リビング 家族のくつろぎスペース
家族が自然に集まり、楽しい会話を弾ませてくれるスペースに
生活の中心としてのリビング設計
お子さんはもちろんなのですが、日本人は大人でも床にあぐらをかいたり、寝転んだりしてくつろぐのが好きですね。畳などの「床」を中心とした生活からくるのだと思います。そのため、洋風住宅をご希望される方でも一部屋ぐらいは和室やタタミスペースと設けたいとご希望される方が多いです。家具をどのように配置するのか、来客者への対応はどうか照明器具、コンセント、光通気、屋外へのつながりなど関連検討項目が非常にたくさんあるスペースです。また、最近ではダイニングやキッチンとのつながりを意識した間取りが多くなってきており、リビングを検討される場合、ご家族の暮らし方を検討するのとほぼ同じことだと思います。適度な大きさが確保できるリビングの場合は、見切りをつけてスペース別のコーナー分けをするのもよく使う手法です。最近ではTVゲームなどの遊び、家族の団欒コーナー、小テーブルを置きチョットした事務仕事や読書ができるコーナー等々の検討。ただ、あくまで人が主役ですので、家族の気配を感じながらくつろげるスペースにする必要があると思います。
・コーナー分けとテラスを利用したリビングの例 ・写真実例:J様邸・M様邸
コーナー分けをする場合、主照明の他に各々のコーナーに照明を配置するのも良いコーディネートだと思います。照明は部屋の雰囲気に大きくかかわってきます。
ダウンライトの目立たない明かりでシンプルにまとめるかスタンドを付けたり、天井高に合わせて、視覚的なアクセントを求めるのか、好みを考えて慎重に選びましょう。
ソファーを置くなら、L型に配置してもいいでしょう。顔を正面から突き合わせるより適度に表情を見ながら話せる位置関係が大事だと思います。
リビングにプラスする空間 (和室・畳スペース)
広いリビングはいいけど、やはり「ゴロッ」と横になれる畳の床が欲しいとご希望される方が多いです。
リビングの続き間として和室を設ける場合、部屋に広がりを感じさせるような、落ち着いた和室とし、応接間としても使えるように計画してもよろしいと思います。
その場合、玄関から直接入れる出入口を設け来客用の寝室としても独立性を持たせます。また普段は建具を開放してご家族がリビングと一体で使用できるようにすると広く使えます。
写真実例:浜松市東区W様邸・磐田市O様邸
リビングの中の畳スペース
お子様がまだ小さいご家庭では、キッチンからお子様の様子が感じられる畳スペースも「便利」と人気があります。この場合はお子様の玩具などを収納できる畳スペース専用の収納を壁や床に確保しておきましょう。
写真実例:浜松市M様邸・T様邸・M様邸
リビング階段
廊下を通らずにリビングから直接上階へ行ける「リビング階段」。蹴込み板を設けないスケルトン階段はリビングがより開放的に感じられ省スペースにも貢献します。
リビング階段を吹抜けや中二階と併せて計画する場合は、中二階床下に収納を設けることができ、コミュニケーションスペースを増やしながら、収納力もアップ出来ます。
ただし、いいところだけではありません。注意点としては、暖気は上部へ逃げるため、冬季の暖房効率が弱冠おちることです。
①建物全体としての断熱性能を上げた計画とする→建物全体での断熱効果はさがらない(一階の暖房で二階まで暖かくなる)
②冬季だけ、建具やロールスクリーンなどで遮閉する(降りるときに危険がない対策をとった上で)
などの対策をとっておくことが重要です。
写真実例:磐田市I様邸・浜松市中区T様邸・袋井市T様邸・浜松市中区M様邸