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2016.03.16住宅計画について2(家相)
住宅を計画する場合、家相を気にされる方は多いと思います。
そもそも『家相』って何でしょう。
数千年も前に中国で考え出された陰陽五行(おんみょうごぎょう)
などの学問が基になって発展した運命学です。
「自然のエネルギー」=「気」の流れる法則を長い歴史と経験か
ら統計的につかむことで、体に快適で住み心地が良く、しかも一家
が繁栄する吉相の家づくりを実現しようというもの。
先人の知恵、建築手法として、現代に通用るものも多くあります。
家相の見方
土地の吉方をみる地相もありますが、今回は住宅の家相の見方
のみ簡単にご紹介します。
1.家の中心を求める
家の「張り」ち「欠け」
●張り・・・・・建物の一辺の長さの3分の1以内が出っ張っている場合
●欠け・・・・建物の一辺の長さの3分の2以内が欠けている場合
▼一般的に「張り」は吉相、「欠け」は凶相と言われますが、鬼門方位
については「欠け」はもちろん「張り」も凶相といわれています。
▼自分の生まれ星の方位(十二支と九星の方位)の「張り」は吉相
※鬼門方位が自分の生まれ星になる場合は東南か西北のどちらか
を張りだせば吉相
①各階毎に中心を求める
②左右分離の完全独立型二世帯住宅はそれぞれを一戸の住宅
として中心を求める
2.正しい北方位を求める
3.正中線、四隅線、鬼門線をだす
4.二十四山方位を求め、鬼門をだす
5.九星方位を求める
2016.03.14無垢の木だからキズは入る。でもそれは味に変わる。すぐ手に入る身近なもので簡単お手入れ。
自然素材の家にも弱点があります。無垢の木は乾燥した材でも多少の割れ、反り、ゆがみが来ます。
人が大笑いするのを「破顔する」、果実が熟れて口を開くことや、無垢材の柱や梁に割れが入ることを
「笑みが入る」といいます。そんな木の家の特徴や変化を受け入れながらも、簡単なお手入れで味の
あるオリジナルの木の色に育てていきましょう。素直な無垢の木は手をかけた分答えてくれます。
気をつけるとすれば、無垢の木はよく水や油を吸います。
水拭きをする場合は硬く絞って、木にあまり水気が映らない様に、色の濃いコーヒーやお茶、油はね
等はシミになりやすいので、マメに拭き取るようにしてください。
汚れやすい水廻りやキッチン、よく人が通る場所にはあらかじめワックスやオイル等を摺り込んでおく
事もおススメします。
おススメ お米から生まれた「自然塗料キヌカ」
赤ちゃんがなめても大丈夫。『キヌカ』は昔の人が「米糠」で床や家具を磨いていた生活の知恵を現代
に蘇らせた、お米から生まれた自然塗料です。溶剤を使用しておらず無臭、木の家に馴染みやすくで
いています。『雨楽な家』の床のメンテナンスにも使用しています。
2016.03.08無垢の木の経年変化を楽しむ
寺院や神殿にも使われる「無垢の木」は建てたばかりのときは若々しい白木の輝きを魅せます。
時を経て手をかけ、磨きをかけた床は飴色になり、また違った輝きを見せてくれます。
上の写真は「雨楽な家」モデルハウスの新築時と、2年後に同じ角度で撮影した写真です。
無垢の桧の柔らかい白木が、築2年後にはツヤがでて色が少し飴色に変わっています。
お手入れはワイパーかけや乾拭きなどの日常的な掃除のみ。柱や天井も渋い木の色を深めています。
下の写真は当社ショールームの無垢床と無垢建具の写真で、6年前と現在の状態です。
6年前 現在
特別な手入れはしていませんし、傷も入りましたが、床板、建具共良い色になり別の木の様です。
自然素材と暮らすには広い心で、時に手を入れることが大切です。
自分で磨いた床や柱はより愛着も湧きます。古美ていくものを大切にするのも日本人の美意識ですね。
2016.03.07住宅計画について
2016.02.28住まいとお金5
住宅価値を維持するポイント
現在、住宅戸数は世帯数を上回っています。
これからの国の施策方針としては、新築住宅中心だったものを中古住宅を
活用する方向へとシフトしていくと思われます。
平均28年程度で建替えをしていた現状があるのですが、これは家の寿命
が28年ということではなく、
●適切なメンテナンスを行っていない
●耐震性や耐久性(材質の経年劣化・シロアリ対策等)に問題がある
●省エネ性能が低い(寒い暑い)
●設備器具などの陳腐化
●ライフスタイル変化に間取りが対応できていない(バリアフリー化など)
などが大きな原因になっていると思われます。
新築住宅計画では家の価値をなるべくおとさない長期的な維持管理がで
きる家づくりが重要になってきます。
具体的には
●新築計画時に将来の間取り変更や減増築が可能な構造計画も同時に検討
●構造に影響を与える部分(シロアリ対策・防水等)は悪くなる前に点検補修
●設備変更に対応しやすい計画(キッチン・浴室・トイレ・各配管類)
●工事履歴を保管する
などを適切に行っていく事が将来に渡りコストダウンにつながると思います。
2016.02.25神事について(地鎮祭)
2月24日(大安)にI様邸で地鎮祭を行いました。
地鎮祭とは、着工前にその土地の神様に、工事の無事完成を祈願する儀式です。
お施主様は初めての方が多く、質問を受ける事がよくありますので、地域や神社に
よって違いはありますが、およその流れをお伝えしたいと思います。
①祭壇をお祓いする 「修祓」 (しゅばつ)
②祭壇に神様を招く 「降神の儀」
③工事の安全を祈願する 「祝詞奏上」
④敷地の四方を清める 「四方祓い」
⑤鎌入れや鋤入れを行い、鎮め物を納める 「地鎮の儀」
⑥玉串を祭壇にまつる 「玉串奉奠」
⑦祭壇から神様を送る 「昇神の儀」
⑧お神酒で乾杯をする「直会」(なおらい)
この中で⑤の「地鎮の儀」の際に、施工者や設計者が鎌入れを、お施主様が鋤入れ
を「エイ、エイ、エイ」との掛け声を上げながら行います。
この後、儀式と直接関係はありませんが、関係者が揃う事が多いので、地縄確認を
同時に行う事が多くなります。
敷地の中で実際に建物が建つ配置を確認したり、壁の中心になる部分を縄で囲い、
土地における家の位置を確認、隣地との距離、屋外設置物(物置、室外機、車等)の
配置なども確認します。
2016.02.202/20 木の家博覧会のお礼
2016.02.16屋根裏(ロフト)
屋根裏(ロフト)は多目的に使える空間
昔の農家の屋根裏は養蚕や収穫物の乾燥などの大切な空間でした。
屋根は断熱性の高い茅葺きで、家族が煮炊きする住居と同一空間
ですから、一定の温度を保つ最高の場所でした。
『雨楽な家』は断熱材を屋根に収めるため、屋根裏スペースを有
効に活用することが出来ます。
収納部屋としてはもちろん、子供の遊び場、昼寝の子部屋、書斎
など、楽しい使い道ができるおまけの空間です。
よくある小屋裏についてのご質問
●屋根裏部屋って、回数に数えるの?2階のおまけ?それとも3階?
いくつかの設計上のルールをクリアすれば、物置等として階数を増や
す事無く、屋根裏を活用できます。
その場合、収納等として使用する事が基本となります。
詳細な基準は各自地体によって異なります。
参考基準
①屋根裏収納がある階の床面積の1/2未満であること
②屋根裏収納の最高高さが1.4m以下であること
③換気目的の開口部を設ける場合、大きさの合計に制限があること
④屋根裏収納内部に収納は造作しないこと
⑤床の仕上げは、畳、じゅうたん、カーペット等にしないこと
⑥エアコン等の空調設備は設置しないこと
⑦その他、居室等に使用するための仕様にしないこと
●本や雑誌をたくさん収納したい。 重い物をおいても平気ですか?
『雨楽な家』では構造計画において床の積載荷重は180kg/㎡とし
ています。1m×1mの範囲に180kgを超えない様に荷物を分散収納
する事が大切です。安全に昇降できる階段の設置についても検討が必
要です。
固定階段 収納兼階段 ハシゴ階段
2016.02.14住まいとお金4 (電力小売り自由化)
本年4月から電力小売り自由化が始まります。
これまで電力の購入先は地域ごとに決まっていましたが、これからは消費者が自
由に電力会社を選べるようになります。
いろいろな業種(携帯電話会社・商社・建築関連会社・鉄道会社など)からの電力
小売り参入が予測され、例えば携帯電話と電気、ガスなどの組合せによるセット料
金を検討するなどの選択肢が広がります。
ただ、購入先が多くなるのはいい事ですが、どんな選び方をしても必ず安くなると
は限らないと思われますので検討が必要になります。
また、家づくりに関しては、電力自由化のメリットを受けやすいZEH(ゼロエネルギーハウス)
が求められる時代になってくると予測します。
国の施策も、2020年までにZEHを標準的な家にするとしています。
これから家づくりをされる方は、優遇制度や補助金をうまく利用し、光熱費をさげる
ZEHで家づくりを計画しする事により、二酸化炭素削減に貢献することが求められ
る時代になってきていると感じます。