼玉県、千葉県、神奈川県からの移住の為の住宅
■ 災害リスクが高い区域からの移住のための住宅
3つのうち、どれかに当てはまると30万ポイントが発行されます。
住宅の除却を伴う場合には、15万ポイントが加算されます。
住宅の除却に伴い購入する既存住宅
耐震性が低いなどの理由で、住宅を取り壊し、新たに購入した既存住宅には、15万ポイントが発行されます。
グリーン住宅ポイントの概要 リフォーム
自然素材と職人技のリノベーション 袋井市M様邸
リフォームの場合には、リフォームの内容によって発行されるポイント数が変わります。
期間 令和2年12月15日から令和3年10月31日までに工事請負契約を締結
対象となるリフォームとポイント
基本的に省エネ住宅にする為のリフォームが対象です。
ポイントの下限は5万ポイント、上限は30万ポイントです。
グリーンポイント制度事務局に登録された型番の製品を使用した工事だけが対象です。
エコ住宅設備の設置
■ 太陽光熱利用システム、高断熱浴槽、高効率給湯器のいずれか一つに対して24,000ポイント
■ 節水型トイレ 16,0000ポイント
■ 節湯水栓 4,000ポイント
開口部の断熱改修
窓の断熱改修には、ガラス交換と、内窓設置、外魔道交換という方法があります。
この方法の違いと、ガラスの面積によってポイント数が変わります。
最少は、0.1m²以上0.8m²未満のガラス交換2,000ポイント、最大は、2.8m²以上の内窓設置または外窓交換です。
ドアの交換は、サイスに応じて、28,000ポイントと24,000ポイントです。
外壁、屋根・天井又は床の断熱改修
■ 外壁 100,000ポイント 部分断熱は50,000ポイント
■ 屋根・天井 32,000ポイント 部分断熱は16,000ポイント
■ 床 60,000ポイント 部分断熱は30,000ポイント
上記のリフォーム工事のうち、いずれかを行った場合、その他の工事と組み合わせることができます。
バリアフリー改修
■ 手すり設置 5,000ポイント
■ 段差解消 6,000ポイント
■ 廊下、出入り口の幅拡張 28,000ポイント
■ ホームエレベーター新設 150,000ポイント
■ 4.5畳以上の衝撃緩和畳を新設、または交換 17,000ポイント
耐震改修 150,000ポイント/戸
旧耐震基準により建築された住宅を、現行の耐震基準に適合させる工事が対象です。
リフォーム瑕疵保険等への加入 7,000ポイント
国土交通大臣が指定する住宅瑕疵担保責任保険法人が取り扱うリフォーム瑕疵保険および大規模修繕工事瑕疵保険に加入するとが発行されます。
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新築はもちろんですが、結婚した子供家族と一緒に暮らせるよう二世帯住宅にしたい、子供が独立したので夫婦でこじんまり暮らせるよう平屋にしたいというようなリノベーションでも、グリーン住宅ポイントが利用できます。
また、新築であっても、リフォームであっても、ポイントを利用して追加工事ができます。
追加できる工事には、生活の向上に役立つ「新たな日常」に資する工事と、防災に資する追加工事があります。
テレワークに備えたワークスペースの設置、防音設備や空気環境向上、家事負担を軽減させる工事などを追加し、より暮らしやすい家にすることも、蓄電池や太陽光発電を備えて、停電、断水対策をすることもできます。
新築、リフォームを計画されている場合には、ぜひお役立てください。田畑工事では申請のお手伝いも致します。
浜松で家族の暮らしに寄り添った自然素材の家を造る工務店
田畑工事は、「ご家族が生涯を通じて、健康・快適に暮らせる住まい」
という創業以来の想いを基に、家づくりをしています。
自然素材で建てられた家、一世代だけで終わる家ではなく、子や孫の代まで、心地よく暮らせる家、家族それぞれのライフスタイルに寄り添った家をお考えであれば、ぜひ田畑工事のモデルハウス見学や家づくり相談においでください。