エントランス(玄関・土間)
玄関・土間
実例写真:袋井市T様邸・浜松市東区I様邸・浜松市中区O様邸
日本の家屋において玄関の一番の特徴は、「靴を脱ぐ」ことではないでしょうか。
外国の玄関がただの出入口なのに対し、日本の玄関は「家の顔」として、伝統的に大切にされてきた場所です。
●家族が出かけるときはくつろぎの場所から気持ちを切り替える場所
●帰ってきたときは安心感に包まれる場所
●訪問された方には、その家庭を訪れる礼儀や緊張感をもつ場所
など多様な意味合いをもつスペースと考えられます。それらの意味合いをよく検討して計画をすることが大事です。
また、玄関・土間を広くとることにより、その活かし方はそれぞれに異なり多種多彩です。
車好きの人には大切な愛車と過ごすガレージハウス。バイクや自転車のガレージ兼修理工場としても使えます。
玄関・収納
実例写真:浜松市J様邸・浜松市西区S様邸
内と外を完全にわけるためには玄関先に収納しなければならないものがたくさんあります。
靴を脱ぐのですから当然ご家族みんなの靴であり、お客さま用のスリッパや靴ベラ、雨の日は濡れた傘なども玄関にはおかれます。
土間に隣接して土間収納を設ければ納戸にもなります。土つき野菜や漬物石、ワインやビールの貯蔵庫、アウトドアグッズの収納場所としても利用できます。
収納するものは大きさや高さが違いますので、可動棚(高さを調整できる棚)が便利です。また、写真のお家は、出入口に建具を配置しご家族用の通用口としても利用されています。
バリアフリーに配慮した玄関
実例写真:浜松市中区T様邸・浜松市西区O様邸・袋井市T様邸玄関スロープ
玄関はデザインと共に機能がとても重要です。自分の家にかえってきてほっとした家族、わざわざ足を運んでくれたお客様に対しての気配り。玄関ではそれが機能に直結します。
機能的で使い勝手のよく明るい玄関をつくるための工夫をいくつかご紹介します。
まず一番目に玄関の扉が開閉しやすいこと。これは大前提になります。当社では採光、通風などから考えて引き戸をおすすめすることが多いのですが、条件によって(強風等)は開きドアをおすすめする場合もあります。二番目に玄関部分の段差の解消してお体の不自由な方や高齢者にも安心で車いすにも対応できる玄関とします。三番目には手摺やベンチを設置することにより靴を履いたり脱いだりするのにも便利です。
土間と室内への段差(上がり框による)を完全に無くすことは難しいとは思いますが、出来るだけ少なくすることが良いと思います。
踏み台の設置により段差12cm 壁に収納できる椅子
実例写真:浜松市中区M様邸
玄関仕上げのポイント
玄関は採光・照明・収納・イメージの4つの要素をうまく組み合わせることが大切です。玄関は大きさの制約や防犯上の配慮などもあり、内部部屋重視で、あまり大きな空間をご希望されない方が多いと思います。そのため外から入ってきて狭く感じたり、暗く感じたりしがち。それでは家全体の印象が良くありません。玄関戸を明り取りガラスタイプにしたり吹抜けにして広々と感じさせながら、トップライトやサイドライトによる採光を工夫しましょう。また照明に関しては、出迎える人と出迎えられる人の両方に影が落ちない様にライティング計画を立てましょう。イメージとして外からの玄関戸から内部土間へと連続した演出ができれば成功です。玄関ホールにはニッチなどを設けると表情が豊かになります。
実例写真:浜松市北区J様邸