2016.01.07高温多湿の日本の気候風土に適した工法・つくりは?
「木造軸組工法」の真壁づくり・大壁づくりについて簡単に説明します。
「木造軸組工法」とは主に柱や梁といった軸組(線材)で支えられる、木構造のひとつです。
日本の伝統工法を発展させてもので「在来工法」ともいわれます。
面で支える2×4工法に比べ、窓の位置や大きさなどに制限が少なく、間取りを自由にアレ
ンジできます。後々に増改築する際にも変更がしやすく、ライフステージの変化にも柔軟
に対応できます。
「真壁づくり」とは構造材の柱や梁がそのまま化粧材として壁の表面に表れている壁のつ
くりをいいます。木の表面が空気に触れるため、呼吸を妨げられず、調湿力を発揮でき、
無垢の柱材の変形も少なくなります。
木の材質が持つ良さを引き出すことができる構造だと考えます。
だだ、デメリットとして、金額が高くなりがちであり、壁の厚さが大壁に比べ薄いの
で、断熱材の厚さや柱の色あせ、傷などに検討を要します。
「大壁づくり」は構造体を壁面で覆うため、柱材を化粧材として出さず、フラットで
モダンな壁面を構成でき、金額も真壁づくりに比べおさえられます。
デメリットとしては、無垢の柱や梁を使う場合、木が呼吸をしにくいので、壁内部の
木の材質や変形に検討を要します。
「真壁と大壁のどちらがよいか?」と聞かれる事が多いので、簡単にそれぞれ
のメリット・デメリットを述べさせていだだきました。