2017.06.09「雨楽な家」が梅雨時も快適な理由~その2~無垢材の調湿性
建てる前も建てた後も安心の家づくりを手がける田畑工事です。
今回は、「雨楽な家」が梅雨どきでも快適に過ごせるもう1つの理由として、
「無垢材の調湿性」についてとりあげたいと思います。
「雨楽な家」は、建物の構造や仕上げ材にヒノキやスギなどの国産無垢材をふんだんに用いています。
木は、漆喰と同じく多孔質の素材です。その表面には小さな無数の孔があいていて、水分や空気を蓄えることができます。
そして、梅雨どきや夏期にはジメジメとした湿気を吸収して孔に蓄える一方で、
空気の乾燥する冬には孔に蓄えていた湿気を放出し、室内に湿度をもたらしてくれます。
しかも、広葉樹(クリ、ケヤキ、サクラなど)よりも針葉樹(スギ、ヒノキ、アカマツ、クロマツなど)の方が、
比重が小さく孔が沢山空いているので、調湿性が高いといわれています。
木の家に住んでいると、夏に板張りの床や建具の木部が膨張したり、
冬に収縮したりすることがありますが、それは木が呼吸している(調湿している)証拠です。
梅雨時や夏の蒸し暑い時期でも、素足で床を歩くとさらっとして心地よいのも、木が呼吸して湿気を吸収してくれているからです。
「雨楽な家」はこうして無垢材と漆喰を家づくりに用いることで、湿気の多いこれからの時期も快適に過ごせる住まいを実現します。
また、無垢材と漆喰の相乗効果によって最小限のエアコン利用で快適に過ごすことができ、省エネにもつながります。
鎌倉時代に書かれた吉田兼好の随筆「徒然草」に、「家の作りやう(よう)は夏をむね(旨)とすべし」という一節があるように、
高温多湿な日本で家を建てる際には、湿気対策は欠かせない要素のひとつです。
古くから日本の家屋に用いられてきた木や漆喰の良さを、私たちはこれからも大切にし、家づくりに生かしていきたいと考えています。
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