2016.08.29土地探し・選び方のコツ6
契約前に今一度、確認を
不動産の売買契約は、事前に重要事項説明書などで、全て書面にてわかり
やすく伝える事が義務になっていますので、取引にかかわる大多数の不動
産業者は適正な説明をしています。
しかし、一般の方には理解しにくい専門用語も多く、「言った、聞いていない」
などのトラブルが少なからず生じているのが現実だと感じます。
業者を疑うということではなく、トラブルを未然に防ぐため契約前の最終確認
としてトラブルが多い以下の項目を確認しましょう。
❐不動産業界では「現況有姿(現在の状態のまま)」で取引されることが
多いので隣との境界や土地面積(実測と公募面積)に差異を確認しましょう。
❐軟弱な土地では地盤改良が必要です。地主や仲介不動産業者に盛土の
有無や地盤の状況を確認します。地盤調査会社に調査を依頼しておくと
安心です。
❐建物を建築するときに地中からガレキや廃材、ゴミが出て産業廃棄物など
の撤去費用が発生する場合があるので、土地の履歴を再確認しましょう。
❐登記簿謄本を再確認し、所有権、抵当権、借地権、仮登記や差押の設定
などに注意しましょう。土地の所有者と売主が同一か、抵当権が設定して
あれば、抹消できるか不動産会社に再確認しましょう。
❐所有権移転の時期や代金の支払い時期・方法を確認し、印鑑や白紙委任状
は業者に預けないようにしてください。
❐早急に契約を迫ったり、質問に答えなかったり、曖昧にする業者とは距離
をおいたほうが無難です。
❐建物を建てることを前提とした上で、良い土地かを見極めましょう。土地と
建物のバランスが良い物件かを検討することが必要です。どちらかにこだ
わりすぎるあまり、土地か建物の予算がなくなることに注意。
❐住宅ローンを利用する場合は契約書に住宅ローン特約がある事を再確認
しましょう。住宅ローンの融資不可の場合、土地契約は白紙となり、支払っ
た手付金が戻ってくるという特約です。
❐住宅ローンの申し込み期日は余裕をもって日程を計画しましょう。
過密スケジュールになると気持ちに余裕が持てません。
もし、土地探しで不明な点や疑問な事があればいつでもご相談ください。
田畑工事株式会社
担当:田畑隆康(宅地建物取引士・建築士)