ダイニング
家族で楽しい食事と楽しい会話を。
家族がそろって食事をしながらその日の出来事を報告したり笑いあったり。日本の家における「お茶の間」の空間は家族のあたたかみを感じながら過ごす場所。洋風の「ダイニング」という名称になってもその役割は変わりません。
広い空間を確保するため、最近はリビングとダイニングを仕切らず一体化させたLD(リビングダイニング)タイプが人気があります。料理をつくるスペースと食事をとるスペースを完全に独立させた間取りはかなり少なくなってきていると感じます。
本来の部屋の役割としてはダイニングは食事をする場所、リビングは応接室を兼ねた家族のくつろぎの空間、キッチンは料理をつくる場所ですから、LDタイプにする場合でもキッチンとダイニングは密接な関係にあります。一方DK(ダイニングキッチン)タイプにしてもダイニングでは単に食事をするだけの空間ではなく、やはり家族が会話をしたりくつろぐ訳ですからリビングとの位置関係や仕上げの関連性があります。
●可動式のセミオープン型ハッチタイプ例
間取り的には住まう方の好みやライフスタイルにより違いますので、これが正解ということはありませんが、例えば突然のお客さまが頻繁にお見えになるお宅なら食事中の来客にも対応しやすいように、リビングとダイニングはわけておいた方がいいかもしれません。食事が終わったらそのままくつろぎたい方ならLDタイプいいのでしょう。
いずれにせよ食事は生活の基本ですから将来のライフスタイルの変化のよく考えた上で、使いやすくリラックスできる空間にしたいものですね。落ち着いて食事ができる環境の条件を考えてみましょう。
リビングに関してはできるだけ広くしたいとのご希望が多いわけで、そのための工夫をいろいろする訳ですが、ダイニングについてはただ広ければいいという訳ではありません。食事は相手の表情が読み取りやすい距離が好まれるようです。あまりに広く大きなテーブルや動線上(通り道)にあるダイニングは避けるべきだと思います。とはいえ、あまりギリギリのスペースだったり片隅という印象はまずいと思います。
写真実例:浜松市J様邸・袋井市T様邸
ダイニングの照明
ダイニングの照明の大きな役割は、料理をおいしく見せること。そのため食卓に近く明るめの照明が適しますので、主流は吊り下げ型になります。また色は電球色(あたたかみがあるオレンジ色)が合うと思います。