発生から半年以上たった今になっても、コロナは、東京だけではなく、浜松でも、社会に影響を与えています。
静岡新聞の報道によれば、多くの会社が、飲食を伴う会合への出席禁止などのコロナ対策に加え、在宅勤務の割合も増やす方針だということです。
数年前から総務省が進めようとしても、なかなか現実にならなかったテレワークの増加が、コロナの影響で増えてきたといったところではないでしょうか?
その為、浜松に暮らす皆様におかれても、コロナの影響で、テレワークが増えている方が多いことと思います。
一方、新築の時に書斎が欲しかったけれど、あきらめたという方もいらっしゃると思います。
「お父さんがリビングで仕事をしているので、静かにするようにお母さんに注意される」
「リモート会議の時は、リビングに入れないので、子供部屋で過ごしている」
というような状況になり、リビングが日常的な使い方のできない部屋になっているかもしれません。
「家族の出入りが常にあるので、仕事の集中しにくい」
「リビングを占領してしまって、家族に申し訳ない」
お父さんにはこんな思いがあるかもしれません。
建てたばかりの家なのに、どうしたらいいのか…とお悩みのご家族もあると思います。
反対に、そろそろリフォームしたいと思っていたご家族には良いチャンスとも考えられます。
リフォームでお父さんが仕事をできる書斎や、ワークスペースを作りませんか?
新築したばかりの家でのリフォーム
ここ数年以内に建てた場合、広いリビングを備えた間取りになっている家がほとんどだと思われます。
新しくきれいなので、仕事をする場がないという以外には、間取りに不満がないというご家族も多いはずです。
そのような場合には、家全体の間取りを変えるのではなく、書斎やワークスペースを付け足すという方向で計画されてはいかがでしょうか?
独立した書斎を作らない場合のポイントについて考えてみましょう。
家族構成と家族の暮らし方によって、リビングの使い方は異なります。
近年、家にいる時間はほとんどリビングで過ごす、という暮らし方をする家族が増えています。
そして、子供の年齢によって、リビングにいる時間が変わってきます。
子供が就学前であれば、ほとんどの時間をリビングで過ごします。
まだ言い聞かせができない年齢には、長時間泣き続けることもあるでしょう。
その為、リビングから離れた位置に、ワークスペースを設けることが理想的です。
そこで候補となる場所の一つは、階段です。
階段に様々なタイプがありますが、広い踊り場のある階段であれば、踊り場をワークスペースとして活用できます。
また、階段下のスペースも活用できます。
階段下は、収納スペースなどにも活用される場所ですが、ワークスペースとしても活用できます。
もう一つの候補となる場所は、寝室です。
寝室の一部を間仕切壁で区切り、ワークスペースを設けます。
子供たちが就学していれば、リビングの一角にワークスペースを設けられます。
間仕切壁を設置すると、個室のようなワークスペースにできます。
その場合、間仕切壁の一部をガラスにする、窓にするなどの方法で、採光と風通しを確保できます。
どの方法をとる場合にも、使い勝手の良いワークスペースにするためには、仕事に使う用品の収納スペースと、コンセントの種類と電源の位置を具体的に考えて決めることが大切です。
PC、モデムなどのコード、書類や本がゴチャゴチャしてしまうと、仕事の効率が上がりません。
間取りを変更して書斎を造るリフォーム
築年数が長く、そろそろリノベーションを計画していたという場合には、家全体の間取りを見直し、書斎に使う分の床面積を捻出します。
この場合、家族の状況に関わらず、仕事の集中できる書斎を設けられます。
現状のまま、ワークスペースを付け加えるというようなリフォームではなく、家全体の間取りを変えるリフォームには、書斎を造るだけではなく、様々な可能性があります。
現在の家の状態、家族構成、家族の暮らし方に合わせて、作られた計画に沿ったリフォームで、より暮らしやすい家に生まれ変わります。
大規模なリフォームは、手軽なリフォームに比べて、リノベーションと呼ばれることもあります。
大規模なリフォームには主に3つの方法があり、方法によってできることが変わります。
骨組みだけ残すリフォーム
天井、外壁、間仕切り壁、床、階段などすべてを撤去します。
窓の位置、階段の位置も変更できるので、在来工法の家であれば、間取りの変更への自由度が最も高いリフォームです。
(ツーバイフォーで建築された家は、間取りが変更できません。)
骨組みと外壁、階段を残すリフォーム
天井、間仕切り壁、床を撤去します。
外壁と階段は残すので、窓の位置と、階段の位置は変えられません。
その為、自由度は少し下がります。
窓の位置とサイズは変えられませんが、断熱機能の高い窓にする、開閉方法を変える、窓のサイズを小さくするなど、同じ位置、元のサイズ以下であれば、サッシの交換ができます。
どちらのリフォームでも共通してできることは、間取りの変更と住宅性能の向上です。
間取りを変える
居室の数を増やす、減らす、居室の面積を広げる、狭めるということができるので、全体をやりくりして、書斎スペースを作り出せます。
リビングダイニングキッチンの組み合わせ方も、変更できるので、このチャンスに対面キッチンにしたい、リビングとダイニングをつなげて広々とした空間にしたいというような希望も叶います。
また、吹き抜けやロフト、土間など、今の家にはないスペースも作れます。
日当たりや風通しを良くしたい場合には、ロフトを設けると、空間が縦に繋がるので、2階の陽射しが1階まで届き、1階からの風が2階の窓へと通り抜けていきます。
その結果、明るく、風の通る家、夏の暑さが風に乗って排出される環境が実現します。
現在の1階部分の床面積の範囲内であれば、新築時の家づくりとほぼ変わらない自由度があります。
断熱性を高める
天井、壁、床、サッシの断熱改修によって、家全体の断熱性を向上させられます。
また、新築時でなければ設置が難しい全館空調や、床暖房も導入できるので、快適な温熱環境を作り出せます。