天竜材を使った木の家を建てる浜松の工務店のこだわり
浜松には、木の家を建てる工務店が数多くあります。
浜松には、天竜材という地域材があることと、豊かな自然と、温暖な気候に恵まれた浜松という土地に住む人々の多くが、暮らしやすい木の家を好むことが、その理由ではないでしょうか?
浜松市内には、約100000haもの森林があります。
浜松全体の面積のうち、約70%です。
青森の青森ヒバ、秋田の秋田スギ、長野の木曽ヒノキは、天然の三大美林として有名ですが、
天竜川流域の山間地帯にある天竜スギとヒノキは、三重の尾鷲ヒノキ、奈良の吉野スギとヒノキと並んで、人口の三大美林として有名です。
どの地域も、江戸時代から続く林業地です。
天竜材も天竜川を下って、江戸まで届けられていました。
江戸では、天竜から届く木材が、住宅資材として人気だったそうです。
現在の天竜美林は、明治時代に、天竜川の水害を防ぐ為の植林が行われ、その後、日本で初めてのパルプ工場が作られたことから、関東最大の林業地として発展してきました。
昭和の時代、戦時中には軍事物資として、戦後には復興の為の物資として、大量の木材が使われました。
その結果、国内の多くの森林は荒廃し、山地災害や水害が発生し、国内では十分な木材が調達できなくなっていきました。
林業にかかわる人々が減り、輸入木材が増えていく中、天竜川流域の森は、地域の林業にかかわる人々によって、丁寧に守られてきました。
国産の木が減ってしまった現在でも、天竜川流域の森からは、質の良いヒノキとスギが、優秀な住宅資材として、供給されています。
天竜材を使った木の家にこだわる理由
木は、草花や野菜と違って、成長には時間がかかります。
そして適切な時期に伐採を繰り返さなくては、土壌の栄養が足りなくなる、日当たりと風通しが悪くなるなど、木の成長を妨げるような環境になってしまいます。
質の良い木材は、林業にかかわる人々のたゆまない努力によって、育てられた健康な木があってこそ、出来上がる木材なのです。
天竜材は、丁寧に見守られてきた木々から作られる建材です。
それが、国産の木材の中でも、天竜材が質の高さで、定評がある理由の一つです。
加えて、天竜川流域の気候が温暖で、雪による害が少ないことが、天竜材の質を高め、まっすぐで、断面の中心に赤みを帯びた部分が多い木材にしています。
赤みの部分は、水や腐朽に強い、害虫を寄せ付けないという性質を持っている為、耐久性の高い構造材として優秀です。
また、油分をたくさん含んでいるので、美しい艶を持つ柱や天井の家を造れます。
このような天竜材の特性から、多くの工務店が、家づくりに天竜材を好んで使うのです。
そしてもう一つ、浜松の工務店が天竜材にこだわる理由は、地域の貴重な財産である森を守りたいからです。
浜松市は、2005年に12の市町村が合併し、現在の浜松市になりました。
その時点で、浜松市の6つの森林組合がありましたが、現在までに、市や県、国、天竜林業研究会連携して、FSCを共通のテーマとして、FSCの認証林を増やしてきました。
FSCには、森林管理の規格を満たした認証林から、生産される木材であると認めるFM認証と、認証された木材が、消費者の手に届くまでの加工・流通過程を認証するCoC認証があります。
浜松市には、約43,500haのFM認証林と、50社を超えるCOC認証取得者が存在している為、全国屈指のFSC認証材供給体制が整っています。
それは、森が適切に管理されていること、森から伐りだされた木が、正しく加工され、流通し、消費者の元へ届いているという状態を表します。
天竜材の良さが認められ、2020年の東京五輪・パラリンピックの有明体操競技場と、選手村交流施設である選手村ビレッジプラザで、天竜材が採用されています。
今後も、天竜川流域の森が、美しく、健康に生き続けるためには、木を育て、伐採し、使うことが繰り替えされなくてはなりません。
美しい天竜材で、暮らしやすい家を造り続けるためには、天竜川流域の森を、丁寧に管理し続けることが大切なのです。
これが、浜松の工務店が、天竜材にこだわるもう一つの理由です。
木の家と相性の良い自然素材
木の家の良さには、無垢材の持つ美しさと、無垢材の持つ性質による暮らしやすさに加えて、他の自然素材との相性の良さがあげられます。
自然素材には、無垢の木材の他に、瓦、漆喰や珪藻土の塗り壁、和紙のふすまや障子、畳などがあります。
どれも、木の美しさと調和する質感を持っています。
それと同時に、無垢の木材と同じように、どれも呼吸する素材です。
調湿性と断熱性、通気性があり、室内の湿度や温度を調整し、不要な水分を取り除く働きをします。
寒い季節に自然素材の床や壁に触れると、温もりがあり、暑い季節には、表面温度が極端に上昇しません。
自然素材が多く使われている家は、居心地の良さが感じられる家です。
木の家の暮らし
日本の住宅は、断熱性が高まり、昔の家のように、寒い家ではなくなりました。
調理や入浴時には、スイッチ一つでガスの火が点きます。
ウオッシュレットのないトイレ以外は、使えない人も少なくありません。
でもその分、昔の家のような室内環境の良さが、なくなっている面もあります。
化学的に合成された建材を多用している家では、家の中の空気に、有害な物質が含まれていることがあります。
そのような家では、体に変調をきたすこともあります。
結露が発生しやすい建材もあります。
畳に布団を敷いて寝ても、次の朝、畳が濡れていることはありませんが、合成フローリングの床に、布団を敷いて寝ると、朝フローリングがぬれていることがあります。
合成素材には、自然素材のような調湿性や通気性がないからです。
調湿性や通気性のない建材を多用した家は、カビが生えやすくなり、アレルギーの原因になることもあります。
反対に、乾燥する季節には、空気中の水分が減り、喉や鼻の粘膜に負担を与え、風邪をひきやすい環境になってしまいます。
自然素材の家は、調湿性や通気性によって、カビが生えにくく、カビやダニをアレルゲンとする症状の発生が抑えられます。
冬の乾燥する季節には、調湿性によって、空気中の水分が減り過ぎないようにするので、風邪をひきにくくなります。
硬く、足腰に負担をかける建材もあります。
自然素材のような弾力性がないからです。
弾力性のある床は、小さな子供が転倒しても、深刻な事態になりません。
また、日常生活の動作が、お年寄りの関節に負担をかけることもありません。
家の中では、靴を脱ぐ習慣のある日本人にとって、調湿性と弾力性のある畳や無垢材の床は、足に心地よい床でもあります。
木の家は、有害な物質を含まないきれいな空気と、自然素材の持つ性質によって、調えられた室内環境の中での、心地よい暮らしのできる家です。
天竜材と自然素材の家の田畑工事の施工事例
愛ネコと楽しく暮らす自然素材の家
猫や犬にとって、硬い床、滑る床は、身体中の関節に負担をかけます。特に猫にとっては、爪がたてられない硬い素材は、転落の危険があります。
弾力があり、柔らかい無垢材の床や壁、キャットウォークは、猫にとって理想的な材質です。
固定階段のついた使いやすい小屋裏を利用した収納スペースにも無垢材の美しさが活かされています。
浜松で自然素材の家を造る工務店
「ご家族が生涯を通じて、健康・快適に暮らせる住まい」という創業以来の想いを基に、家づくりをしています。
自然素材で建てられた家、一世代だけで終わる家ではなく、子や孫の代まで、心地よく暮らせる家、家族それぞれのライフスタイルに寄り添った家をお考えであれば、ぜひ田畑工事のモデルハウス見学や家づくり相談においでください。