結婚や出産、子供の就学など、家を建てようと決心するタイミングに影響を与える事柄と言えば、子育てではないでしょうか?
「のびのびと育てたい」
「健康な子供になってほしい」
「事故や病気の心配がない環境を調えたい」
子供の健やかな成長は、すべての親御さんの持つ共通する願いです。
そして子供の健やかな成長の基となるのは、家族の住む家です。
子育てをする家は、健康への悪影響を心配する必要がない、安全な家でなくてはなりません。
日本人が昔から好んで住宅建築に採りいれてきた自然素材は、現代の住宅にも使われています。
そしてそれらの自然素材は、それぞれの自然素材が持つ性質によって、室内環境を調える働きをします。
ただ、現実には、シックハウス症候群を発症させる恐れのある、合成建材を使った住宅もあります。
合成建材には、汚れにくい、掃除がしやすい、安価であるという良さがあるからです。
子供は、年齢にもよりますが、活発に行動し始めてから、中学生くらいになるまでは、とにかく家を汚したり、傷めたりします。
同じ築年数の家でも、大人だけで暮らしている家と、子供のいる家では、全く違います。
大人だけで暮らしている家は、紫外線などによる劣化以外の傷みは、ほとんどないからです。
子供にとって、食べ物や飲み物をこぼしたり、壁に落書きをしたり、床に傷をつけたりするのは日常茶飯事ではないでしょうか?
そんな時期には、汚れが付きにくい、汚れても簡単にきれいになる、傷がつきにくいといった合成建材が好まれるのも、よくわかります。
でも、子供のつけたシミや傷は、その家の歴史になり、良い思い出になっていきます。
半面、合成建材を多用した家に暮らして、空気中の化学物質によって子供がシックハウス症候群を発症してしまえば、その家は、家族の幸せを育む家ではなくなってしまいます。
室内環境によっては、アレルギーを起こしてしまうこともあります。
シックハウス症候群・化学物質過敏症・アレルギーと住宅の関係
室内環境によって発症する恐れのある病気として挙げられるのは、シックハウス症候群と化学物質過敏症、そしてアレルギーです。
シックハウス症候群は、「居住者の健康を維持するという観点から問題のある住宅において見られる健康障害の総称」と厚生労働省で定義づけています。
現在は、「化学物質等居住環境における様々な環境因子への暴露が指摘されているが、全てが解明されるに至っていない」という状態です。
具体的には、建材や内装材などが空気中に紛れ込ませるホルムアルデヒドや、トルエンなどの揮発性有機化合物が、主な原因であると考えられています。
これらの物質により、皮膚や眼、咽頭、気道の粘膜の炎症を起こすケースもあれば、めまいや頭痛に悩まされる人もいます。
シックハウス症候群が問題になり始めたころには、今よりはるかに有害な建材が使われていました。
その為、深刻な症状になるケースも少なくありませんでした。
現在は、建築基準法によって、厳しく制限されるようになったので、数年前のようなリスクの高さはありません。
しかし、100パーセント安全とは言えない状態です。
そして、室内空気質健康影響研究会報告書~シックハウス症候群に関する医学的知見の整理~の中は、空気中の化学物質以外に、「温度、湿度及び気流等の温熱環境因子が増悪因子となりうる」とも記載されています。
また、症状は出なくても、ニオイに敏感な人は、嫌なニオイを感じることもあります。
もともとアトピーなどのアレルギーを持っていた子供には、悪影響が大きくなるという恐ろしさもあります。
また、合成建材の家では、温度や湿度などの環境によっては、新たにアレルギーを発症する恐れもあります。
アレルギーの原因には、花粉や食物などがあげられますが、家の中の空気も影響するからです。
調湿性の低い合成建材の家は、湿度が高くなり、カビやダニが発生してしまうことがあるのです。
カビやダニは、アレルギーを発症させます。
気管支喘息の子供たちを調べると100人中94人までがダニに対するアレルギー反応が原因となっているという見解を示す小児科医もいるほどです。
この医師は、ダニが増えてしまう原因としては、住環境も考えられるとおっしゃっています。
高温多湿な日本の住宅において、日本の家は寒いとは言われていたものの、寒さの原因となる隙間風には、換気を良くする働きもありました。
現代の高気密住宅の場合、隙間風がないので、カビやダニが発生しやすい状態になっているのではないでしょうか?
アレルギーには、気管支喘息の他にも、皮膚炎など、様々な症状があり、子供の集中力や体力を奪います。
もちろんアレルギーの原因は、それだけではありません。
食物や花粉など、現代の生活には、アレルギーに繋がってしまう物が溢れているからです。
そのような状況の中で、子供をアレルギーから守るために、どの母親も子供の食事は気を使われていることと思います。
それに加えて、家を建てる際の建材にも目を向けてみませんか?
自然素材の家が子供の健康に良いと考えられる理由
自然の恵みで爽やかに暮らす家 「雨楽な家・爽」磐田市O様邸
これらの自然素材には、室内環境を調える共通した性質があります。
その中で、最も室内環境に貢献する性質は、調湿性です。
調湿性によって、空気中の水分が増え過ぎれば吸収し、足りなくなれば放出して、常に最適な湿度に保つという働きをします。
高温多湿な時期には、カビが発生しやすくなり、カビが発生すると、カビを餌にするダニが増殖します。
ダニが繁殖すると、アレルギーを発症するリスクが高まります。
室内の湿度が高くなりすぎないよう調えられていると、そのような循環を抑えられます。
また、空気が乾燥しすぎる季節には、皮膚や髪、喉や鼻の粘膜も乾燥し、肌荒れや炎症を起こしやすくなります。
そのような季節には、自然素材の調湿性が空気中の水分を補い、空気の乾燥を抑えます。
子供がまだ小さいうちには、自然素材の持つ蓄熱性と弾力性が、病気やケガのリスクを低下させます。
蓄熱性とは、熱を蓄える性質です。
自然素材は素材の中に、多くの空気を含んでいるので、熱を伝えないという性質もありますが、熱を蓄えるという性質もあるのです。
その為、冬、日が落ちてからの時間帯や、暖房を切ってからの時間帯に、急激に表面温度が下がることはありません。
自然素材の床や壁が、冬の寒い日々の中でも、ヒヤッとしない理由は、その蓄熱性にあります。
また、畳やフローリングなど、自然素材の床には、弾力性があり、跳ね返るような硬さがありません。
この蓄熱性と弾力性が、ハイハイしたり、伝い歩きをしたりしている頃の子供には、とても優しく働きます。
ハイハイしてもヒヤッとせず、転んでしまっても深刻な事故にはならない確率が高いからです。
自然素材は、汚れにくい、汚れがすぐ落ちるなどの効果を持たせるために加工された建材のような便利さはありません。
子供がジュースをこぼせばシミになり、重い物を落とせばへこんでしまいます。
しかし適切なお手入れをしていれば、自然素材はそれに応え、年を経るごとに味わい深さと風合いを増していきます。
特に木材と塗り壁は、人工的な素材と違って、経年劣化や褪色はしません。
そして何より、空気中に有害な化学物質が含まれない環境を作れることと、ニオイに敏感な人にとっても嫌なニオイがないことが、健康に大きく貢献します。
また、自然素材の美しさと、あたたかな質感が生み出す安心感は、子供の情緒にも良い影響を与えます。
自然素材には、子供の情緒を安定させる働きや、太陽の光を柔らかくする働きがあります。
気持ちの落ち着く環境、明るいけれど眩しくない環境は、子供の集中力を高めます。
浜松で家族の暮らしに寄り添った自然素材の家を造る工務店
田畑工事は、「ご家族が生涯を通じて、健康・快適に暮らせる住まい」
という創業以来の想いを基に、家づくりをしています。
自然素材で建てられた家、一世代だけで終わる家ではなく、子や孫の代まで、心地よく暮らせる家、
家族それぞれのライフスタイルに寄り添った家をお考えであれば、
ぜひ田畑工事のモデルハウス見学や家づくり相談においでください。